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2022年6月10日 12:39

中学生による美術館の作品破損 “若いうちは失敗するもの”作者がコメント

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新潟県十日町市にある美術館の展示作品を、新潟市の中学生が破損させた問題で、全損した作品の作者、クワクボリョウタさんは「誰でも若いうちは、ちょっとした失敗をするもの」などと、自身のツイッターでコメントを発表しました。

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今年4月、新潟県十日町市にある美術館の展示作品2点を新潟市の中学生が破損させた問題について、10日、新潟市の中原八一市長が会見で「作品を破損させてしまった件につきましては、心からおわび申し上げます」と謝罪しました。

1つの作品は全損し、現在、修復は困難な状態です。新潟市によると、学校の聞き取りに対し、生徒たちは「踏んでしまった」と話しているということです。

美術館は、警察に被害届を提出しました。また、作品を所有する十日町市は、新潟市に損害賠償を請求する方針です。

これに対し、新潟市の中原八一市長は「十日町市と賠償につきましては、協議を進め、新潟市としての責任をしっかり果たしていきたい」と述べました。

     ◇

一方、全損した作品の作者で、現代美術家のクワクボリョウタさんは9日、自身のツイッターでコメントを発表しました。

クワクボリョウタさん 
「誰でも若いうちはちょっとした失敗をするもので、今回、結果だけ見れば一線を越えていたかもしれませんが、それでも誰かに怪我を負わせたわけではありません。作者はまだ生きていて、作品を修復する気力も体力もあります」

その上で、「事件が悪い爪痕を残さないよう、最善を尽くしたい」としています。

クワクボさんのコメントに、中原市長は「生徒の今後のことを十分ご配慮いただきまして、生徒が前を向いて進むことができるメッセージ・コメントをいただいたというふうに感じています」

今回の問題を受け、新潟市は各市立学校に対して、修学旅行の前の指導を徹底するよう呼びかけたということです。
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