世界大百科事典 第2版「鈴石」の解説 すずいし【鈴石】 珍石の一種。鳴石rattle stoneと同類。球ないし楕円体の小さい土塊(結核体)で,振ると鈴のように音をだす。北海道名寄市郊外より産出するものが有名で,名寄の鈴石とよばれ,1939年天然記念物に指定された。これは径3~6cmの中空の土塊で,粘土や砂が固まってできた鉄分の多い結核体が,その中心部で溶けだし(石灰分の多い中核が溶出するといわれる),まわりの砂などが中に残ることによって形成された。第四紀更新世の河岸段丘層から産出する。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報