前回ディスク交換した Synology NAS DS212J の壊れた 電源スイッチ 用の部品が届いたので、早速修理しました。ディスク交換の際は筐体を開けるだけで済みましたが、今回は更にもうひと作業して基板を見えるようにします。基板本体から離れたフロントパネルの片隅にいるのが問題のLED付電源スイッチです。
時間経過による樹脂の劣化と、スイッチを強く押し下げしたことによって、突起部分が挫滅し、LEDも光りません。
調べてみるとユーザーフォーラムに同じ症状から自分で部品を探し出して修理した先人さまのコメントを見付けました。
そのスイッチは、台湾HIGHLY社のPB615シリーズのPB6156RSL-3-102らしいのですが、全く同一の型番は見付からず、データシートから互換性のありそうな型番を選んで早速注文しました(RMB3.90+送料)。スイッチ前面に銀色の化粧帽子が余計なものの、帽子付き仕様しか見当たらず、価格も安いことから半ばダメ元でこれに。
発注した部品は前脚が1組多いのですが、テスタで調べてみるとこの最前列のピンは、電気的には何ら意味のない単なる固定用なので、搭載時に切ってしまうつもりです。
先ずは壊れたスイッチを基板から外しますが、黒ずんだハンダがなかなか溶けずに悪戦苦闘。多少強引に引っ張って外してしまい、基板パターンが剥がれてしまいました。
テスタと拡大鏡で被害状況とピンアサインを探ってみると、次のような仕様となっていることが判りました。
スイッチの一方が基板コネクタの21番ピンに繋がっていて、このパターンが損傷しています。もう一方はGNDでこちらは生きていました。またLEDの配線も無事なことを確認。交換用スイッチをハンダ付けの後、パターン損傷している部分は、スイッチのピンからコネクタのピンへ直接配線を追加してバイパスさせました。
組み立てを終え筐体を閉める際、スイッチの銀帽子はやはり干渉してしまうので、帽子の根本を爪で引っ掛けてみたところ、あっさりと外れました。
配線をバイパスしたことや、そもそも交換用に使ったスイッチは本当に合っているのか心配でしたが、無事にLEDも点灯、もちろんスイッチとしても機能することが確認できました。