本店営業部の営業第2部は、上場企業を含めた大企業に特化して渉外活動をおこなっている部署です。コンサルティングの内容は、資本政策、資金調達、投資、M&Aなどが中心。ネガティブな状況を打開するためにシンジケートローン(複数の金融機関で実行する融資)の組成をアレンジすることもあります。私の仕事は、これらを実行する15名の部下の統括・管理。提案・交渉時の同行、財務分析やプレゼンテーションの指導などを通じて、彼らのモチベーションを高いレベルで維持するのが次長の責務と考えています。
部下には、バランスシートの読み方から提案資料の作成、プレゼンテーションの手順まで、余すところなく伝授します。ただし、私がやってみせるのは最初の1回だけ。「手本を見せるから、真似をしてマスターしてください」が私の指導方針。財務分析の手法などは数回に分けて勉強会を開催することもありますし、行き詰まっているときは助けますが、自己成長のために主体的に行動できる人になってほしいのでそうしています。
財務分析をおこない、日々変化するビジネスモデルを理解して、お客さまのニーズにお応えする施策をタイムリーに提案する。部下に同行する機会がとても多いので、管理職となった今もこうしたステップを踏んで案件を固めていくことにやりがいを感じます。特にうれしいのは、部下が財務内容をしっかり読み込み、教えたことをすべて盛り込んだ提案資料を作成してくれたとき。なんとしても形にしなければという気持ちになりますね。
1つは仲間意識が強いこと。困っている仲間がいたら自分のことを後回しにして助ける・・・・・・そんな人が集まっている銀行です。私自身、選考過程で先輩たちの温かい人柄に触れたことが入社の決め手になりましたが、その印象は20年以上経った今も変わらないですね。もう1つは地域のお客さまのことを最優先に考えていること。「お客さまのために何ができるか」「お客さまはそれを望んでいるのか」を考え、行動することが風土としてしっかり根付いています。それが、長年にわたって地銀のトップでいる理由でもあると思います。
「人が人のために、仕事ができる会社を目指して」。私はすべての行員が、自分以外の誰かの幸せを願って仕事をする組織、銀行にしていきたいと思っています。それは地域のお客さまと仲間を想うことですが、新たな仲間をつくるという意味でもあります。私たちが支店や本部でいきいきと働いている姿を見れば、金融機関に興味を持ち、横浜銀行を志望してくれる人が増える。そのように考えています。