各支店の法人渉外担当者と一緒に業績が悪化しているご融資先を訪問し、経営者の方から現状のヒアリングをおこないます。そして、コンサルや税理士などの専門家の意見も聞きながら今後の経営計画をご融資先と一緒に検討し、経営の正常化をめざします。経営サポートグループのメンバーは6名。それぞれが専任という形でエリアと業種を担当していて、私は神奈川県中部エリアと飲食業(約60社)を担当しています。
業績が悪化しているお客さまに対して私たちが話をしていく内容は、時にはコストカットといった、現実的な施策提言も含まれます。そのため、厳しい面談となる事もしばしばです。それでも、経営サポートグループの仕事では企業の社長さまと向き合い、企業経営についてじっくりと話をうかがうことができる。私はその点にやりがいを感じています。
憎まれ役になるのを怖れないことです。生活様式が大きく変化した今、企業の業績を回復するためには、損益構造を見直した上で策定した計画を日々確実に実行していただく以外にありません。そして私たちができることは、その進捗をしっかりと管理すること。できていなければ奮起を促さなければなりません。つくづく難しい仕事だと思いますが、経営者の方に危機感を与え、マインドを変えるのも銀行の役目なのです。とはいえ、お客さまと支店の担当者との信頼関係が崩れてはいけないので、本部の私が矢面に立つことも必要だと感じています。
コロナ禍で業績が急激に悪化したお客さまを救うため、他行も参加するシンジケートローンを組成したことです。シンジケートローンは、1つの顧客に対して複数の金融機関が連携して融資を行うローンで、メインバンクである当行の主導で進めました。私は新宿支店時代にも何度か組成したことがありましたが、コロナ禍では他行の担当者と直接会うことができず、一時はどうなることかと思いました。10行以上の銀行と交渉しながら案件を進めていき、それでもやり遂げられたので達成感はありましたが、有事における融資の難しさを学んだ案件でした。
神奈川が好きで、地域の皆さんのために何かしたいという人が集まっているので結束力が強いことです。また「それは本当にお客さまのためになるのか」が判断の軸となっています。だからどの部署でどんな仕事をしても、意見が激しく衝突して険悪になることがありません。いつの間にか結束し、同じ方向を向いて議論している。それが横浜銀行の良さだと思います。