法科大学院

法科大学院の司法試験合格率ランキング!既修・未修でどう違う?

  • LINEで送る

法曹を目指す場合、法科大学院に通って司法試験を受験するのが一般的です。

そして、法科大学院を選ぶ際に一番重要なファクターとなるのが司法試験合格者数・合格率です。

本コラムでは、これから法科大学院を目指す方に向けて、法科大学院別の司法試験の合格率・合格者数をランキング形式でご紹介
既修と未修による違いも併せて解説していきます。


最短合格を目指す最小限に絞った講座体系

予備試験合格率全国平均4.9倍、司法試験合格者の約2人に1人がアガルート生

1講義30分前後でスキマ時間に学習できる

現役のプロ講師があなたをサポート

20日間無料で講義を体験!

法科大学院の司法試験合格率・合格者数ランキング

文部科学省によると、日本では現在35の法科大学院が学生を新規募集しています。

以下に、令和3年(2021年)司法試験における各法科大学院毎の合格率を表にまとめてみましたのでご覧ください。
※合格者数が0人の法科大学院については記載しておりません。

法科大学院合格率受験者数合格者数
愛知大学66.70%32
京都大学61.60%185114
一橋大学58.20%11064
慶応義塾大学55.10%227125
東北大学51.30%3920
東洋大学50.00%21
山梨学院大学50.00%42
早稲田大学49.80%231115
岡山大学48.50%3316
東京大学48.20%19996
名古屋大学45.50%5525
神戸大学41.60%11347
大阪大学40.90%11547
獨協大学40.00%52
同志社大学35.50%11039
中央大学31.80%26183
筑波大学31.70%6019
創価大学30.80%3912
首都大東京大学29.60%8124
関西学院大学29.40%3410
九州大学29.30%5817
専修大学27.80%3610
北海道大学25.40%6717
関東学院大学25.00%41
広島大学25.00%246
日本大学23.90%7117
金沢大学22.20%184
明治大学21.60%10222
甲南大学21.20%337
神奈川大学20.00%51
立命館大学19.20%7815
大阪市立大学18.60%438
横浜国立大学17.20%295
南山大学16.70%122
青山学院大学15.80%193
熊本大学15.40%132
法政大学14.50%558
北海学園大学14.30%71
学習院大学13.20%385
福岡大学13.00%233
関西大学11.80%516
上智大学11.70%607
西南学院大学10.50%192
立教大学10.30%293
桐蔭横浜大学8.00%252
琉球大学7.70%262
駒澤大学7.10%282
近畿大学6.70%151
大東文化大学6.70%151
千葉大大学6.00%503
成蹊大学5.60%181

※参考:司法試験の結果について

上記の表を見ると、合格者数が10名以上で合格率が50%を超える法科大学院は、「京都大学・一橋大学・慶應義塾大学・東北大学」の4校のみ。
法科大学院全体における平均合格率は34.6%と低迷している状況です。

予備試験合格者の司法試験合格率が約9割程度なのに対し、法科大学院の中で合格率の高い京都大学ロースクールでさえ合格率は6割程度にとどまります。

そして、ほとんどのロースクールは、合格率が3割以下です。

これらのことから、司法試験が超難関試験と呼ばれる所以がお分かりいただけるのではないでしょうか。

なぜこのような数値になってしまうのか、考えられる理由は以下の2つです。

①既修未修の区別をしていないから
②ロースクール入試のレベルに大きな違いがあるから

まず、既修者と未修者ではスタートラインが大きく異なります。

当然ですが司法試験は既修者コース修了者の方が受かりやすいです。
事実、既修のみに限ると、法科大学院全体における平均合格率は45.4%と上昇します。

したがって既修者の方はそこまで悲観する必要はありません。

次に、合格率40~60%を誇るいわゆる上位ローは入試の難易度が高いため、そもそも入学者のレベルが高いということがいえます。
そして、かかるレベルの違いが合格率にも反映されています。

したがって、司法試験に確実に合格したいのならば、できるだけ上位ローを狙うことが重要です。

法科大学院の既修・未修による合格率の違い

法科大学院出身者の未修・既修別の司法試験合格率は以下の通りです。

既修合格率未修合格率
令和3年45.4%18.2%
令和2年43.7%17.6%
令和元年40.0%15.6%
平成30年33.2%15.5%
平成29年32.7%12.1%
平成28年30.7%11.6%
平成27年32.3%12.6%

既修者の合格率がおおむね30%~40%前後で推移しているのに対して、未修者の合格率は10%代で推移しており、大きな差があることが分かります。

そもそも既修者は学部で法律を4年間学んでいるのに対し、未修者は他学部卒業者や社会人がほとんどなため、このように差が生まれるのは当然なのかもしれません。

とは言え、既修コースの合格率も法科大学院によってまちまちです。

未修者コースでも、一部の上位ローは30%前後の合格率を毎年維持しています。

もちろん、合格率の高さだけですべてが決まるというわけではありませんが、それぞれの法科大学院で合格率に大きく差があることは知っておくべきでしょう。

※関連コラム:法科大学院(ロースクール)入試の難易度を倍率と合格率から分析!

上位ローについて

京都大学法科大学院

合格率60%を超える実績を持つ超一流ロースクールです。

京都大学ロースクールは、多様性・開放性をポリシーとしており、多様なバックグラウンドを持つ受験生を広く受け入れています。

※関連コラム:京都大学法科大学院の特徴・入試情報

一橋大学法科大学院

東京大学ロースクールが毎年既修未修合わせて200名以上を募集するのに対し、一橋大学ロースクールは85名程度しか募集しません。

にもかかわらず、例年高い合格水準を誇っている、非常にレベルの高いロースクールです。
すなわち、一橋ローでは少数精鋭でレベルの高い学問研究を行うことが出来るといえます。

また、一橋大学法科大学院では、第一次選抜がTOEICのスコア評価なので、あらかじめハイスコアを取得しておく必要があります。

※関連コラム:一橋大学法科大学院の特徴・入試情報

東京大学法科大学院

いわずと知れた超名門ロースクールです。

第一線で活躍する実務家・研究者の下で最先端の学問研究をすることができます。

また、国際的なカリキュラムも充実しています。

※関連コラム:東京大学法科大学院の特徴・入試情報

慶応大学法科大学院

合格率50%を超える唯一の私立大学のロースクールです。

司法試験合格という目的に特化した少人数の演習科目が充実している点が最大の魅力。
その教育の成果として、近年合格者数を着実に伸ばしています。

多様なコース展開や豊かな蔵書数も魅力です。

※関連コラム:慶應義塾大学法科大学院の特徴・入試情報

中央大学法科大学院

「法科の中央」と呼ばれるほど、法曹の養成に力をいれてきた伝統ある大学です。

ゆえに、法曹のOBOGも数多くいます。

また、中央大学ロースクールの大きな特徴として、奨学金が充実していることがあげられます。
コストを抑えて質の高い学問研究を行うことが出来るでしょう。

※関連コラム:中央大学法科大学院の特徴・入試情報

早稲田大学法科大学院

早稲田大学ロースクールでは、自習室を24時間利用できるのが大きな特徴です。

また、チューターやアカデミックアドバイザーなどの若手弁護士による学習サポート制度も充実しています。

※関連コラム:早稲田大学法科大学院の特徴・入試情報


最短合格を目指す最小限に絞った講座体系

予備試験合格率全国平均4.9倍、司法試験合格者の約2人に1人がアガルート生

1講義30分前後でスキマ時間に学習できる

現役のプロ講師があなたをサポート

20日間無料で講義を体験!

この記事の監修者 谷山 政司 講師

谷山 政司 講師

平成23年度に(新)司法試験に合格後、伊藤塾にて主に予備試験ゼミを中心とした受験指導業務を担当。
谷山ゼミ受講者のうち、およそ70名ほどが予備試験に合格。谷山ゼミ出身者で、最終的な予備試験の合格率は7割を超える。

自身の受験経験だけでなく、答案の徹底的な分析やゼミ生への丁寧なカウンセリングの結果確立した論文作成ノウハウをもとに、アウトプットの仕方はもちろん、インプットの仕方までをも指導するスタイルは、ゼミ生の圧倒的支持を受けた。

また、期をまたいだゼミ生の交流会等を定期的に行うなど、実務に出た後のフォローも積極的に行っている。

谷山講師の紹介はこちら

ブログ:「谷山政司のブログ」
Twitter:@taniyan0924

 

司法試験講座を見る

20日間無料で講義を体験!