北海道帯広市の雑木林に女性の遺体を捨てたとして6月2日、高校教師の男が逮捕された事件で、男が女性の首を絞めたという趣旨の供述していることがわかりました。元同僚という2人に一体何があったのでしょうか?

 Q.宮田先生はどんな先生?

 2人を知る学校関係者:「自分の子どもたちが生徒と同じような年代なので、子どもに接するような感じの、子どもたちから慕われているような先生でしたね」

 Q.子どもに対して熱心?

 2人を知る学校関係者:「子どもたちからは人気のある、親しみやすい相談しやすい先生だったと思います」

 2人を知る人:「(宮田先生は)優しく、はっきりとしていた。英語の先生でした。(部活は)ソフトテニスの顧問でした」

 宮田さんの元教え子:「英語の先生で3年間教えてもらってました。いつも笑顔で親切に教えてくれる先生でした。周りには生徒が寄っていた。びっくりというか、なかなか現実味がないという気持ち」

 生徒や保護者からも慕われていたという北見市の高校教師、宮田麻子さん(当時47)。しかし、6月2日未明、帯広市の雑木林で遺体となって見つかりました。

 そして、遺体が発見された日から一夜明けた6月3日…

 長岡 伶奈 記者:「片桐容疑者を乗せた車が、帯広警察署を出発しました。後部座席に座っているため、こちらから表情は見えません」

 5月30日夜、宮田さんの遺体を捨てたとして死体遺棄の疑いで送検されたのが、帯広農業高校の教師、片桐朱璃容疑者(35)です。

 2人を知る人:「(片桐容疑者は)しゃべりやすく、ハキハキしたとても感じのよい先生でした。短気なところとか一切見たことがないので、熱心に子どもたちに教えている姿はよく見た」

 片桐容疑者を知る人:「ぼくとつな感じで、遊んでそうな印象は全然なく、普通の先生。生徒思いなのは十分伝わってきた」

 Q.当時の印象と今回の事件は結びつかない?

 片桐容疑者を知る人:「そうですね。真逆にあるような方」

 中田 和樹 記者:「片桐容疑者と宮田さんは、2022年の3月までこちらの学校に勤務していました」

 道教委などによりますと、2人は2016年4月から2022年3月までの6年間、オホーツク方面の高校で同僚だったことがわかりました。2人を知る学校の関係者はこう証言します。

 2人を知る学校関係者:「それはびっくりですよね。あの朱璃がっていう。ましてや宮田さん?っていう。二重三重の驚きです」

 Q.しっかり働いていた?

 2人を知る学校関係者:「(片桐容疑者は)加工の方にいたので、肉製品や乳製品の加工の部分を担当していました」

 Q.宮田さんは?

 2人を知る学校関係者:「(宮田さんは)確か美術部の顧問だったと思うんですけど、作品を運んだり展示会行くのに下準備というか、そういうのをしっかりやっていた先生ですね」

 Q.2人の関係について。

 2人を知る学校関係者:「普通の関係ですよね。ただ教員同士っていう」

 警察によりとますと、宮田さんの死因は窒息死でした。首には絞められた痕があったといいます。

 2人の間に何があったのでしょうか。

 2022年4月、片桐容疑者は帯広市に、宮田さんは北見市の高校にそれぞれ赴任となりました。

 赴任から2か月ほど経った5月29日午前、宮田さんは「釧路に行く」と夫と子どもに伝え、自宅から車で外出。

 夜には夫と通信アプリで連絡を取っていましたが、その後連絡が途絶えたため、宮田さんの夫が警察に相談し、行方不明者届を出しました。

 そして、女性の夫への聞き取りなどから片桐容疑者が浮上し、任意で事情を聞いたところ…

 「スコップで土を掘って埋めた」と供述。

 6月2日未明、宮田さんは釧路市ではなく、帯広市内の雑木林で遺体で見つかりました。

 「遺体は車で運んだ」

 片桐容疑者は、調べに対し「宮田さんの首を絞めた」という趣旨の供述をしているということです。

 警察は詳しい事件の経緯を調べるとともに、殺人の疑いも視野に調べを進めています。

北海道文化放送
北海道文化放送
メディア
記事 1121