時流を見極め成長し、挑戦を続ける当社。主力事業はコンタクトレンズのECとレンタルサーバー運営
株式会社エースは、主力事業のコンタクトレンズのインターネット通信販売のほか、レンタルサーバーの運営、および高速メール配信サービス『エースメール』などの自社サービスを手がける会社だ。事業ドメインに一貫性がないように見えるのは、創業以来、その時々の人的リソースの強みを最大限に生かし、最も勝機がある事業に挑戦し、伸ばしてきたからだ。
現在、主力のコンタクトレンズ事業は、通販サイト「QUEENEYES」のほか実店舗を、東京・大阪・京都の主要都市に出店。今後も実店舗の出店は続く。OEMによるプライベートブランドの企画、開発、販売もスタートしており、エースの売上の9割を占める事業に成長している。
元はIT企業で、それは今も変わらないが、eコマースが急成長し始めた時期にたまたまコンタクトレンズの知識と経験を持ち、eコマースの構築と運営もできるメンバーがいたことから、この事業に参入した。現在「QUEENEYES」はコンタクトレンズの通販サイトでは業界トップクラスのポジションにあるという。
同社は主に、若い女性をターゲットにカラーコンタクトレンズを取り扱っている。競争の激しい業界だけに、この圧倒的な成長を実現した手法はシークレットだが、ITの会社らしくWebを使った広告も巧みに展開し、今の地位を築いた。トップクラスになれば業界やマーケットへの影響力も強まる。そのパワーを生かし、トレンドを自ら創りながら、成長を続けている。
実店舗では、いち早くインバウンド需要の取り込みにも取り組み、「インバウンド」や「爆買い」というワードが世の中に広まった頃には既に万全の体制を整え、売上を拡大した。このような俊敏な動きで、コンタクトレンズ事業の売上は、前年比10%増を続けている。
「IT企業だから必ずしもITの仕事をするとは限らない」と語るのは、代表取締役の山下雅史氏だ。成長領域を見極めながら今日まで歩んできたエースは、裏を返せば、未来永劫コンタクトレンズの通販会社であり続けるわけではない。IT技術を活かしながら勝機があればどんな分野においても果敢にチャレンジする。次の展開を視野に入れ、さまざまな事業の可能性を考えているところだ。
心地よく働ける環境を整え、成長領域を見極める。この戦略が成功の原動力
IT企業にしてコンタクトレンズ通販・製造企業の顔も持つエースは、2008年にエンジニアが集まって作った会社だ。山下氏は、設立当時を次のように振り返る。
「営業と技術の壁を作らない、技術者だけの会社を作りたかった。技術者が営業もするハイブリッドな集団を目指しました。」
山下氏は大手SIerの出身だ。数年がかりで構築するような大規模プロジェクトなどに携わっていた。その中で、大手に特有の縦割りや部署間の派閥、コミュニケーション不足を痛感し、「技術と営業の両方をできる人が集まって会社を作れば自分たちもやりやすく、お客様にとっても最良のサービスを提供できる。最も効率的に事業展開できるだろう」と考えた。既にインターネットは充分に普及。技術力さえあれば初期投資ゼロで事業を開始できる環境にも背中を押され、「とにかく自由に仕事がしたかった」と起業した。「みなさまの最後の切り札となるサービス作りをめざす」という決意を込め、社名はエースとした。
営業を置かないという方針は、今も変わらない。大企業時代に弊害を感じた縦割りも排除した。エースに固定のチームはなく、プロジェクトごとに柔軟にメンバーが参集する。その時々でチャンスのある事業領域に取り組んできたエースだが、いわゆるSESはやらなかった。「居心地のいい社内で仕事をする」という一点を守りたかったからだ。
一人ひとりが自由で伸び伸びと働く環境が一歩先行く新たなサービスを生む。創業以来、守り続けているエースの矜恃だ。ちなみにエースは学歴も不問だ。
「学歴には一切こだわらないし、どんな人にも必ず強みがあり、それを生かすのは僕ら経営陣の仕事。実際、エースではみんなが活躍しています」。(山下氏)
力を発揮できる心地のよい環境を整え、最適な事業領域を見極める。それが同社の成功の要因なのだろう。
「常に新しい技術にアンテナを張り、想像できる範囲で最も稼げる成長領域を見極める。そしてやるからにはトップを目指す。理想を掲げ、夢を語るだけでは企業の成長はありません。」
山下氏の考えは明確だ。エースは決してぶれることなく突き進む。
※他にも大阪心斎橋店、池袋PARCO店といった実店舗も運営している。
何かを成し遂げるチャンスは十分!働きやすさも魅力
このような経緯で、現在はたまたまコンタクトレンズの通販が主力事業になっているエースだが、この先はわからない。社員からの提案も自由だ。これから入る人にも、自分のアイデアを生かして何かを成し遂げるチャンスは十分にある。
「IT技術を生かし、勝機があればチャレンジします。AIなども、Androidのようにいずれ技術が解放され、飛躍的に普及、発展するかもしれません。そのようなことも視野に入れ、常にチャンスをうかがいたい。エースには、そんな話も自由にできる空気があり、共に挑戦する仲間がいます」。(山下氏)
そんなエースの空気を知ってもらうために、先頃まとめた同社の「カルチャーブック」の中にある社員のスタンス、10項目を紹介しよう。
チームワークを大切に
身だしなみに気を付けよう
情報を集め、学ぶことを心がけよう
話す力、聴く力を磨こう
積極的にチャレンジしよう
誠実な振る舞いを
周りと調和し、効率よく正確に仕事を進めよう
気遣いを大切に
期待されている以上の仕事を目指そう
毎日の仕事を楽しもう
これらは、今までもずっと大事にしてきたエースの価値観だ。自慢したいのはまずはオフィスの立地である。2018年10月に世界のトレンドが集中する六本木に本社を移転。最寄り駅の六本木一丁目駅からオフィスビルまでは直結。37階のオフィスからの眺めは仕事中に一服の清涼感をもたらしてくれるはず。オープンスペースに配置された個人のデスクは仕事の効率が上がり、オフィスをのぞけば、気持ちよく働く社員の姿がある。社員がストレスなく仕事に没頭できる職場づくりを常に考えている。
環境貢献活動として、鳥取県日南町の田んぼのオーナーにもなっている。レンタルサーバー事業で多量の二酸化炭素を排出せざるを得ないという反省からだ。収穫したお米は社員に配られる。「お米をもらって困る人はいませんから」と山下氏。実際、美味しいと好評だ。こんなちょっとした優しさも、この会社の魅力の一つ。
今の働き方に迷っている人やスキルを生かしてチャレンジしたい人に、お勧めしたい会社だ。