アパレル、IT、飲食チェーンなど、渋谷エリアに本社を置くお客さまを担当している3名の部下のマネジメントとサポートが私の仕事です。先行きが不透明な状況が続いていることや、渋谷という場所柄、スタートアップの企業が多く、新規のお客さまにご挨拶をさせていただくときは運転資金について相談を受けることが増えています。メインバンクの動向を見ながら慎重に進めていくことが求められることもあり、県内とは違った経験ができる店舗と言えますね。
前のめりになり過ぎないことです。大きな新規案件を獲得したとき、お客さまに指名を受けたとき、渉外担当はなんとしても成功させたい、最後までやり遂げたいという気持ちになるものです。その勢いを損なうことなくリスクを管理できればいいのですが管理職として未熟な私はまだそこまでの技量を持ち合わせていません。ですから部下を称えながらも「冷静になろう」「目線を変えて考えてみよう」と言い聞かせています。
法人渉外の面白さは、あらゆる業界の経営者や経営部門・財務部門の責任者の方と直接お会いして、仕事について、人生や経験について話ができること。それは課長になった今も変わっていません。ただ、話をお聞きするだけでは仕事とは言えませんし、そもそも会っていただけません。ですから業界動向は常に把握していますし、事業承継、M&A等については行内の資格試験や通信講座を活用して専門知識のバージョンアップに努めています。
入行3年目、支店にとって最も大きな融資先の1つを倒産という形で失ったことです。私は渉外担当として本部と一体になって与信管理をおこなっていましたが、最悪の結末に・・・・・・。自分の無力さとともに、自分の担っている仕事の責任の重さを痛感した出来事でした。以来、融資業務は横浜銀行を信頼していただいているお客さまの大切なご預金が原資になっていることを常に忘れずに業務に取り組んでいます。
うれしかったのは、新人時代にお世話になった先輩・上司と、数年後、別の店舗や業務で一緒に仕事ができたこと。神奈川・東京に200もの店舗がありながら、再会の機会があるのですから人のつながりの強さを感じますね。キャリア開発の制度が充実しているのも当行の特徴だと思います。なかでも支店長や課長等のポストにも自分の意思で応募できるポストチャレンジ制度に、人財に対する銀行の期待を感じます。スキルアップに努め、管理職と育児の両立をめざす女性も増えていくのではないかと思います。