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ブレーキの整備

2018-05-22 01:44:08 | ブレーキ整備
先頃、平成15年製のスズキキャリーという軽自動車トラックのブレーキ整備をさせて頂きました。
フロントはディスクブレーキで1ポッドのキャリパーで、本当に一般的な構造でしたので、何も不思議には思わず整備を進めて行きました。
シールリングを交換して、ピストンを組み込んで、パッドも新しく交換をしました。ローターは研磨をしました。
ん!!!何かしらちょっと違う?そう思いながらキャリパーを車両に取り付けました。
ん???やはり違っていました。キャリパーは何の変哲も無いものでありましたが、取り付けが終わって見ましたら、
長年取り組んできた中で初めて理想的な寸法のキャリパーである事に驚きを感じました。
世界の自動車メーカーの多ポッドタイプであっても、単純な1ポッドタイプであってもこの寸法のキャリパーは見た事が無かったのです。勿論、全体の構造はほぼ同じですが、ピストンの寸法と、それを受け取るキャリパーの構造の寸法が理想的だったのです。
ブレーキを踏んだときに発生する、ピストンの頭振りという症状が非常に発生し難い状態でありました。
ですから、整備が終わって試運転でブレーキをテストした時に、うわー!!!良く効く!!!驚きの制動力を得ていたのでした。
今までに何度もこうした寸法のキャリパーが無いものかとつねづね思っておりましたが、あったんですね!!!
それは、僅かな寸法です。世界のキャリパーの一般的な1ポッドタイプと比較すれば、僅か3~6mm程度では無いかと思う程の、
本当に僅かな寸法です。イャー良いですね!!!本当に素晴らしい制動力を発揮してくれていますのでユーザー方も大満足されて
下さいました。
この方は他の車両もお持ちで、それらの車両も当社で整備を行いましたが、勿論、一般的な中では当然の事ですが良い結果が得られております。

ブレンボ的な他ポッドタイプでもこうした寸法が理想として考えております私からすれば、より強い制動力が得られる多ポッドタイプのキャリパーをこうした構造の寸法にすれば最高です。ましてや、私の整備方法で組み付ける事で引き摺りも極端に少ない状態が得られるので、その制動力は圧倒的なものとなります。
ドライの路面で得られるブレーキング時の自在の制動力と、雪路でのロックをさせない、ブレーキでどんな状態でも余りにもコントロールし易いブレーキで安全運転が可能となります。


ブレーキの整備

2018-01-15 21:18:41 | ブレーキおやじ
昨年整備をさせて頂いた車で、ベンツの124タイプの車両ですが、本来はフロント1ポッドでフローティングタイプなんですが、ユーザが320か何かのフロント4ポッドのキャリパーを装着してきて仕事の依頼を受けました。
普通に整備は終わらせたのですが、昨年の11月に鳴きの不快音のクレームが来ました。
それには当方としては納得が行かなかったのですが鳴きの原因を掴(つか)む中で一応の仕事を終えましたが
再度、直ぐに鳴きが始まった様です。
その後、入庫の都合で本月に入庫して頂き整備を行いました。
本来ならばフローティング1ポッドと言いましたが、4ポッドに変えた事によりちょっとした事が無き原因を作る要因となっていました。
それは、フロントハブのベアリングに遊びがあったのです。ハブベアリングの遊びはホイールが接地している時はホイールの上部は車の正面から見た場合内側に入ります。ネガティブキャンバーの様な状態になる事です。フローティング1ポッドの場合には多少の遊びであればキャリパーのフローティングの関係から、言わば逃げも発生するからそれ程問題はないのですが、固定式(オポーズド)4ポッドはキャリパーがスピンドルに固定されているから遊びが発生していないのです。だから、この場合、ハブベアリングに調整ミスで遊びが発生した場合キャリパーの中のパッドが全くの中心でローターを挟んでブレーキングが出来ないのです。
ローターの上部は僅かな遊びのために車の内側に入ります。いゃーとても少ない微々たる数値です。
1~1.5mm程度だと思いますが車の内側に入っているローターはブレーキングの度にセンンターに戻る、ブレーキを離したら再び内側に戻ってしまう、こうした繰り返しのために、ブレーキングの都度に鳴きが発生してしまうのです。
今のモデルであれば、フロントはローラーベアリングを使用していますが、昔の車はテーパーローラーベアリングでプレロードを計らなくては成らなかったのです。
プレロードの調整を間違えたら、調整後数百Km走行するとベアリングの遊びが出ます。
今回はそうした調整が完全で無かった為に遊びが出てしまったのです。
ほんの少し走行後プレロードを正しく調整するとハブの遊びは発生しなくなります。
そこで初めてキャリパーに取り付けられたパッドがローターと正しく接します。
キャリパーの整備が終わっていますので引き摺りはほんすの少ししか手に感じません。
フロントのホイールは殆ど抵抗なく回転してくれます。  
ばっちしです。

ブレーキの整備

2018-01-13 23:47:27 | ブレーキおやじ
16年1月登録のダイハツムーブをお持ちのユーザーが20年2月に整備に持って来られました。
22000Km程走行しておりました。
その後、車検整備を何度かさせて頂き、メンテナンスの方も確実に手を入れさせて頂いておりました。
その車を2017年2月 150000Km走行している状態で譲って頂きました。
新たな勉強の為にブレーキの状態の確認をすると共に車検整備を行いました。
自分の車になった以上、部品の交換無しでどの程度変化が求められるかをやってみました。
17年の2月に整備をしたのですが、今現在取っても調子が良いです。良い?いや良すぎます。
都内で乗っていますので、しかもちょっとしか乗らない状態ですから燃費などは計っておりませんが
車の調子はこれ以上無いと言える程最高に調子が良いのです。
我ながら、乗っていて余りの良さに笑ってしまうときがあります。

ユーザーの方から譲って頂いたのですが、ブレーキに関してはまだまだ10万Kmは何の心配も無く乗る事が出来ます。
これは、私が整備の特徴として取り上げている、整備後15年20万Kmは良さを維持出来ると公言しておる
内容を証明する事が出来るのです。
そして、益々(引き摺り)が発生する事無くフロントのディスクブレーキも効きは最高の状態です。
リャーのドラムブレーキもリフトアップした状態で、タイヤ付いた状態ですが、回して見るとくるくると
全く抵抗なく回転してくれます。
ドラムブレーキはライニングが上か下に片寄る事で何処かで必ず抵抗が発生します。
正しく整備をするとライニングとドラムは全く当たる事無く抵抗も無く回転してくれます。
だから調子が良すぎるほどブレーキの効きが良いのです。
今のドラムブレーキは自動調整になっていますから、これも正しく組み上げる事が出来れば何の問題も発生しません。
この仕事に関わる事が出来て、開発する事が出来て本当に良かったと思っております。
多くの方に利用して頂けたら有り難いと思います。
工賃は多少高いかも知れませんが年数と距離を考えたら決して高いものではありません。

ブレーキの整備

2018-01-12 14:41:31 | ブレーキおやじ
歳を取り73歳が近づいて来ましたが、昨年来ばたばたと月日が流れてしまい、ブログも書き込みが出来ないままで新たな年を迎えました。
昨年の11月にAMG6.3SUVの整備を行いました。
フロント6ポッド/リャー1ポッド  このマッチングには驚きました。
車の重量は約2.3t戦後の重量配分は60/40では無いかと思うほどにフロントの重さを感じました。
フロントは6ポッドでブレンボタイプですから効きは心配はしませんがリャーの1ポッドは完全であっても制動力不足と思われます。
整備に入りましたが、1年半で約4万Km以上走行しておりました。
フロントの6ポッドのキャリパーは引き摺りが割合に強く、ブレンボ特有の引き摺りは構造上一般整備では解決出来るものではありません。
勿論、分解してインナーキットを交換すればほんの一時は良くはなりますが3ヶ月/5千Kmも走行すれば元の様に引き摺りは発生してブレンボの良さは無くなります。
多くの方はこうした状態であっても良くなったと感じて使用していると思います。
新しくブレンボをチョイスして取り付けられても、良い状態は半年・1万Kmもすればこの構造だからこその引き摺りが発生します。
そんな中でこの度整備をした6ポッドは左右共ピストンの動きが悪く、なかなか取り出す事が出来ませんでした。
ピストンが取れてシールリングを見ますと少しばかり錆がありました。と言う事は引き摺りは嫌でも発生しておりました。
どなたが整備をしても、キャリパーを取り外して、内部を洗ってピストンも綺麗に磨いて、シールの溝も綺麗にしてシールをはめる所までは私も一緒です。
要点はピストンを組み込む時に人とは違った方法を取ります。仕事を丁寧にしているために4~5日掛かります。
それは、少なくとも15万Km以上、10年以上ピストンは正常に作動する事が出来る様に組み付けます。
又、使用していく過程でより馴染んで行く中で、より制動力の低下が無い事を考えてピストンを組み付けます。
このベンツの組付けはとても細かく丁寧に仕上げました。
結果として、最高の状態に仕上げる事が出来ました。割り箸でブレーキペタルを押しても確実に効いてくれます。ブレーキペタルの遊び部分、約5~8mmを過ぎたらマスターシリンダーからオイルをキャリパーに送り込みます。
送られたオイルは12個のピストンを平均的に押して力をパッドに伝えます。
その時に、ピストンは何の抵抗も無くピストンを押す事が出来るのです。
ベンツが計算をして設定した通りの制動力を得る事がに可能になります。
同じようにリャーのキャリパーも素晴らしい制動力が発揮され、前後のバランスの取れた状態になりました。
ユーザーの方も乗って直ぐに満足されたようでありました。
出来ましたら5万Km毎位にメンテナンスをして頂ければより素晴らしい状態が維持できるものであります。

タイヤとホイールのマッチング

2017-11-17 14:48:04 | ブレーキおやじ
6月に新しく購入した新型プリウスの余り良くないらしいハンドリングを考えて
スタッドレスのセッティングをしました。
195/65-15という新車でセットされているのを195/60-16というサイズの
スタッドレスタイヤを6.5Jというサイズのホイールに組みました。
岐阜県の山の中、高山という町で乗られているのですが、時には東京にも来られるようです。
高山のガソリンスタンドに依頼をして車両にセットして頂きました。
セットが終わり、高山の町とか、山道を走行して来られた様です。
仕事場も山の中で非常にアップダウンの厳しい所を走るらしいのですが、非常に良くなったと
連絡がありました。
直線の走行もコーナリングも全く違った安定性が得られている!と喜んで頂きました。

ブレーキも良く無いので整備の依頼を言われました。
「引き摺り」は全く改善されていないのが現状です。
燃費も新車のうちは良いのですが、1年も使用すれば悪化しているのが現状です。

先頃にも、新車から1年半のトヨタボクシーのタイヤとホイールの交換をしました。
新車時からのタイヤはコーナリングも悪く、安定感も全く感じられない状態であった様です。
新車タイヤは片減りが出ていましたのでタイヤとホイールのマッチングが悪かったと当方は説明しております。
これはトヨタ車全般の事ですが!

交換後は非常に安定した走行が可能になったと喜ばれました。
又、スタッドレスタイヤもホイールと共に交換しました。
11月の始めに山間部に行くためにスタッドレスタイヤを取り付けて行かれて
今までと全く違った走行性能を感じて頂いた様でした。
勿論、雪路では無かったのでセッティングによって走行の安定性とコーナリングと共に、
安心感は全く違っていた事を褒めて頂きました。
一般的にタイヤショップ等で交換されているセッティングは片減りは発生しますが、
当方でセットした物は片減り等は殆ど発生する事は殆どありません。

片減りが発生しなければタイヤは、4.5万Kmも使用出来るのであります。
何もしなければ2.5Km程度で発生する事であります。