3D写真200枚で見る『ラジオ会館、最後の日』
1962年の開業から半世紀、秋葉原初の高層ビル「秋葉原ラジオ会館」がついに取り壊されます。
最後のおわかれということで「大納涼祭」と題し、普段入れない8階や屋上などが公開されました。
自分も10年以上ラジオ会館にお世話になっているので、先日手に入れたFinePix 3D W3で記録してきました。
※この記事の写真は全て3D写真(MPO形式)で撮影されています。3Dでご覧になりたい方は、写真をクリックし、元ファイルをダウンロードして拡張子をJPGからMPOに変更し、ステレオフォトメーカー、PS3、3Dテレビなどで御覧ください。なおアプリPicasaをインストールしていれば一括ダウンロードも可能です。
整理券で入場し、出店が並ぶ2階へ
通常営業とは異なり、今回は入場にアキバカに移動したK-BOOKS、及び現ラジオ会館である各ショップで500円以上買い物した時に希望者に手渡される整理券が必要でした。
入場整理のため、万世橋警察署側の入り口は封鎖され、駅側からだけしか入れないようになっています。
エスカレーターは普通に動いているので、いつもどおりそのまま上へ移動。
さて、2階に上がると旧コトブキヤスペースが『納涼カフェ』として飲食コーナーとなっていました。
売られていた飲み物はドクタペッパー率が異常に高いです。
併せてラジオ会館オリジナルTシャツなどグッズ販売も。
ホビーステーション跡地ではUstresm配信が随時行われていました。
ここは荷物預かりも兼用。
こちらも有名な海洋堂は、なぜかもやしもんの「かもし納め福袋」を発売。
ダンボー募金箱。3月から設置されていたようです。
マックスガレージ(セキュリティー商品)があった場所では以前から行われていた『さよなら!!ウォール』が展示。
お店で買物するとまわせる福引会場も。
商品自体は各店舗からかき集めたっぽい何か?
azoneも出店。多分旧イエサブのテナント。
イエサブ。こちらはおそらく旧防犯カメラの永保堂。
おそらくオーディオのトモカ電気跡地。
謎のファン5連結が窓にへばりついていました。
トモカ電気から窓の外を望む。
そういえばお店を利用していた時は全く意識しませんでしたが、ラジオ会館はほぼ全てのテナントに窓が張られています。
2階の案内図。右上の数字はオークション入札用の番号です。
これ、結構でかいので購入した人がどこに置くのか謎。
3階はK-BOOKSからのパノラマが圧巻
さて、慣れ親しんだエスカレーターでK-BOOKS跡地へ。
こんなものもオークション出品されています。
確かに下に「ラジオ会館」と記載されているのでコレクターズアイテムになるかも。
K-BOOKSは3階をまるまる使う大規模テナント。
お店があった時は全く気付きませんでしたが、ここも全面窓に囲まれています。
窓の外にはゲマズが。
移転の張り紙。
一部、剥がし忘れたかのような、お店の名残もあります。
万世橋警察署もよく見えます。
こちらはヤマダ電機側。何もありません。
LABIが丸見え。
K-BOOKSの張り紙もオークションに。
事務所ばかりの5階、ある意味入れるのは貴重?
テレオン事務所。
ラジオ会館の角部屋には1m四方程度のベランダがあります。
何のためにあったんでしょう?
ボークスが個性を発揮する6階
水場もあります。
ボークスは看板や張り紙が若干残るのみ。
Ta152H-1の全翼の長さがなぜかテープで表されています。
店に以前来たときは全く気付きませんでした…。
トモカ電気事務所側にはなぜか放射能の張り紙。
なんと旧万世橋駅が見えます。
肉の万世から見えるのは知っていましたが、まさかラジオ会館からも見えるとは。
一般人最高到達点の7階、コンピュータ発祥の地
閉館キャンペーンの張り紙が残っていました。
イエサブ跡地。ここは6月とかなり早いタイミングで移転しています。
ここは何かの事務所でしょうか。
7階には2001年に設置された「パーソナルコンピュータ発祥の地」のプレートがあります。
次から次へと撮る人が来るので、撮影まで10分待ちに。
ボークスのレンタルショーケース店舗跡地。
アトレ側がバックヤードとなっており、営業時の張り紙がそのまま残っていました。
しかし万引き犯の写真まで残っているのはどうなんだろう……。
ラジオ会館外側から見える太陽の顔(?)が裏から見えて気持ち悪いです。
一般人進入不可の8階に
今回の目玉、普段は進入禁止になっていた8階です。
階段の途中にあったホワイトボードには思い思いの落書きが。
『小ホール』には黒板が残っていました。
役員室。クローゼットくらいしか無い。
編集室…ってなに?
社長室。なぜかふるーい日本地図がかかっています。
まさかの和室。
砂利のスペースが。何のためでしょう。
和室からはなんと中庭が望めます。
灯篭もあるしっかりとした中庭です。こんなものがあったとは…。
庭の向こうに見えるのは今年3月にオープンしたばかりのホテル、ヴィアイン秋葉原。
株式会社ラジオ会館、なので会議室もあります。
シュタインズ・ゲートでタイムマシン発表の場となったホール。
ゲーム内のグラフィックとは微妙に異なりますが。
ここまで来ると、外の建物と比較しても結構高いです。
となりのアソビットシティ看板。鳩がとまっていました。
和室の他にも畳の部屋が。電源タップの形にも古さを感じます。
そして屋上へ
屋上へ行くための階段。普段はガードされている跡が。
屋上へナビゲートする張り紙たち。
これがラジオ会館屋上。
ビアガーデン(あるいはドクタペッパーガーデン)用のブルーシートも。
となりにはラビ看板がドーン。
アトレと同じくらいの高さです。
屋上中心にはさらに建物が。管理室でしょうか。
垂れ幕用の機械?あるいは窓拭き用でしょうか。
オノデン看板や今は亡きリビナ看板が見えます。ラジオデパートもぎりぎり見ることができます。
巨大な貯水タンク。
この日は飲み物や生ビールの販売がありました。
屋上からだとヴィアインがよりはっきり見えます。つーかでかい。
中庭は屋上からものぞき込めます。
さて、納涼祭も14日19時に終了。日が落ちてくると。
なんかすごい人だらけに!
ラジオ会館の屋上にこれだけの人が集まるとは。
やはり今放映中のシュタインズ・ゲートファンが目立ちます。
コスしたり劇中ゲームの雷ネットをやったり…。そして…
最後は一本締め!
1階は射的、わなげなどの会場に。そして…
1階に降りると、射的、輪投げ、スーパーボールすくいなど、縁日状態。
裏手の入り口は閉鎖されています。
8時閉館の看板。これが使われることももうありません。
警察署側の階段。こっちの階段はめったに使わなかったなあ。
レンタルショーケースのアストップ。こちらも閉鎖。
コトブキ無線の落書き。
通路にはちょうちんが。
コトブキ無線の展示スペース。「SONY特約店」の文字も。
そして、これも初めて気づいたのですが、通路の足元に…
「定礎昭和四拾七年五月 七條兼三」の文字。
七條兼三氏についてはググると色々出てきて面白いです。アキバの意外な側面を見つけられます。
そして外に出ると…
なんかすごいことに!
アトレから見たらこんな感じ。
一番くじもびっくりな人出でした。
ラジオ会館がいかにみんなに愛されていたかを実感できる最後でした。
外からお別れを
さて、最後は前日に撮影した周りの写真を。
丸山無線。
普段あまり意識しませんでしたが、ガッチリとしたガードがかけられています。
連なるお店達。
ここの通り「MyWay1」っていう名前だったんですね。知らなかった!
ラジオ会館って駐車場あったんですね!Wikipediaによると契約者のみとのこと。
「株式会社ラジオ会館」の看板。あまり会社と考えたことはありませんでした。
万世橋警察署側裏手。
パソコン、ビデオ、テレビ、オーディオ、電化製品…これも時代を感じます。
今だったらコミック、アニメ、プラモ、フィギュア、ドール…とかになってしまいそう。
新築工事の張り紙。今度は地上10階、地下2階の建物になるらしいです。パワーアップ!
MyWay2。こっちはレンタルショーケースのアストップやコトブキヤなどホビー寄り。
表外観。この外に書いてある絵、なんなんでしょうね。
アトレから。
取り壊しは今月から開始されます。
納涼祭に乗り遅れたけど、最後にその勇姿を見たい!という方はお早めに。
(おまけ1)謎の階段
ラジオ会館は3箇所に階段、2箇所にエレベーター、さらに4階までエスカレーターがある摩訶不思議な構造となっていました。
その中でも、なぜあるかわからない、2,3,4階を結ぶ狭い階段が。
これ、なんであったんでしょうね、本当に。
(おまけ2)世界線変動、最終レポート
せっかくなので、3月にも行ったラジオ会館とシュタインズ・ゲートとの背景比較を。
まずは4階。
元からかなり違うので比較の意味があまりないです。
7階。
ボークスがなくなり、ガチャガチャが撤去されました。
もうメタルウーパを手に入れることはできません。
屋上。もはや別物。地面の色もフェンスも違います。
どうやら今のアキバはオカリン達が住んでいるアキバと別の世界線のようです。
↓萌え4コマのきららブランドでありながら、電子工作寄りの古き良きアキバをフィーチャーする素敵な漫画。