富裕層のお客さまと中長期的な信頼関係を築き、相続税対策、不動産の有効活用、自社株承継対策などのニーズに対応しています。若い世代のお客さまは所得税対策、年輩のお客さまは相続税対策についてのご相談が増えていますが、フィナンシャルコンサルタントの仕事はそれだけではありません。ご自身が気づいておられない潜在的なニーズも顕在化して解決できるよう、支店の担当者と連携してパーソナルデータを分析したうえでコンサルティングをおこなっています。
自身が顕在化したニーズに沿った提案ができて、お客さまに感謝の言葉をいただいたときが一番うれしいです。特に達成感を覚えるのは、チームで成果を共有できたとき。税理士法人や不動産会社をはじめとする外部の専門家、上司、同僚と一緒に今までにないスキームを構築し、それが実を結んだときの達成感は格別です。この仕事を選んで良かったと思う瞬間ですね。
自己研鑽を重ね、知識をアップデートすることです。富裕層のお客さまがご相談されているのは横浜銀行だけではありません。他行はもちろん、資産運用に実績のあるコンサルティング会社や相続・事業承継を得意とする税理士法人もライバルです。そのなかで横浜銀行が将来にわたって選ばれる金融機関となるためには、彼らの先を行く提案、横浜銀行にしかできないプラン構築が必要です。そのベースとなるのが情報であり知識だと私は信じています。
支店勤務時代、資産家のお客さまの10億円を超える融資の肩代わりを実行したことです。肩代わりとはA銀行の融資をB銀行に借り換えることを言い、この場合のA銀行はメインバンク。それまで取引のなかった当行に肩代わりをされたのですから、A銀行の融資担当者にとってこれほどの屈辱はありません。最大の要因は、法人化のメリットをきちんとご説明できたこと。そして、将来にわたって関係を築いていきたいという気持ちが伝わったことだと思っています。お客さまが先代から資産を引き継がれた直後にお会いできたことも大きかったですが、メインバンクとのつながりが強ければそのチャンスはなかったでしょう。その意味では、長期的な関係を継続することがいかに大切で難しいことなのかを教わった一件と言えますね。
お客さまの記憶に残る銀行員でありたいと思います。10年後、20年後に横浜銀行の行員がご挨拶にうかがったとき「今でもよく憶えているのはMさんという担当者で・・・」と名前を出していただけたら、こんなにうれしいことはありません。そして後輩からは「あなたと一緒に仕事ができてよかった」と言ってもらえる先輩であり上司でありたいですね。成果を出してキャリアアップを実現することも大切ですが、そんな存在になることが、今までにお世話になった人たちへの恩返しになると思っています。