緊急情報
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「生きた植物の博物館」
〈視覚障害者の方のための読上げ用にテキストを抽出し再掲しています。〉
花菖蒲は、その音感から武士道に通じる「尚武」や「勝負」にゲンを担ぎ、江戸時代には武士が特に愛でたといわれています。数日間しか花は持ちませんが、花びらの変化や「芯」と呼ばれる雄しべの凛々しい立ち姿を好んだようです。すぐに散りゆく花ですが、その変化を「花芸」とし、1年間目をかけ、手をかけ、金をかける。ブラジル・リオのサンバカーニバルは1年1回のたった1時間程度のパレードコンテストのため、山車や衣装に1年間を費やし、知恵と工夫と莫大な費用をかけ、命を張るごとく踊り狂います。花菖蒲は、花芸といえども「静」、サンバカーニバルの踊りの熱狂は「動」、まるで真逆ですが、通底するものは熱量の果てに刹那の昇華があり、刹那ゆえの愛おしさがあるのかもしれません。
花無くては、萎れ所無益なり。(世阿弥)
植物園ではハナショウブが見頃を迎えています。此処であなたなりの「有終の華」を見い出すことはできるでしょうか。
開園しています
【開園時間】午前9時から午後5時(入園は午後4時まで)
【観覧温室開室時間】午前10時から午後4時(入室は午後3時30分まで)
【休園日】12月28日から1月4日まで
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