広島県尾道市瀬戸田町で栽培する「ハートレモン」に注目が集まっている。型枠を使って栽培することで、カットした断面がハート形になる。愛らしい形に全国から問い合わせが来るなど人気が急上昇。JA三原は2021年に商標を登録。年間3万個の「ハートレモン」を栽培し、積極的な販売に乗り出す。
同町は、国産レモン栽培発祥の地とされる。慣行栽培に比べて農薬・化学肥料の使用を50%削減し、皮まで食べられる安全・安心な「エコレモン」としてブランドを確立してきた。「ハートレモン」は、果実が小さくて柔らかい時に型枠に入れて育てる。
02年に商品化したが、栽培が難しく手間がかかり、希少価値が高かった。全国から多くの購入や栽培に関する問い合わせがあり、飲食店やカフェ、イベントなどで取り扱われるようになった。
希少性が高かった「ハートレモン」は、県立総合技術研究所西部工業技術センターと改良を重ねて、生産量を増やしてきた。
商標登録を機にJAは、地域振興と農業の活性化を目指す。柑橘(かんきつ)事業本部の宮本悟郎本部長は「産地もしっかりアピールできる。生産者の未来につながる取り組みを続けたい」と話した。(広島・三原)