渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

タップ交換のキモ ~ビリヤード~

2022年06月06日 | open



キューのタップ交換は、平面
出しがタップ交換の命だ。
先角もタップも平面をきっちり
と出して行く。
先角はカッターの刃を立てて
シャフトを回転させて削り均す。
またそれだけだと中心部分が
削り代が少なくなるのでカッタ
ーを立てて刃先を掃くように
ワイパーのように平行移動させ
て先角の平面を出す。

とにもかくにもまっ平の面一に
する。先角もタップ接着面も。
紙やすりでこするだけでは絶対
に平面は出ないので、カッター
の刃で真っ平にする。
そして、平面が出たかどうかは
カッターの刃の背の部分を立て
て当てて、光が漏れていないか
を確かめる事。
刃を寝かせて平地部分を当てて
隙間があるかどうか確認する
嘘作業の動画がyoutubeでタップ
交換解説動画にあるが、それは
間違いなので✖。カッターの刃を
寝かせたら反る。新品の刃先か
背中を立てて定規にして隙間を
観察するのだ。物理的に考えて
も刃物の平地部分を当てて平面
観測などというのは、考えが浅
すぎる。

なお、先角の平面出しにおいて
は、カッターの刃先はすぐに
潰れるので、「切り」に使い切っ
た古い刃のほうが逆に良い。
新品の刃と同じ効果を得られる
ので、新品の刃を即潰す事にな
る「刃立て削り」に使うのは勿体
ない。
新品の刃はタップをカットする
事に使ったほうが効率的だ。

タップ交換の命は平面出し。
これに尽きる。
私は1986年からタップ交換をして
いるが、手作業でのタップ交換の
要諦を極めた1987年以降、私が
交換したタップがプレーにより
飛んだ事は一度も無い。ただの
一度も。タップ交換数は数百で
はきかない。万本まではいかな
いが、相当な本数を交換してい
る実績がある。それが飛ばない。
考えたら当たり前の事だ。
ビシッと平面と平面が密着して
いたならば、横からのしゃくり
仰ぎ外力が発生しないのでタップ
が飛ぶことは物理的にあり得ない。
スコップで土を掘るような外力
がタップに加わったら平面接着
出来ていないタップはすぐに外
れる。
シアノアクリレートが普及する
以前はタップはよく飛んだと聞
くが、私が撞球を開始した80年
代中期には既にCA剤が存在した
ので、タップ飛ばしは私はしな
かった。

まだインターネット上でタップ
交換のノウハウ解説がほぼ世の
中に存在しなかった頃の2000年
代初頭、私が自己サイトにアップ
した「タップ交換の方法」の解説
ページは、実に多くの人に参考
にされたようだった。
その後のタップ解説サイト記事
や動画群は私のそのオリジナル
サイトページ(現在非公開)を
参考にしている物が非常に一気
に増えた。ベレーのかぶり方の
解説の時と同じだった。
私のベレー解説のページは物凄い
反響を呼び、ファッション界や
各方面に影響を及ぼした。
そしてしまいには陸上自衛隊の
「将校の心得」という指導要綱
にも参考にされて新規写真で転写
された。
ひどかったのは雑誌『ラジオラ
イフ』で、私のページを文章まで
盗用、画像は全て同じアングルで
撮り直ししての掲載盗用をやった。
それで飯を食うライターや編集部
の神経を疑った。
それほど各方面に私の「ベレー
のかぶり方」のページは影響力を
持ったようだった。


ベレーのかぶり方と同じで、
キューのタップ交換はそれ程難し
いものではない。正しい事をきち
んとやりさえすれば。
・とにかく平面を出す事
・手作業でタップ側面の桂剥きが
 できる事
・タップ上部を平ヤスリ一丁で
 完全R出し削りができる事
この上記3点が間違いなく正確に
できれば、誰でもタップを正しく
交換できる。

今の時代、正論を述べるとそれ
に反発してその人を叩いたり、
「どうやろうが俺の自由じゃない
か」とか言いたがる駄々っ子の
ような幼稚な風潮が蔓延している。
だが、間違った事は間違った事
であり、正しい事は正しい。
これは国の王や権力者が言おう
とも、間違った事は間違った事
なのである。
丸い円弧状の面に平面を持って
来て全面密着接着などは物理的
に不可能なのだ。
それが出来るとか、やれとか、
その程度の面出しでいいのだ
とか、そうした面一面出しは
必要ない、とか言ったり考え
たりする指向性は「間違い」な
のである。
「太陽は西から登るからそれ
でいいのだ」ではないのだ。
嘘は嘘。間違いは間違い。
そして、そうした人間世界の
現実的な識別ができない認識
不全の者たちに限ってネット
で騒ぎ立てて嘘出鱈目でっち
上げ、脳内妄想を根拠に誹謗
中傷の犯罪を繰り返す。腐臭
の場所に群れて
頭オカシイ。



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