支店の事務・営業業務の管理と、行員、キャリアメイト、ロビー係の全員が気持ち良く仕事ができる環境を整えることが統括管理役職者としての仕事です。それ以外の時間はお客さまを応接、訪問する渉外担当者に同行しています。その場での私の役目はサポート。担当者が資料を用意するために席を外したときなどに話をつないでいます。お客さまは比較的年輩の地主さまが多いですが、ご相談内容は資産運用、相続、税金対策など多岐にわたります。
私自身が緊張すると力を発揮できないタイプなので、誰もがのびのびと仕事ができる雰囲気づくりを心がけています。また、新人の頃は先輩や上司が話しかけてくれたおかげで疑問や不安を解消できた、ということが何度もありましたので、経験が浅い担当者の表情や行動が気になったときは先輩や経験豊富なキャリアメイトさんにも声をかけてもらっています。
資産運用のサービスアドバイザーだった頃は、お金や資産を守り、増やす方法を学ぶことが楽しく、お客さまから感謝されたときにやりがいを感じていました。自分と家族の人生に必要なお金について真剣に考えるようになったのも、銀行で仕事をしていて良かったと感じることの1つです。支店長になってからは、それに担当者の成長を後押しする、店舗の価値を高めるというやりがいが加わりました。課長時代とは責任の大きさが違いますし、お客さまのニーズも多様化していますので、新規案件獲得の報告を受けるたびに大きな達成感を覚えますね。
支店長として柿生支店に着任して間もなく、母校を訪問する機会がありました。横浜銀行のお取引先だったのです。高校時代の3年次の担任の先生は副校長になっておられました。私は20年ぶりにお会いした恩師の元気な姿を見て感激し、先生は私が横浜銀行の支店長になったと聞いて驚かれ「立派になられて」と喜んでくださいました。成功体験ではありませんが、頑張ってきて良かったと思えた出来事でした。
今、自分のキャリアを振り返って思うのは、本当に多くの人に助けてもらったということです。そして私自身も、先輩や上司の言動でうれしかったこと、ありがたかったことを後輩に対しておこなってきました。そう考えると助けることが人財育成の手法として根付いている会社と言えるのかもしれません。もちろん、厳しく叱責を受けたこともおこなったこともありますが、それが尾を引かないのも横浜銀行の良さ。誰かを助けるとき、その人への期待が十分に伝わっているのだと思います。