MPMとは・・・
     
  MPMとはMechanical Paper Modelの略で、動くペーパーモデルといった意味合い

の造語ですが、Movingとしなっかったのは 動くだけではなくメカを紙で作るという意

味も含めMechanicalとしました。

作り始めたきっかけは、以前より 一度作ってみたいと思いながら木工の技術が必要な

ので難しいと思っていた、江戸期からくり人形の代表とも言える茶運人形を 紙でなら自

分にも作れるのではないかと思いついたことでした。実際何とか動くようになるまでかな

りの試行錯誤があり、逆にその中で結構いろいろなものが紙でも作れることがわかり、

MPMなどと名づけてホームページ上に公開してみることにしました。

ここでいう動くペーパーモデルとは、動力を内蔵し、それを機械要素により伝達、変換、

制御して、ペーパーモデルを動かそうというもので、ペーパーモデルというからにはそ

れらを基本的にすべて紙で作るということです。ただし 動力はさすがに紙では難しい

ので、子供の頃模型飛行機でよく使って身近でどこでも手に入り易いひも状のゴムにし、

また回転軸も竹ヒゴにしました。回転軸は紙でも作れなくはないのですが その強度を

得るためだけにペーパーモデル全体を大きくしなくてはならない等の弊害が大きいので

あえて竹ヒゴを使用しました。それ以外の外観 フレームはもちろん、機械要素の歯車、

ラチェット、カム、リンク、クラッチ、脱進式調速機に至るまで全て紙で作っています。

また ここでは動くものを紙で作るという意味で、機械としての観点からその機能とし

て動力、伝動、制御(いわゆるシーケンス制御)、調速の要素とペーパーモデルとしての

外観を加え、五つの要素を挙げその要素をいくつ含むかによりMPMとしてのGradeを

つけてみることにしました。五つの要素を含めばGradeⅠ、四つの要素を含めばGrade

Ⅱと順次含まれる要素の数に従いGradeⅠ~GradeⅤに分けてみました。たいした意味

は無いのですが、その作品の作るときの難易度と そこに含まれる機械要素の機能な

どにも関心を持っていただけたらと思い設けてみました。

MPMなどと称してもっともらしくいろいろ書いてみましたが、これではペーパーモデ

ルとは言えないとおっしゃる方もいるかもしれませんが、硬いことは抜きにしてとりあ

えずペーパーモデルが動く面白さと、メカが紙でできてしまう面白さを楽しんでみてく

ださい。

 
     


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