北の斬鉄剣の作者、名人藤安
将平刀匠の小柄小刀。
藤安先生が私の為に打ってくれ
た一作。
藤安先生の支援者の方が藤安
刀匠に依頼して、私に進呈して
下さった。忝き事この上なし。
この意匠は藤安先生のオリジナル。
月に帰りたいと月を見る兎。
月に帰りたいと月を見る兎。
私の心と全く同じ風景が描かれて
いる。刀工自身彫り。
無論、差し裏の研ぎ面の地肌と
無論、差し裏の研ぎ面の地肌と
焼刃も素晴らしい。
東京の斬鉄剣作者二代目小林康宏
刀工は、私に娘が生まれた時に
自信作の娘用の嫁入り短刀を娘の
名前を銘に切って桐箱入りで私に
下さった。有り難し。
それは娘の宝物。結婚の際には
持って行く。
辛くなった時には、その自分の
為に打ってくれた刀を思い出して
頑張って来たと、娘は私にかつて
語っていた。
この将平小刀は私自身の宝物だ。
人は多くの人ひとりひとりの真心
に心が救われる。
心なきところ救い無し。
それはまるで助からない。
刀は魂だ。