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妻は早期退職…大泉洋が娘に大河を見せたくない理由

鎌倉殿の13の㊙︎

「週刊文春」編集部

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 忠臣や身内にも迷いなく手にかけていく冷酷無比な源頼朝。だが、演じる大泉洋(49)には一つ悩みが……。

昨年は紅白の司会も務めた大泉(「鎌倉殿」インスタより)

 殺陣・武術指導の辻井啓伺氏が明かす。

「大泉さんは弓矢の経験が無かったのですが、『実際に演(や)りたい』と仰って。納得するまで計10時間ほど連射の練習を重ね、めきめき上達。頼朝が弓矢を連射する場面(5話)もCGではなく、『本当の矢を使いましょう』となったんです」

 大河で主役級を演じるまでになった大泉だが、その原点は地元のローカル番組にある。96年から6年間レギュラー放送された人気バラエティ『水曜どうでしょう』(北海道テレビ)だ。

 チーフディレクターの藤村忠寿氏が言う。

「『どうでしょう』は台本も何も無いし、どの土地に行くのかも分からない“旅番組”。大泉さんの笑いを作るアドリブ力と、とっさの場面の爆発力がハマりました。特に追いつめられた時は、我々に“不信感”を見せる(笑)。凄く微妙な顔つきなんだけど、観ている方はどうしてもクスッとする。鎌倉殿でも北条政子に突っ込まれ、ジタバタする演技は彼の素に近い。だから見ていても白々しくないし、笑えるんです」

 東京進出は04年、31歳の時だった。翌05年、『救命病棟24時』(フジ系)で全国ネットの連ドラ初出演を果たし、そこで大泉は“尼将軍”と出会った。フジ局員だった中島久美子プロデューサーだ。09年5月、大泉は中島氏との結婚を発表。この年、推定2億円超の新築タワマンの1室(約120平米)をキャッシュで購入している。

 前出の藤村氏が言う。

「奥さんは元々『どうでしょう』が凄く好きで、それで救命病棟に起用したそうです。だけど、大泉は『結婚してから、“どうでしょう”の話をしなくなった』と文句言ってましたね(笑)」

 中島氏は映画『SP』のプロデュースにも携わるヒットメーカーだったが、

「その後はドラマの現場を離れた。今年3月に早期退職制度で、フジを退職しています」(フジ関係者)

 夫婦の間には、11年に長女が誕生。大泉は「僕は“娘”という番組の永久出演者です」と語ったり、運動会は雨天予備日でも決して仕事を入れないほど、一人娘を溺愛している。

「5年ほど前、彼は娘さんに凄く凝ったお弁当を作ってあげていました。『何が美味しかった?』と聞くと、娘さんは『フランクフルトソーセージ!』って。『それ、俺が作ってねぇよ』と笑っていた。娘さんのことを本当に可愛がっていますね」(前出・藤村氏)

 その娘はまだ小学生。“鎌倉殿”は「娘には大河を見せられない。『パパの役、好きじゃない』と言うかも」と吐露しているという。

source : 週刊文春 2022年6月16日号

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