1963年05月23日
無実の
石川一雄さん
不当逮捕から
59周年糾弾


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プロローグ
5月と10月と1年に2回、東京日比谷野外音楽堂で開催される「狭山事件の再審を求める市民集会」の前日には毎回 、「狭山事件の再審を求める釜ヶ崎住民の会」「釜ヶ崎日雇労働組合」主催による前夜総決起集会を開催しています。
集会は2022年05月23日午後06時30分から「ふるさとの家」で開催されました。
この集会には釜ヶ崎以外からの参加者もいます。
集会冒頭では必ず、狭山事件関連のDVDが上映されます。
『部落差別糾弾・石川さん無罪獲得』へ向けた、分かり易い内容の映像ばかりです。
今回の映像では、犯行に使われた地下足袋のサイズがテーマの一つでした。
同じサイズの地下足袋を石川さんに履いて貰うという実験映像。
しかし石川さんの実際の足のサイズよりも小さいので、上手く履けず、長距離の歩行は無理でした。
集会発言はまず釜日労支持共闘団体の部落解放同盟西成支部からです。
時には矢田支部、浪速支部からの発言もあります。
解放同盟の方々の発言は実に分かり易い。
今回は解放同盟西成支部の方が、今は亡き狭山闘争本部長西岡智さんの「荊冠の思想」の一部分をテキストにした講演でした。
講演は狭山闘争の歴史を鳥瞰した内容です。
そして、集会発言の最後は集会参加者からの自由発言。
私は出来るだけ毎回 、発言するようにしています。
私は演説が下手糞です。
しかし、発言者が多い方が、集会が盛り上がって一体感が高まると思います。
その次は全員が起立して、集会アピールとシュプレヒコール。
集会の最後は「差別裁判うちくだこう」を全参加者で熱唱します。
日比谷野音での集会では「差別裁判うちくだこう」を歌わなくなって久しい。
しかし、狭山闘争と言えば矢張り「差別裁判うちくだこう」だ。
釜日労はひたすらに、この伝統を守り抜いています。
1970年代には「インターナショナル」も日比谷野音で唱和されていました。

釜日労、首都東京へ
集会終了後、夜食を取って、暫し休憩。
当夜は釜日労特性カレー。
このカレーライスは実に美味しいのです。
午後09時に大型バス「勝利号」で釜日労〇〇名は東京に向けて出発。
高速道路を走り05月24日午前07時に日比谷公園に着きました。
当日はバイデン米大統領の来日で、首都圏は厳戒態勢。
私たちはとても驚きました。

日比谷野音での
狭山事件の再審を求める市民集会
式次第
日比谷公園へは釜日労が一番乗りです。
集会参加者数は1500名くらいでした。
コロナ禍で少ない参加者数でしたが、集会終盤には2000名くらいに到達したと思います。
12時30分から「島キクジロウ&NO Nukes Rits」のミニ演奏会。
島キクジロウ氏は弁護士として活躍中。
13時30分から集会開始
① 開会挨拶  組坂繁之(部落解放同盟中央本部委員長)
② 石川一雄さん・石川早智子さんアピール
③ 弁護団報告
中山武敏(狭山弁護団主任弁護人)
中北龍太郎(狭山弁護団事務局長)
各弁護人紹介
④ 基調提案  片岡明幸(部落解放同盟中央狭山闘争本部長・副委員長)
⑤ 連帯アピール  山崎俊樹さん(袴田さんを救援する清水・静岡市民の会)
⑥ 市民の会アピール  鎌田彗さん(狭山事件の再審を求める市民の会事務局長)
⑦ カンパ要請(司会)
⑧ 集会アピール  小林美奈子(部落解放中央共闘事務局長・日教組書記次長)
⑨ 閉会挨拶  西島藤彦(部落解放同盟中央本部書記長)
⑩ デモ行進出発(14時20分)

石川一雄さん自作の歌
毎回の市民集会では 、石川一雄さん自作の歌が発表されます。
以下は2022年5・24集会で発表された歌。
陥穽(かんせい)で戦う吾は59年
牽強(けんきょう)司法に真相

エピローグ
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第一に釜ヶ崎での「狭山闘争を闘う勢力」の参加者は二つの世代に大別されます。
1974年10月31日当日、寺尾判決を日比谷公園にて聞いた人々が「第一世代」。
私は「第一世代」です。
10・31以降に「狭山闘争を闘う勢力」に参加した方々が「第二世代」。
釜ヶ崎での「狭山闘争を闘う勢力」の参加者の多くは「第二世代」です。
第二に、釜ヶ崎での「狭山闘争を闘う勢力」は様々な思想的政治的傾向の参加者が混在しています。
「ふるさとの家」・キリスト教等の宗教勢力。
新左翼各党派の関係者・支持者。
労働組合及び市民団体。
少数ではありますが、日本共産党系の関係者・支持者。
それぞれの方々が持つ『狭山闘争に対する意識・価値観』には明確に隔たりがあります。
けれど、お互いにその隔たりを認め合い、隔たりを乗り越えて共に闘わなければなりません。
しかし、残念ながら釜ヶ崎では革労協木元派系列の「反戦反失業を闘う労働者の会」が独自行動で狭山闘争を闘っています。
同会は屋外集会にては、参加者に対して青ヘルメットの着用を強制しています。
すなわち革労協木元派は、同会を党派的囲い込みの道具にしています。
実現の可能性はほとんど有りませんが、「反戦反失業を闘う労働者の会」が青ヘルメットの着用を止める事が、釜ヶ崎における「狭山闘争を闘う勢力」の統一への第一歩となります。

文責: 橋詰博之
富良野高校生徒会元副会長
元革共同埼玉県委員会
釜ヶ崎日雇労働組合
2022年05月24日

(*´ω`*)



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 2022年05月25日



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