地中海に浮かぶ小さな美しい島国、マルタへ留学の人気が急上昇しています。日本ではまだ、あまりなじみのないマルタですが、ヨーロッパでは以前からリゾート地として人気がありました。
たくさんある留学先の中から、なぜ今マルタ留学が注目されているのでしょうか。
今回はマルタ留学の特徴とメリット・デメリットについてお伝えします。
[目次]
マルタは、正式にはマルタ共和国(Republic of Malta)といいます。
面積は316㎢(東京23区の約半分)で、主にマルタ島、ゴゾ島、コミノ島からなる小さな島国です。
マルタからイタリアのシチリアへ日帰りフェリーツアーが出ているほどイタリアに近いため、イタリアの島だと勘違いしている人もいます。
マルタの公用語はマルタ語と英語、EU加盟国で通貨はユーロです。実はヨーロッパで英語を公用語としている国は多くありません。そのため、ヨーロッパ諸国から多くの人が英語を学ぶためマルタ留学に訪れているのです。
マルタのイメージは、マルタ観光局が作ったプロモーション動画で掴めるかと思いますので、マルタの実際の雰囲気が気になる方はまずはこちらを見てみてください。
Photo by : Cliff Day / Shutterstock.com
マルタでは、観光を楽しみながら英語を学ぶ留学生が多いです。
マルタの魅力は、なんといっても中世ヨーロッパの雰囲気と、美しい地中海を身近に感じながら生活できること。
都市自体が世界遺産である首都バレッタのほか、世界遺産に登録されている巨石神殿群とハル・サフリエニ地下墳墓など、観光名所は島内に点在しています。
また、マルタストーンの壁に、赤・青・緑などカラフルに彩られた窓の建物が続く街並みは、日本から遠く離れたヨーロッパで暮しているという新鮮さを日々感じさせてくれます。
そして、マルタのもう一つの魅力は海。透き通った地中海に囲まれたマルタでは、生活空間と海との距離が近く、留学生は息抜きがてら気軽に海に行けます。
特にマルタ島のお隣、コミノ島では、ブルーラグーンをはじめ有数の観光スポットが数多くあるため、週末を利用して友達と旅行へ行く留学生も多いです。
マルタではこういった観光を通じて、留学生同士のコミュニケーションが生まれ、英語を磨いていくことが、一つの留学スタイルとなっています。
ここまでマルタ留学について、基本的な情報をお伝えしてきました。次からは「どうして留学生がマルタを選ぶのか?」について、具体的な判断材料となるメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。
Photo by : 伊佐 知美「マルタ 英語留学体験記」
日本人が留学先として選ぶエリアはどうしても日本人が多くなってしまう傾向があるのですが、マルタに来る留学生はとても国際色豊かです。これはとても大きなメリットです。
ヨーロッパ諸国からの留学生が特に多く、学校によっては生徒の50%以上がヨーロッパ人となっています。
ヨーロッパ人以外には、ブラジル、トルコ、コロンビア、カザフスタンなど、本当に様々な国から留学生が訪れています。日本人も年々増えてはいるものの、それでもアジア人の割合はまだ少ないと言えるでしょう。
またヨーロッパ諸国の人は、とてもアクセスしやすいため「英語力維持のため、数ヶ月おきに繰り返し訪れています。」という人や、「短期休暇を利用して観光も兼ねています。」というビジネスマンなど、年齢やバックグラウンドも様々です。
ルームシェアや学校のレジデンスで共同生活をする場合、キッチンには多国籍な料理が並びます。お互いの国の料理を作って食べたり、ホームパーティを開いたりなど、多様な文化の人たちと交流する機会がたくさんあります。
マルタ留学をしたら、ぜひ近隣のヨーロッパ諸国へも足を伸ばしてみてください。マルタからは気軽にヨーロッパの各国へ旅行に行くことができるのです。
例えばローマへのフライト代の場合、時期にもよりますが往復で5,000円〜、他の国も10,000円〜20,000円前後と格安で旅行することができます。「RYAN AIR」というLCCを使えば、それより安いフライトを探すことも可能です。
またヨーロッパ各国からとの距離も日本と比べると近く、例えばイタリアへは飛行機で1時間半ほどで着きます。
学校でインプットした英語を、旅先でアウトプットする良い機会でもあるので、学校もホリデーや旅行には寛容なところが多く、みんな留学中に様々な国へ旅行しています。
人気のエリアはイタリア、ギリシャ、フランス、スペインなどのシェンゲン協定エリアです。シェンゲン協定とは、シェンゲン加盟国同士であれば、入国検査不要で国境を越えることを許可するもので、国内旅行の気軽さで海外旅行を楽しむことができます。
マルタは他のヨーロッパの国に比べ物価が安く、日本と変わらない費用で生活できます。そのため、イギリス留学を検討していたが、費用が高くて留学の実現が難しいという方でも検討できる留学先となっています。
例えば、外食費ではランチで平均1,000円〜1,500円ほど。ですが、その量がとても多いのです。
女性なら二人でシェアしてちょうど良いくらいです。そのため、実質はその半額で食べられるということになります。
食材は日本と同じくらいですが、なかには高いものもあります。例えば、マルタは島国で輸入に頼っているため、南国のフルーツや野菜は日本で買うほうが安いこともあります。
地元の人が食べているようなローカル野菜やマルタパン、パスタ、ベーカリーで売っているピザなどは、どれも1ユーロ(約150円)前後なので、自炊をすれば生活コストはかなり抑えることができます。学費もイギリスや北米に比べると2割ほどおさえられます。
もちろん、マルタでは観光スポットも多く、毎日のように遊びに出ているといくら物価が安いといってもすぐに留学資金が底をついてしまうので注意が必要です。
マルタの物価って実際どれくらい?現地の物価事情を項目別にまとめて解説!
先ほども紹介しましたが、マルタの魅力はやはり美しい地中海。特にコミノ島のブルーラグーンの透明度は、一度見たら忘れられない美しさです。
マルタ留学では、こういった透き通った海に学校の友達と気軽に出かけられます。
しかもマルタは休暇を利用してくるヨーロッパからの留学生も多く、留学中はヨーロッパ人の友達を作って観光巡りなども楽しめちゃうんです!
日帰りできる!ゴゾ島とコミノ島の観光スポットをまとめて紹介 #マルタ語学留学記
ヨーロッパの食事は、国によっては日本人の味覚に合わない場合もありますが、マルタは美食の国イタリアが近いことから、美味しい食事が楽しめます。ピザやパスタ、リーズナブルなジェラート屋さんもたくさんあります。
コーヒーが美味しいのも、イタリアの影響かもしれません。きちんと入れてくれた美味しいエスプレッソやコーヒーが平均1〜2ユーロ(150〜300円)ほど。コーヒー好きの人にはたまりません。
「マルタの食事は美味しくなかった」という人もいるようですが、もしかしたら美味しいお店を見つけられていないだけかもしれません。
イタリア人シェフがマルタに出店した、評判のレストランもあれば、マルタの伝統的な料理ブラジオリやうさぎ肉のシチューなど、美味しいマルタ料理を出してくれるお店もたくさんあります。
シーフードが美味すぎる!マルタの定番おすすめ料理まとめ
Photo by : Wirestock Creators / Shutterstock.com
ヨーロッパというと、どうしても治安やテロの不安を思い浮かべがちですが、マルタの治安は他のヨーロッパに比べ良いと言えます。
もちろん、海外ですので日本と同じというわけにはいきませんが、夜中に一人で出歩かない、スリに合わないように常に意識する、混雑している場所は避けるなど、基本的なことに気をつけていれば危険な目に遭うことはあまりありません。
そのため、女性の留学先や海外生活が初めての方にもおすすめです。
マルタの治安はどうなの?マルタの治安事情とトラブルの対処法をまとめてみた
一方マルタ留学には以下のようなデメリットもあります。
日本からマルタへ訪れる人がそこまで多くない原因は、アクセスの悪さにあるのかもしれません。日本からの直行便がないため、マルタへ渡航は一苦労です。
主なアクセスは、成田空港発の場合、ターキッシュエアラインを使ってイスタンブール経由、あるいはエミレーツ航空を使ってドバイ経由などです。いずれも15時間〜20時間ほどかかりますので、あまり旅慣れていない方にとっては少し負担に感じる距離かもしれません。
その分チケット代も高くなりますが、タイミングよく探せれば往復で10万円前後に抑えることができます。
マルタ行きの航空券をお得に探す方法は以下の記事で紹介しているので、なるべく安く航空券を手に入れたい方は参考にしてみてください。
マルタ行き航空券の相場は?格安フライトは中東やアジア経由をチェック
マルタはとても小さい国です。このコンパクトさが特徴でもあるのですが、「小さすぎて飽きてしまいそう」という留学生も多いです。
確かに、数ヶ月いれば主な観光地はほとんど周れてしまいますし、近代的なビルや施設が少ないので、都会的な刺激のある生活は期待できません。
美しい海と牧歌的な風景というメリットとは裏腹に、長期滞在する方の中には退屈だと感じてしまう人もいます。
マルタはリゾート地ということもあり、ヨーロッパをはじめ世界各国から旅行者が集まります。そのため街の雰囲気を活気だつ一方で、静かで勉強だけに集中できる環境というのがあまり多くはありません。
もちろん英語はコミュニケーション手段。街に出て積極的に人と話すことで英語力を伸ばせます。なのでどちらかというと座学中心でリーディングやライティングなどのスキルを伸ばしたいという方にはマルタはもしかすると合わないかもしれません。
マルタでは、交通機関はバスとタクシーしかなく、特にバスは時間通りには来ないことが多いため、不便に感じるときもあるかもしれません。ただし、バスの時刻が正確なのは日本など限られた国で、多くの国ではバスの時刻はずれるのが一般的です。
どうしても不便はしたくないという方の場合は他の国を検討する必要がありますが、あまり気にしない方であれば、むしろ経験としてバスを待っていただければと思います。
マルタにしばらく滞在したら、かなりの確率で一度は風邪を引くかもしれません。それも日本の風邪とは違い、マルタの風邪はとても強力です。
のどの痛みから始まり、鼻、咳の症状が出るのは日本の風邪と同じなのですが、その症状と期間がとにかく強力なのです。中には1ヶ月以上、咳がとまらなかったという人もいます。
もし風邪を引いてしまったら、日本の風邪薬よりもマルタで購入した薬を飲むほうが効くと感じた方が多いようなので薬局へいくといいでしょう。
マルタでは大きな病院までいかなくても、薬局である程度の診断をしてくれます。せっかくの留学期間、風邪で台無しになってしまったということのないようにしましょう。
Photo by : 伊佐 知美「マルタ 英語留学体験記」
ここまでマルタ留学のメリット・デメリットについてご紹介してきました。
マルタ留学は、ヨーロッパ人の留学生が多く集まり、勉強と遊びのバランスを保ちながら留学生活を送れる魅力があります。そのため、「留学を通してヨーロッパ人の友達を作りたい!」「適度に勉強しながらリゾート地マルタを満喫したい!」という方に特におすすめの留学先となっています。
一方、「勉強に集中したい!」「長期留学をしたい!」という方はもしかするとマルタ留学には合わない可能性があります。
安心してください。留学先はマルタ以外にもたくさんあります。以下では人気の留学先を何カ所か紹介しているので、他の国のメリット・デメリットを知りたいという方は参考にしてみていただけると幸いです。
費用を抑えながら勉強に集中できるフィリピン留学!
フィリピン留学のメリット・デメリット
年間を通して温暖な気候の中、ワーホリをはじめ海外生活を満喫できるオーストラリア留学!
オーストラリア留学のメリット・デメリット
Photo by : 伊佐 知美「マルタ 英語留学体験記」
今回はマルタ留学のメリット・デメリットについて紹介しました。
今回ご紹介したように、マルタ留学には、ヨーロッパ人と交流できる、リーズナブルな物価と学費、治安の良さといったメリットがあります。
記事を通してマルタ留学が合っていると感じた方もいるかと思います。そういった方はマルタ留学について具体的に考えていきましょう。
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地中海に浮かぶマルタは、多くのヨーロッパ人が訪れる人気リゾート地。ヨーロッパの中でも生活費が安いので、お得に留学できます。
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