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半ばシャッターを閉じた吉川赳衆院議員の事務所。ガラス戸に貼られていた岸田文雄首相と吉川氏の2連ポスターは外されていた=静岡県富士市横割本町で、2022年6月11日午後3時11分、石川宏撮影 © 毎日新聞 提供 半ばシャッターを閉じた吉川赳衆院議員の事務所。ガラス戸に貼られていた岸田文雄首相と吉川氏の2連ポスターは外されていた=静岡県富士市横割本町で、2022年6月11日午後3時11分、石川宏撮影

 吉川赳衆院議員(40)=比例東海=が、18歳の女子学生に飲酒させ、4万円を支払ったなどと週刊ポストに報じられた問題を受けて10日夜、自民党を離党した。岸田派の吉川氏は静岡5区で二階派の細野豪志衆院議員(50)と争ってきたが、不祥事という思わぬ形で決着がついた。一方、地元からは離党にとどまらず議員辞職を求める声が上がった。

 吉川事務所などは11日、静岡県富士市内だけで1000枚以上という吉川氏の写真入りポスターの撤去を始めた。富士市横割本町の吉川事務所正面にあった吉川氏と岸田文雄首相との2連ポスターも外された。

 富士市民からは厳しい声が相次いだ。タクシー運転手の荒木信博さん(73)は「事実であれば、人の先に立つべき国会議員がすることではない。議員として恥ずかしい。辞めるべきだ」と憤った。吉川氏に投票してきたという主婦(71)は「親しみやすくいい人だと思っていた。期待していたのに残念。報道が本当なら辞職してほしい」と話した。

 昨年の衆院選で吉川陣営の選対本部長を務めた植田徹県議は「参院選にも影響しかねない。一刻も早く辞職すべきだというのが自民党5区支部役員全員の見解」と突き放した。

 5区の自民党候補者を意味する党5区支部長は空席になったが「もう1人いるから新しく選ぶとはならない」(自民党県議)という情勢。5区で吉川氏に大差で4連勝している細野氏の就任が確実視されている。【石川宏】

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