声かけ写真展に行ってきた話ー消えゆく声かけ写真と児童ポルノ法

【2018年12月10日追記】

キャンペーン · 「保護者に無断」で「女児の写真を展示、販売」する、【声かけ写真展】の廃止を! · Change.org

change.orgで「声かけ写真展」に対する反対署名運動が行われており、当ブログが引用元として紹介されていますが、これは個人的なブログであり、運営とは一切関係がありません。また私は声かけ写真展に対して賛成・反対どちらの立場でもありません。社会が法律違反だと認定すれば取り締まればよく、法律違反ではないなら他人がとやかくいうことではないと考えています。 

世田谷ものづくり学校で開催されている「声かけ写真展」に行ってきました。

声かけ写真とは、小学生などの子どもに声をかけて撮った写真のことです。つまり今で言うところの「事案」です。

2016年現在、道端で子どもに声かけて写真を撮ったら、怪しまれ通報されかねません。

展示されてる声かけ写真は主に80年代後半から90年代初頭に撮影されたものです。

声かけ写真は30年前の写真文化

昔は声かけ写真愛好家と呼ばれるカメラマンが結構いたそうです。

声かけ写真の特徴は、被写体が完全な素人であること。ポージングも表情の作り方も知らない少女が魅せる一瞬の儚さが、とても魅力的です。

90年代初頭には、声かけ写真の写真集が販売されていて、10万部近く売れていました。モデルでも親戚の子でもない、赤の他人の素人小学生の写真がそんなに売れていたとは、今の若い人たちからすれば衝撃的でしょう。

ちなみに児童ポルノ法が施行されるまでは、本屋で普通に小学生のヌード写真集が販売されていました。18禁のコーナでもなく、普通の場所に平積みでした。

小学生の裸はエロではなく、ただの子どもの裸だから、別に隠すものでもない。日本の児童への性的搾取に対する意識の低さがよく分かるエピソードです笑

ただ1999年に児童ポルノ法が施行され、少女ヌード写真集はこの世から姿を消しました。

消えゆく声かけ写真

声かけ写真は当然ながら犯罪ではありません。女の子に声をかけて許可を得てから撮影している普通の写真だからです。

ただ今の御時世、子どもに声をかけただけで通報される世の中。当然、声かけ活動は難しくなります。こうやって世間の強い風当たりにより、一つの表現が消えようとしています。

今回の展示会は、おそらく最後の声かけ写真であろう、自然な姿の少女たちが見られる貴重な機会です。

なぜ少女の写真は魅力的なのか

今回展示されている声かけ写真がホントに素晴らしくて。好きすぎてたまらないものを撮っているので、そういう写真には情念みたいなものが宿りますし、こちらにも伝わってきます。インスタに流れてくる、自分をオシャレに見せたいだけのクソ写真とは次元が違う。写真に詳しくない私でも、それくらいのことは分かります。

ピカソに「20世紀を代表する画家」と言わしめたバルテュスは、少女のヌードばかり描いていますが、彼は少女の美しさについて、こう言っています。

「少女たちは、最も完成された美を象徴しています。婦人は、世界の中に既に位置づけられた存在ですが、思春期(adolescent)の娘はいまだその場を見出していないのです。婦人の肉体は全体的にあまりにも定義され過ぎていますが、少女の肉体はもっと美しい。少女たちは聖なる、神々しい、天使的な存在なのです。 」(筆者の超意訳)

本物の教室で見る自然体の少女の写真

入口はこんな感じ。元々中学校だった場所なので、本物の教室です。

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教室の机には4人のカメラマンが撮影した写真が並べられています。

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今は使われていない本物の教室で、小学生の写真を見る。風流ですね。

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めちゃくちゃ美少女。

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大人の顔立ち。

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接写もいいです。カメラの距離はココロの距離ってどっかのカメコが言ってたような言ってなかったような。

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二人とも今頃美人な女性になっていることでしょう。

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2016年でも十分通用する顔。タコハイを持っている少女。アメリカだったら速攻アウトな写真です。

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入口で、めちゃくちゃサブカル臭のする小冊子がもえらました。

この企画の主催はコアマガジンとのこと。どおりで。

*1

もっと写真はあるのですが、インターネット上にのせると、かなり際どい写真も含まれますので、これくらいにしておきます。 

会場には、主催者のどんちゃんさんがいらっしゃいました。彼曰く、「本物の教室で写真を眺めながら時の流れを感じてほしい」とのこと。明日はこどもの日。

*1:運営は器具田研究所、主催は(株)土

  • 宮崎勤以前は平和だった

    Yahoo!ニュースで問題化されてますね。
    案の定ほとんどは否定的なコメント。
    故・青山静男さんの写真を見ればわかりますけど被写体との信頼関係というか肯定的な関係がなければ決して撮れない表情ばかりです。
    こういう外遊びしている子どもに大人が声かけできて写真が撮れた、ある意味牧歌的な時代を回顧する写真展であると思うんですが、ある方向性を持って報じられるとなかなかその流れを止められないですね。
    結果的にパンチラになってるのも少女が自分の身体に性的な意識を持たずにスカートの裾がめくれるのを気にせず元気いっぱいに振る舞えた時代の象徴なんですけどね…
    別に狙って撮ったり無理にパンチラになるようにポーズつけさせて撮ったわけじゃないのに…
    小学生以下の子どもの下着が見えたから児童ポルノだどうだとか問題化する今のほうがむしろ異常な世の中なんだと思います。

  • さやしの (id:ikethin)

    コメントありがとうございます。

    >小学生以下の子どもの下着が見えたから児童ポルノだどうだとか問題化する今のほうがむしろ異常な世の中なんだと思います。

    時代の流れで仕方がないとは言え、こちらもエロ目的で見てはいないですし(ほとんどのエロ言及はネタです)、少女の性は隠すべき卑猥なものと考えているのはどうかとも思うんですよね。こちらはただ自然な姿が美しいと思ってるだけですから。
    ただ児童ポルノ関連で叩かれると、何も言い返せないですけどね(笑)ほとんどの反論ツイートが義憤に狩られたものだったので、彼らも特に子供に興味が無いのでしょう。

    声かけ写真展自体は1ヶ月前から告知されたものであり、いわゆるプロ市民の方々が目を光らせていなかったら開催されなかったでしょうし、普段の子供に対する意識が低いのだと思いました。

    子供が中心の写真展はこれまで幾度と無く開催されているのに、今回なぜ問題になったか。おそらく①「声かけ」というワードのインパクト②世田谷区管理の施設で行われたことだと思いますが、この2点は主催者側が意図的に行ったものであり、結果バズって良かったのではないかと推測します。

  • 宮崎勤以前は平和だった

    さっそくのご返信有り難うございます。
    >義憤に狩られたものだったので
    Yahoo!ニュースのコメントとかSNS炎上って義憤に名を借りた単なるストレスのはけ口探しだったりすので、どれだけの人が本当に許せないと思ってるのかは甚だ疑問ですね。
    さて、私も実は写真展は行っていないので憶測でものを書くのは憚られるところなんですが、やはり写真を販売してたのは印象悪いと思いますね。
    世間の人からは「なんだかんだキレイ事言っても結局、営利なのかよ」「販売することを含めて撮られることを許諾してない少女からの搾取だ」と思われるのも仕方のない事です。
    子どもが公園などでおもいっきり外遊びできて、それを大人が眺めて心和ましたり、縄跳びや鉄棒を教えて一緒に遊んでも不審者として扱われない。
    そんな世の中はもう過去にしかないのか?と思うと寂しい限りです。

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