はじめに
初めまして。この度、アブハジアワインの輸入を企画したIWAMA DAISUKEと申します。
当プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
簡単に自己紹介をいたします。
1992年生まれ。神奈川県在住。大学卒業後は都内で会社員をしています。
そもそも、アブハジアとは?
ジョージア(グルジア)北西部に位置してロシアと国境を接し、黒海に面しています。ジョージア政府は自国領内の「アブハジア自治共和国」としていますが、ソ連崩壊後のアブハジア紛争を経て、1993年以降ジョージア政府の支配が及んでおらず「アブハジア共和国」として事実上独立している状況です。
因みに、「アブハジア自治共和国」の亡命政府は現在ジョージアの首都トビリシにあります。
首都はスフミ(Sukhumi)。
国民は、アブハズ人、アルメニア人、ジョージア人、ロシア人、ウクライナ人、ギリシャ人など現在はアブハズ人を主体とした多民族国家です。
産業は、観光業や、茶、たばこ、柑橘類、そしてワインの生産です。
ソ連時代から黒海沿岸のリゾート地として有名です。
このプロジェクトで実現したいこと
日本初の「アブハジアワイン」を輸入します。
アブハジアワインは、広域な意味ではジョージアワインの一種になります。
理由の一つとして、アブハジアは国際的にはジョージアの一部であること。
そして、生産者の多くはアブハジアの地位については比較的中立的な立場の方が多い、メグレル系ジョージア人の方が多く、ワインの製造に精通しています。
ジョージア国内には、図のように土着品種が多岐にわたります。
左上のオレンジ色の部分が「アブハジア(Abkhazia)」です。
プロジェクトをやろうと思った理由
「こんな洗練されたワインやブランデーがあるなんて……」
2014年9月当時大学4年生だった私は、未承認国家やマイナーな地域への渡航を主とした放浪旅の途中、旧ソ連のジョージア(グルジア)から事実上分離独立をしているアブハジア共和国を訪れていました。
当時はジョージアワインも現在ほど知名度はなく、アブハジアへの渡航に関する情報もまだほとんどありませんでした。
そして現地の方々に出会った際に時々言われたことは、
「日本人ならアブハジアでビジネスしない?」
「日本にアブハジアの事を紹介してよ!」
もちろん、社交辞令的な意味とは理解していました。
しかしその時心に残ったことは、
「このワイン、日本でも飲みたいな」
と考えがふと過ったのです。
初めてのアブハジア渡航から早8年ほど。
アブハジアへの渡航はその後、2015年3月と2017年9月と計3回に及びました。
日本の生活をする傍ら、未承認国家アブハジアの人々との接点を持ち、また日本でこうした地域への興味関心がある人々とを繋ぎ合わせるツールの一つとして、現地の特産品の一つである「ワイン」をテーマにしました。
ワイナリーについて
今回輸入するアブハジアワインは、アブハジアワインを日本へ初輸入したいという私の希望と、アブハジア北西部に位置するガグラ(Гагра) という町の近郊にある、「Grass Hotel」という家族経営のホテルの経営者が2022年から「Beraya Winery」というワイナリーを新しくオープンするのに伴い、「是非アブハジアワインを日本へ輸出出来ないか?」という打診からスタートしました。
現在アブハジアで製造され流通しているアブハジアワインの多くは、実は外国産の葡萄の粉末を利用したものが多く、アブハジア産の葡萄で製造されたワインはあまり流通していません。
上記写真で提示したワインもアブハジアでは市場やスーパーで安価で販売されていますが、中身は外国産の葡萄を使用しています。
日本で流通している、海外から輸入した葡萄や濃縮果汁を使用して国内で製造された、いわゆる「国産ワイン」と状況は似ています。
「Beraya Winery」では、100%自家農園で収穫した葡萄を使用し、ワインを製造しています。
そして現在日本で、アブハジアの「Beraya Winery」 から日本へ輸入し販売している正規販売はここだけです。
今回支援者の方々にはこの機会に是非、本物の「アブハジアワイン」を堪能して頂きたいです。
※2022年5月追記
また「Beraya Winery」では、ワインの他スモークチーズやアブハジアやジョージアで広く使われる「アジカ」と呼ばれる辛口調味料を自家生産しています。
今回、ワイナリー側から「アジカも是非紹介してほしい」と打診があり、急遽リターン品に追加することとしました。
主に、ジョージア料理のヒンカリなどによく合いますが、ステーキなどの肉料理のお供などにもよく合いますので、ご興味のある方はぜひこの機会にお試し下さい。
※アジカ(Adjika/Aџьыка)は、茹でた赤唐辛子やニンニク、コリアンダー、イノンド、レイリョウソウ等のスパイスやハーブ、食塩、クルミから作られています。ロシアではトマトを加えたアジカが流通していますが、アブハジアのアジカはトマトを使用しません。
なお、アブハジアでは単にアジカというと「塩」を意味します。アブハジアではペースト状の調味料を「アパルピルジカ(aparpyl-djika)」と呼び、アジカは「胡椒の粒で塩を加える」という意味の「アジカサツァ(adjiktsatsa)」と言います。
2022年2月24日に勃発したウクライナとロシアの戦争の影響について
私は、2021年の夏から半年以上、このアブハジアワインの輸入に対して様々な準備をしてきました。
酒販免許の取得や、ワイナリーとの交渉など資金と時間を費やしてきました。
今年に入りワイナリーから「3月にはワインの製造が出来る」と連絡を受け、大変期待しておりました。
その矢先に、今回の戦争が勃発してしまいました。
私は大変衝撃を受け、またワイナリー側もルーブルの暴落や、経営しているホテルの宿泊客は主にロシアからの観光客が多く予約が激減したりと財政難に陥り、ひどくショックを受けていました。
また、アブハジアから日本までの輸送ルートも限られる中、戦争の影響で輸送運賃も高騰し、今回の輸入も影響を受けています。
そして、私とワイナリーの共通する願いは「戦争の早期終結」です。
アブハジアにはウクライナ系の住民もおり、ワイナリーの家族にはウクライナにルーツを持つ方もいます。また、アブハジアの人々もウクライナにおける人道危機にとても心を痛めています。
今回の輸入は、単なるワイン・アジカの輸入をするだけでなく、ワインの購入により戦争の影響で経営難になったワイナリーを応援するという意味もあります。
是非、ご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
資金の使い道
ご支援頂きました支援金は、商品の仕入れ・輸入及び国内発送等の諸費用に使用させていただきます。
<内訳>
・商品代金および輸入に係る諸費用
・リターン送付用の梱包材等費及び配送料
・CAMPFIRE様に支払う手数料
ワインの価格について
アブハジアから日本までの輸送ルートの確立と、新型コロナウイルスの世界的流行に伴う輸送費の高騰、上記2022年2月24日に発生したウクライナ・ロシアの戦争の影響でルーブルの暴落や輸送手段の制限、円の急落などによってワイン一本当たりの単価が、大変高額となってしまいました。
私としても、高額であることは重々承知しておりますが、今回の輸入を契機にアブハジアワインのラインアップを増やし、今後はリーズナブルな価格帯のワインも輸入する予定です。
支援して頂ける皆様には、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
リターンについて
サぺラヴィ種の辛口赤ワインです。
ザクロの色とベリーの香りがします。
ステーキ、ローストラム肉、ポークソテーなどの肉料理に合います。
18℃〜20℃の温度での保管をおすすめします。
Alc.12%〜14%
※このリターンはお酒です。二十歳未満の方のご購入はできません。二十歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。
イザベラはベリーやスパイスの味わい、イチゴの香りがするライトボディワインです。
チーズやクラッカー、チキンや赤身魚の料理に合います。
Alc.12%〜14%
※このリターンはお酒です。二十歳未満の方のご購入はできません。二十歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。
アジカ100g〜1kg
真空パックor瓶詰めにてクール便にてお届け。
原材料:赤唐辛子、ニンニク、コリアンダー、バジル、セイボリー、スネリホップ、スネリウチョ、コンダリ、食塩、
原産国:ジョージア(アブハジア)
賞味期限:製造から半年
冷暗所に保存。開封後は冷蔵庫に保存し、お早めにお召し上がり下さい。
※原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。
商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。
また、実際にお届けするリターンとパッケージ等のデザインが異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
実施スケジュール
2022年8月以降ワイナリーから輸入予定。
皆様のお手元に届くのは10月以降を予定しております。
最後に
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
当プロジェクトは、私にとって初の試みであるため、至らない点も多々あることと思います。
ジョージア(グルジア)の認知度が日本で徐々に上がってきていますが、アブハジアや南オセチアといった分離地域の認知度は、まだまだ少ないのが現状です。
今回ワインやアジカを通じて、少しでもアブハジアの事に興味を持っていただける機会になれば幸甚です。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
【酒類免許】
◇通信販売酒類小売業免許(横南法第193号)
コメントするには ログイン が必要です。
プロジェクトオーナーの承認後にコメントが掲載されます。承認されたコメントを削除することはできません。