「かけ放題」悪用、十数億円詐取か=通信会社社長ら14人逮捕―愛知県警など
2022年06月10日 09時31分 時事通信
2022年06月10日 09時31分 時事通信
2022年06月09日 20時05分 時事通信
愛知県警本部=名古屋市中区
NTTドコモのかけ放題プランを悪用し、特殊な機械で長時間の発信を続け、多額の接続料金をだまし取ったとして、愛知県警などは9日までに、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で、通信事業会社「メタスペクト」(東京都港区)社長、鈴木聡容疑者(45)=渋谷区本町=ら14人を逮捕した。県警はいずれの認否も明らかにしていない。
他に逮捕されたのは、同業の「アルテリア・ネットワークス」(港区)社員の神山悦智容疑者(51)=北区王子=ら。県警は昨年6月までの2年半にドコモから十数億円をだまし取ったとみて調べている。
県警によると、異なる通信事業者間の通話では、電話をかけた側の事業者が受けた側の事業者に、通話時間などに応じて「アクセスチャージ」と呼ばれる接続料金を支払う。鈴木容疑者らは、かけ放題プランでドコモに多数の回線の利用を申し込んだ上、特殊な機械を使ってアルテリア社の回線に長時間、多数回の発信を続け、同社を通じて接続料金に応じた多額の手数料を得ていた。
逮捕容疑は昨年3~4月、ドコモの84回線からアルテリア社の回線に長時間の発信を続け、3月分の接続料金約9800万円をだまし取った疑い。
県警などは昨年6月に別の事業者による同様の事件を摘発し、捜査を続けていた。 【時事通信社】
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