キッチン
著者: 吉本ばなな
出版社:角川グループパブリッシング (1998/05)
評価:
読了日: 2014/06/26
投稿日: 2014/06/26
普段意識せず一緒にいる人が突然いなくなってしまい、
もう二度と帰って来ることがない寂しさ、呆然としてしまう様、
それを支える(?)人達の温かさがとても細かく描写され
その複雑で“センチ”な感情が、自分にも流れ込んできて、
時に涙したり、和んだりと、とても気持ちが揺れ動く素晴らしい作品です。
続編「満月 キッチン2」では、
人生のどん底と思っていた2人が、
心を通わせ合って最後には立ち上がって、
しっかり生きていこうとする姿に勇気をもらいました。
(最後は結ばれたのかな?)
続く「ムーンライト・シャドウ」では、
同じように、恋人を失った主人公と
主人公の恋人の弟、それに謎の人物の物語です。
こちらも、3人がそれぞれ大切な人を事故で失っています。
不思議な現象によって、それぞれが大切な人に僅かな時間会う(見る)ことができ、
その辛い過去の檻から抜けだして、それぞれの人生を歩み始めていくという
とても気持ちが前向きになる作品でした。
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