「VRウマレーターで出る新作ゲームの試遊？」
「あぁ、それをエフフォーリアに頼みたいんだってな」
ある日、俺はタクト姐さんに呼び出された。
VRウマレーターで出す新作ゲームのテスターをしてほしいらしい。
確かにゲームを嗜むが、それでも腕前は人並みだ。
俺はそのことを伝えたが、生徒会の目論見はどうも違うようだ。
今度出る新作ゲームは戦闘機を操作するSTGらしい。
それのゲームを撃墜王の異名（自分から名乗ったことはない）を持つ俺がプレイすることで宣伝効果を狙うらしい。
「それならコンさんの方が適任だと思うが……」
「コンちゃんはあぁ見えて航空機ガチ勢だからな……」
タクト姐さんは頭を抱えながらそう言った。
ともかく俺には拒否権はなく、この突然の仕事を受け入れる事となったのだ。

迎えた当日。
「なんでお前がここにいるんだ？」
指定された服を着て舞台袖に向かうと何故かシャフリヤールがいたのだ。
しかも露出の多いレースクイーン風の服装で。
「余も今回のイベントで呼ばれたのだ。モーターショウとかでもよくあるだろう」
くるりと回って全身を見せる。
確かによく似合っていた。
「それにしても……そなたの格好も中々良いではないか。マ子にも衣装というやつか？」
俺の服装は実際に使用されているパイロットの制服だった。
航空自衛隊も協力しているようで、広報も兼ねているらしい。
「それならいいんだがな……」
と相槌を打ちながら出番を待っていた。

そして司会に呼び出され登壇する。
眼の前には戦闘機のコックピットを模した筐体があった。
促され中に入り、ヘッドセットを装着する。
（データリンク開始……）
少し浮き上がるような感覚と同時に、気がつけば俺の身体はコックピットの中にいた。
俺が搭乗する機体は【F-4EJ（改）】と呼ばれる戦闘機だ。
本来であればこれは二人乗りの機体だが、ゲームなのでそこはAIによって簡略化されている。
操作方法は予め説明書を読んでいたので、操縦桿を捻り空を縦横無尽に飛び回ることにした。
すると突然ステージからの通信が入った。
「操作は慣れたか？」
シャフリヤールの声だ。
「これから何機か敵を出すから撃ち落としてみよ【撃墜王】」
「了解」
返事と同時にレーダーに敵機の影が映り込んだ。

「これで最後だッ！」
トリガーを引きミサイルを射出。
ミサイルはたちまち敵機に命中し撃墜する。
「ふぅ……」
と一呼吸つく。
これで試遊は終わり、後はステージからの通信が入る手筈となっている。
だがしかし、一向に通信が入ってくる気配がない。
（待ってても仕方がないな……）
そう思った俺はしばらく空の旅を楽しむことにしたのだった。
5分位経っただろうか、ようやくシャフリヤールから通信が入ってくる。
「聞こえるかエフフォーリア。残念なお知らせだ。原因不明のエラーでログアウトが出来なくなった」

「は？」
シャフリヤールに聞き返す。
ログアウトができない？
「今プログラマー総出で対処しているのだが……とにかく原因不明のエラーらしい。ゲームのAIが暴走していてどうにもならぬ。敵機も出現して撃墜されたらそなたの意識データもどうなるか……」
シャフリヤールは涙声だ。
「安心しろシャフリヤール。俺は【撃墜王】だぞ」
正直不安しか無いが、シャフリヤールを落ち着かせる為にこう言うしかなかった。
しかし撃墜王か……自分で言うと恥ずかしいなこれ。
「うむ、余もなるべくサポートするが……。頼む、死ぬなよ」
「了解」
そして、命をかけた本当の空中戦が始まったのだった……。

……もう何機撃墜したのかわからない。
レーダーに敵影なし。
「大丈夫かエフフォーリア！？」
シャフリヤールの声がする。
この声が帰るべき場所を示してくれている。
ありがたいことに燃料と弾薬は尽きることがない。
だが難易度はエクストラハード級。
そう簡単に命中はしてくれないし、敵機の数も多い。
何発か敵の攻撃も食らっているため耐久も残り半分位だ。
レーダーに感あり、新しい敵機がやってくる。
AIも学習しているのか、F-4EJ(改)で相手するには厳しい戦闘機を出してきている。
数も機動力も装備もあちらのほうが上。
後ろを取られ、ロックオンアラートが鳴り響く。
「エフフォーリア！」
シャフリヤールの悲鳴が聞こえた。

しかし、俺は生きていた。
敵機は撃墜され、俺を狙う機体は無くなっていた。
レーダーを見る。
機影が一つ増えていた。
そこには味方の識別でF-14が記されていたのだ。
「ねぇ、そこの人。マヤの声聞こえる？」
敵機を撃墜し終え、しばらくしたらF-14から少女の声が聞こえてきた。
「大丈夫だ。聞こえている。救援感謝する」
声の主に返事をする。
「マヤ、新しいゲームの宣伝パイロットをしていたんだけどエラーでログアウト出来なくなっちゃったの。それも何か知ってる？」
「わからない。それはこちらも同じ状況だ」
「そうなんだ……」
お互い情報交換をする。

マヤと名乗る少女は、どうやら俺と同じくゲームの試遊をしていたらログアウト出来なくなったらしい。
とりあえず敵を倒していたら、敵に囲まれていた俺を見つけ助けてくれたようだった。
彼女がいなかったら俺は今頃電子の海を彷徨う亡霊になっていたかもしれない。
そう思うと彼女の声は天使のようだった。
「浮気は許さんぞエフフォーリアよ」
そう思っていたら突然シャフリヤールから通信が入ってきた。
「えー！？お兄さんの恋人？」
マヤは突然食い気味に反応する。
「うむ！」
胸をはりながらフンスフンスと答えるシャフリヤールに対して俺は
「いや、付き合ってないだろう……」
と否定した。

「そんなことよりもだ」
とシャフリヤールは話題転換。
「原因が判明したのでそなた達に報告する」
帰還方法がわかったのだろうか、耳を傾ける。
「ボスを撃墜せよ」
「ボス？」
「あぁ、ボスだ。そのステージのボスがAIをどうやら暴走させているらしい。そいつを倒せばゲームクリアとなりそなた達は解放される、とプログラマーは言っていた」
なるほどと返事をする。
マヤも一緒に話を聞いていた。
「ここまで来たら一緒に頑張ろうねお兄さん。ユー・コピー？」
「ああ、アイ・コピーだ」
話し終わると同時に大型機の機影をレーダーが捉えた。

ミサイルが直撃し、大型機のボスが墜落していく。
この戦いは俺達の勝利で終わった。
「うむ！ログアウトができるようになったぞエフフォーリア！」
「そうか……」
緊張の糸が途切れたのかどっと疲れが押し寄せてきた。
「お兄さん、ありがとう。マヤ一人だったらどうなってたかわからなかった」
「こっちこそだ。君が居なかったら俺は死んでいた」
お互いに礼を言う。
向こうもログアウトの準備が整ったらしい。
「それじゃあねエフフォーリアさん。次はターフの上で会おうね！」
そう言うとF-14は消えていった。
そして俺もログアウトし、浮遊感に包まれていったのだった……。

「エフフォーリア！余は心配したのだぞ！本当だぞ！」
帰還するなりいきなりシャフリヤールが抱きついてきた。
レースクイーンの格好なので目のやり場と肌に直に触れ柔らかい。
この感覚は確かに現実だ。
色々アクシデントはあったが無事に帰ってこれた。
マヤと最後に話したことを思い出す。
「次はターフの上で……か」
いつか会うかもしれないウマ娘との出会いを楽しみにしながら、今日のイベントは終わりを告げた。

トップガン面白かったです
長くなりすぎました反省

エフタクトはエピファ産駒絡みだったねそういや

エフタクトは親戚くらいの距離感…

格好いい手描きありがとうございます！

レースクイーン余……

エフフォーリアがマヤに振り回される怪文書が欲しい

エフフくんが色んな娘に惑わされてほしいが
最近の女性苦手説エフフくんもみたい……

エフフ君の牝馬対策が毎朝挨拶して馴れていくっていうのがなんというか……童貞

『戦闘支援AIのマヤだよ～！マヤにむちゅ～になっちゃえ～！』

>エフフ君の牝馬対策が毎朝挨拶して馴れていくっていうのがなんというか……童貞
…………ゥス……

三女神のいたずらでエフフ君だけウマ娘世界に飛ばされる怪文書練ってたけど長くなるからやめました許してくれるね？

>三女神のいたずらでエフフ君だけウマ娘世界に飛ばされる怪文書練ってたけど長くなるからやめました許してくれるね？
許さん
物珍しさに娘達に囲まれて失神するエフフを早く見せてください

>三女神のいたずらでエフフ君だけウマ娘世界に飛ばされる怪文書練ってたけど長くなるからやめました許してくれるね？
途中……途中まででも……

>三女神のいたずらでエフフ君だけウマ娘世界に飛ばされる怪文書練ってたけど長くなるからやめました許してくれるね？
導入だけでもいいから！先っちょだけ！先っちょだけでもいいから！

TSタイホくんとかすごい人気出そうなヒロインになりそう……

でっけ…

でっか…

④

むっ！

腰ほっそ…

これに抱きつかれたら鼻血で済まないな…

エフフくん一応高等部のつもりで書いてたから頑張ってアプリの高等部のウマ娘調べて書きますね……

牝馬はいやだ…牝馬はいやだ…

>牝馬はいやだ…牝馬はいやだ…
三女神「強制的に慣れてもらうために貴方をウマ娘世界に送ります頑張れ頑張れ」

>>牝馬はいやだ…牝馬はいやだ…
>三女神「強制的に慣れてもらうために貴方をウマ娘世界に送ります頑張れ頑張れ」
やはり三女神はレズのサディスト

余し余し♥️怖かったのう♥️ﾑﾆｭﾑﾆｭ