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【社会福祉士の合格率】全体・受験資格別・年齢別から解説します

「社会福祉士の合格率を知りたい」
「どんな人が毎年合格しているんだろう」

資格を目指すと決めた時、一番気になるのは合格率ではないでしょうか。

今記事では社会福祉士の合格率はもちろん、合格した人を受験資格別、年齢別に分け詳しく紹介していきます。

難関といわれる試験ですが、まずは傾向を掴むことで対策を立てられ、合格の第一歩となります。

ぜひ最後までご覧ください。

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社会福祉士試験の合格率

さっそく社会福祉士国家試験の合格率、合格者の傾向についてみていきましょう。

試験の合格率・受験資格別の合格率・年齢別の合格率に分け詳しく紹介していきます。

社会福祉士試験全体の合格率

実施年 合格率 受験者数 合格者数
第34回
令和3年度
31.1% 34,563人 10,742人
第33回
令和2年度
29.3 % 35,287 人 10,333人
第32回
令和元年度
29.3% 39,629人 11,612人
第31回
平成30年度
29.9% 41,639人 12,456人
第30回
平成30年度
30.2% 43,937人 13,288人
第29回
平成29年度
25.8% 45,849人 11,828人
第28回
平成28年度
26.2% 44,764人 11,735人

表は社会福祉士試験全体の合格率、合格者数、合格者数になります。

傾向として約25〜30%の間を推移していることが分かります。

福祉国家資格(社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士)の中で合格率は一番低く、理由として「試験範囲の広さ」が挙げられます。

科目数が介護福祉士13科目、精神保健福祉士が17科目に対し社会福祉士は19科目と一番多く、広範囲の試験対策が求められます。

十分な対策ができず合格点に届かない場合が多いです。

受験者数は29回以降は減少傾向が続いており、前回の試験では4万人を切りました。

受験者が少なくなる分、更に貴重な資格になっていくことが予想されます。

受験資格別の合格率

実施年 福祉系大学等卒業者
(割合)
養成施設卒業者
(割合)
第34回
令和3年度
6,124人
(57.0%)
4,618人
(43.0%)
第33回
令和2年度
5,826人
(56.4%)
4,507人
(43.6%)
第32回
令和元年度
6,586人
(56.7%)
5,026人
(43.3%)
第31回
平成30年度
7,232人
(58.1%)
5,224人
(41.9%)
第30回
平成30年度
7,618人
(57.3%)
5,670人
(42.7%)
第29回
平成29年度
6,710人
(56.7%)
5,118人
(43.3%)
第28回
平成28年度
6,853人
(58.4%)
4,882人
(41.6%)

次に福祉系大学等卒業者と養成施設卒業者の合格者数の割合についてみていきましょう。

社会福祉士の受験資格を得るためには福祉系大学等または養成施設のどちらかに通わなければなず、その割合が分かります。

過去の推移をみると、いずれの年も福祉系大学等卒業者の方が多く合格していることが分かります。

比率では毎年6:4程に収まっています。

養成施設は福祉系大学に比べ、既に社会人として働いている方が多く通っているため、養成施設がやや低い数字になっていると考えられます。

年齢別の合格率

実施年 〜30 31〜40 41〜50 51〜60 61〜
第34回
令和3年度
5,173人
(48.2%)
1,811人
(16.9%)
2,152人
(20.0%)
1,282人
(11.9%)
324人
(3.0%)
第33回
令和2年度
4,913人
(48.6%)
1,813人
(19.6%)
2,149人
(19.0%)
1,172人
(10.2%)
286人
(2.6%)
第32回
令和元年度
5,597人
(48.2%)
2,076人
(17.9%)
2,369人
(20.4%) 
1,256人
(10.8) 
314人
(2.7%)
第31回
平成30年度
6,050人
(48.6%)
2,439人
(19.6%)
2,368人
(19.0%)
1,269人
(10.2%)
330人
(2.6%)
第30回
平成30年度
6,326人
(47.6%)
2,529人
(19.0%)
2,615人
(19.7%)
1,418人
(10.7%)
400人
(3.0%)
第29回
平成29年度
5,607人
(47.4%)
2,393人
(20.2%)
2,150人
(18.2%)
1,309人
(11.1%)
369人
(3.1%)
第28回
平成28年度
5,876人
(50.1%)
2,373人
(20.2%)
2,022人
(17.2%)
1,154人
(9.8%)
310人
(2.7%)

最後に年齢別の合格率の割合をみていきましょう。

どの年も30歳までの合格者が約半数と一番多いことが分かります。

31〜40歳と41〜50歳を比べるとほとんど差はなく、41歳以上の方も多くの方が合格していることが分かります。

51歳以降をみてみると合格者数約10%、つまり10人に1人の割合で合格しており、チャンスがあることが分かります。

年齢制限がない試験なので、中高年の方も積極的に挑戦してみることをおすすめします。

18科目群(19科目)中1科目でも0点があると合格できない点に注意

例年、試験には6割ほどの正解率がひとつの合格基準になります。

ただし、18科目群ある中で1つでも0点科目があると、どんなに高得点でも合格することができない点に注意が必要です。

注意したいのが問題数が少ない科目。

各科目群の配点7点が一番少ない問題数となりますが、18科目群中13科目あります。

基本的な問題を確実に得点して、0点科目がないようにしましょう。

関連コラム:社会福祉士試験の難易度は高い?合格者の属性と難しい理由を解説

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この記事の監修者 遠藤 愛 講師

遠藤 愛 講師 (講師紹介はこちら

全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

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