厚生労働省は10万人あたりの新規陽性者数を「新型コロナワクチンを打ったか打っていないか」で分けて公表していますが、その中でワクチンを打っている人の一部が“未接種者扱い”になっていたことがわかりました。


専門家の指摘を受けた厚労省は、突如データを修正。その結果、ワクチンを打っていない人の新規陽性者数が大幅に激減しました。この「結果」が示すこととは・・・?

「あるデータ」の扱いがおかしいと…

名古屋大学の小島勢二名誉教授は、新型コロナワクチンに関する「あるデータ」の扱いがおかしいと、厚労省に指摘しました。

(名古屋大学・小島勢二名誉教授)

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「海外の報告を見ると、オミクロン株にはワクチンの予防効果がかなり減ってしまったという話が1月の時点であった。ところが厚労省が出しているデータを見ると、(予防効果が)すごくいいんですね。海外は(予防効果が)20%になったというのに、日本では最初の治験のデータと同じで、まだ90%あった。これはおかしいな、日本人は特別かなと」

ワクチンを接種した方が感染しにくい?

厚生労働省は、10万人あたりの新規陽性者数を「ワクチンを打ったか、打たないか」で分けて公表しています。
打っていない人を赤、2回打った人を青でグラフにすると、打っていない人の方が新規陽性者数が多いという結果に。
このグラフからは、「ワクチンを打った方が感染しにくい」と読み取れますが・・・、

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2022年1月以降主流になったオミクロン株では、「ワクチンの感染予防効果が低い」という報告が世界中で増えていました。
ところが、厚労省の数値では、4月に入ってもワクチンを接種した方が感染しにくいことになっています。

厚労省に指摘すると「正反対のグラフ」に“修正”

小島名誉教授が国会議員を通じて、このことを厚労省に指摘すると…

(名古屋大学・小島勢二名誉教授)
「4月11日からは(未接種者と2回目接種済みでは)感染予防効果が変わらないという結果に(修正された)」

厚労省が突如、データを修正

ワクチンを打っていない新規陽性者数が大幅に減り、それまでとは正反対ともいえるグラフに変わったのです。

↓厚労省がデータを修正すると

なぜ、このような「正反対」のグラフに変わったのでしょうか?