2-1(3)第一種事業の目的及び内容2.1 第一種事業の目的風力、太陽光、波力、地熱などの再生可能エネルギーは、従来の化石燃料のように資源が枯渇することなく、永続的に利用することができるため、近年、化石燃料や原子力に替わるクリーンなエネルギー源として導入、普及が進められている。化石燃料などの資源に乏しく、エネルギー源のほとんどを輸入に頼っている我が国においては、先の東日本大震災以降、再生可能エネルギーの導入に対する機運は高まり、「エネルギー基本計画」(平成30年7月)では、再生可能エネルギーに対して、低炭素で国内自給可能なエネルギー源として重要な位置づけがなされている。特に、再生可能エネルギーのうち風力に関しては、経済性を確保できる可能性があると評価されている。また、北海道においても、「北海道省エネルギー・新エネルギー促進行動計画【第II期】」(平成28年3月見直し)や「新エネルギー導入拡大に向けた基本方向」(平成26年3月)が策定され、地域におけるエネルギーの地産地消の取組拡大等、新エネルギーの開発・導入に向けた取組の強化がなされている。本事業を計画している当別町は、「当別町再生可能エネルギー活用推進条例」(平成28年3月)を制定しており、再生可能エネルギーの積極的な活用による地域経済の活性化や持続可能で自立した循環型社会システムの構築を推進している。本事業は、このような社会的・地域的な要請に応えるため、当別町のすぐれた風力エネルギーの利活用を図り、海外に依存しない純国産エネルギーの安定供給に寄与する。また、地球温暖化防止対策や低炭素社会の実現に向けた地球環境の保全を通じ、地元経済の成長へ貢献することを目的とする。
2-2(4)2.2 第一種事業の内容2.2.1 第一種事業の名称(仮称)石狩郡当別町西当別風力発電事業2.2.2 第一種事業により設置される発電所の原動力の種類風力(陸上)2.2.3 第一種事業により設置される発電所の出力風力発電所出力:最大50,400kW風力発電機の単機出力:4,200kW風力発電機の基数:最大12基2.2.4 第一種事業の実施が想定される区域及びその面積1.事業実施想定区域の概要(1)事業の実施が想定される区域北海道石狩郡当別町上当別(図2.2-1~図2.2-4参照)(2)事業の実施が想定される面積約1,380ha※事業の実施が想定される面積のうち、風力発電機の設置を検討する範囲は約950haである(以下、「事業実施想定区域(風力発電機設置対象区域)」という)。また、風力発電機の設置は行わないが、工事用道路の新設または既存道路拡幅の計画の可能性がある範囲は約430haである(以下、「事業実施想定区域(風力発電機設置対象外)」という)。
2-3(5)図2.2-1事業実施想定区域(広域)