モノを売るのではなく、相手の真意を引き出して最適な解決策を提案する。そんな、人間力が問われる営業職に就きたいと思い、就職活動は銀行と証券会社に絞っていました。横浜銀行へ気持ちが傾いたのは、役職者面接の日の出来事がきっかけでした。財布を忘れて身動きが取れなくなっていた私に、見知らぬ男性がお金を貸してくれたのです。銀行の面接に向かう途中で、お金を貸してくれる人に出会った。その事実に縁を感じました。そして、自分は多くの人に助けられてきたと気づき、その恩を返すなら横浜銀行だと思ったのです。
厚木エリアの中堅・中小企業の経営者の方に対して、ご融資、事業承継、ビジネスマッチング、資産運用などのご提案をおこなっています。担当しているのは不動産会社、建設会社など約30社。現在は新規お取引先の獲得に力を入れています。企業データベースや専門誌、統計資料をもとにリストアップした会社を直接訪問し、次回のアポイントが取れたらその周辺の会社にもアプローチする。それが私の営業スタイルです。
1つは、先入観を持たないこと。長期にわたって横浜銀行とお取引をしていただいているお客さまが多いエリアですので、これまで実績のないお客さまでも可能性はゼロではありません。誰もが諦めた場所にこそ、大きなチャンスがあると思っています。最も大切にしていることはお客さまの為に何が出来るのかを考え、自発的に行動することです。私とお会い頂いたお客さまのお力になりたいという気持ちが軸となっています。
会社の歴史そのものと言える経営者の方々から、苦難と成功への道のりをお聞きするのが好きですね。それは横浜銀行の渉外担当だからこそ可能なのですが、最近は一人の人間として向き合っていただいていると感じることも少なくありません。やりがいや達成感を覚えるのは、そんな関係を築いた経営者の方や、従業員の皆さんの悩みを解決できたときですね。
入行2年目に初めて相談頂いたM&A案件です。引退を考えておられた工事会社の経営者の方にご提案し、本部との橋渡し役として関わらせていただきましたが、売却後に問題が発生しました。経営者が変わったことで協力会社の人たちの気持ちが離れてしまったのです。お客さまからは「きみの提案だったから売却を決断できた。これからもずっと担当でいてほしい」との言葉をいただきましたが、M&Aの難しさを思い知った仕事でした。