【毎週月~金曜 ひる13時から放送】
六平直政さんは、唐十郎さん主宰の劇団「状況劇場」の出身。劇団には10年近く在籍したが、ギャラはトータルで20万円ももらっていないと嘆く。アルバイトを300種以上して食いつないでいたが、そのバイト先で知り合ったのが同じく「売れない役者」だった当時の大杉漣さん。深夜のデパートで案内板を吊るす仕事をしながら将来の夢を語り合った仲だという。下積みがつづく六平さんを救ったのが共演者であった原田芳雄さん。ロケ先での飲み会で、「六平ちゃんが、このままじゃ食えなくて死んじゃうぞ!お前のとこの劇団に入れてやれ!」と、同じく共演者だった劇団東京乾電池の柄本明さんに頼んでくれたそう。それを機に、ようやく食べられるようになった六平さんだが、ほかにも北野武監督、松方弘樹さん、津川雅彦さんなど大物に可愛がられ、「ちっともうまい役者じゃないのに、ずっと現場に呼んでもらっている」と話す。そんな“人たらし”六平さんのジェスチャー付きの熱弁を、黒柳はいつになく笑い転げて聞く。また、水谷豊監督作品「太陽とボレロ」では、アマチュア交響楽団のコントラバス奏者役を「いっさい吹き替えなし、自らの演奏」で演じきったという話題も。
出演者:黒柳徹子 六平直政