韓国政府「慰安婦合意」過程に関する文書を公開[2022/05/26 19:29]
韓国外務省は2015年に日本と結んだ「慰安婦合意」の内容を合意前に慰安婦支援団体の代表に説明していたとする文書を公開しました。
文書は韓国の弁護士団体が公開を求めていたもので、2015年末の慰安婦合意締結の際、韓国外務省の局長が元慰安婦支援団体代表の尹美香(ユン・ミヒャン)氏と4回会い、内容を事前説明していたと記載されています。
特に2015年12月27日の合意締結前日には「日本の責任痛感」や「10億円の拠出」など翌日に発表された合意の内容についても事前に伝えられていました。
一方、尹氏は当時から「韓国政府が元慰安婦や支援団体の意見を一切聞かずに日本と合意した」などと非難していて、こうしたことが前政権での合意の「事実上の破棄」を後押ししていました。
今回、尹氏の主張が事実と食い違うことが明らかになった形で、韓国政府は文書の公開と同時に「慰安婦合意は両国間の公式な合意だ」と改めて立場を表明しています。