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「求め合ったのが忘れられない」サカナクション岩寺の10年不倫メール

「週刊文春」編集部

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〈家族を裏切ることをしてるのなんてわかってたけど、それでも名古屋の時はA子(注・実際の文面では実名)と会いたい気持ちが勝ってしまった〉

 5月5日、不倫相手にこうメールを送ったのは、サカナクションのギタリスト、岩寺基晴(もとはる)(41)である。

愛称は“モッチ”

 サカナクションは岩寺、ボーカルの山口一郎、ベースの草刈愛美(あみ)ら男女5人組のロックバンドだ。岩寺や山口が、高校時代からバンド活動を開始。2005年、サカナクションを結成した。他のメンバーも加わり、07年にメジャーデビューする。13年には『ミュージック』で紅白歌合戦への出場を果たした。16年、映画の主題歌『新宝島』で日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞。昨年も映画の主題歌を提供するなど、長年、活躍し続けている。多くの楽曲を作詞・作曲する山口とずっと一緒に歩んできたのが、札幌第一高校の同級生の岩寺だ。

 岩寺の実家は、ホテル事業などを展開する地元の名門企業。岩寺は「自分は音楽で食べていく」と、実家を継がなかったという。

「演奏技術の高さには定評がある。パソコンやデジタル機材を使い、曲のアレンジも行う」(音楽ライター)

 また公表はしていないが、妻と子もいる。だが――。

「昨年末まで、岩寺さんと体の関係がありました」

 こう語るのは満島ひかり似のA子さん。出会いは高校時代。友人の紹介でライブに行き、山口とも遊んだ。

「彼らが東京に行ってからはCDが出たら〈おめでとう〉とメールを送り合う程度でした。彼から『ライブあるから来て!』と何度か誘って貰いましたが、都合がつかなくて。やっと行けたのが12年6月、Zepp Tokyoで行われたライブでした」(同前)

部屋に入るとすぐカーテンを…

 その日、彼女が宿泊するホテルに岩寺が遊びに来た。

「この時は高校時代のことなど、他愛もない会話をしただけですが、とても楽しかった」(同前)

 以来、二人は頻繁に連絡を取り合い、そしてホテルで行為に及んだ。会うのは主にライブの時。待ち合わせはいつもホテルの部屋か、ロビーだった。

「彼は周りの目を気にしているのか、部屋に入るとすぐにカーテンを閉めていました。でも、二人になるとすぐに甘えてきた。料理が得意だと話をしたら、『結婚できる人は幸せだな』と言ってくれました」(同前)

 LINEでのやり取りも残っている。宿泊の翌日、岩寺が〈昨日は短い時間だったけど会えて嬉しかったよ。きっといつかゆっくり過ごせる日がくるさ〉と送ると、彼女は〈会えますように…☆〉と返している。

A子さんのスマホにはこんな岩寺の写真も

 文章だけではない。13年の『笑っていいとも!』(フジ系)に出演した際は〈サカナクション〉と書かれた楽屋の貼り紙の写真を送り、紅白出場の際には台本の写真を送っている。

紅白出場時の台本

 二人には懸念材料もあった。実はA子さんは既婚者であり、岩寺に伝えていた。一方、岩寺は当初、自身が結婚していることを伝えていなかったのだ。

「彼は、『彼女と一緒に住んでいる。でも精神的に不安定な女性だから別れられない』と言っていました。関係が始まってしばらくすると、『実は結婚していて、子どももいる』と。やっぱりなと思いました」(同前)

 もう一つある。

「行為の際、彼が避妊をしてくれなかったのです。断り切れない私も悪いのですが、常に不安感に苛まれていました」(同前)

 頻繁だった岩寺からの連絡が徐々に減っていき、14年春には別れ話をする。

「付き合っていても将来がないのならと、お互いに納得して別れました」(同前)

 それから5年。19年2月、岩寺からメールが届く。

「『久しぶり、元気?』とメールをくれました。一度別れたはずなのに、やっぱり嬉しくて。チケットを用意して貰い、5月の札幌ライブに行きました」(同前)

 ライブ後、岩寺はA子さんが宿泊するホテルを訪れ、二人の関係は再燃する。連絡は主にメールだった。

 

 岩寺が〈俺はこれから仙台行ってきます〉と送れば、彼女は〈仙台いいなー。牛タン食べたい〉。そんな他愛もない会話もあれば、ライブ後のホテルについて、岩寺が〈お風呂セパレートだよ! 会えるの楽しみにしてるね〉と言うと、A子さんは〈入浴剤持っていこーっと♪〉と送っている。

セパレートにこだわる岩寺

「コロナでライブが無くなり、なかなか会えませんでした。でも会える日を楽しみにしていた」(同前)

 そして昨年12月11日の愛知県でのライブ。1年10カ月ぶりの有観客ライブに感極まったのか、岩寺はステージ上で涙を流したが、この日、彼らは会場の傍のホテルで会っている。部屋の風呂とトイレはもちろんセパレート。夜10時過ぎ、岩寺が〈エレベーターがカードキーないと動かないやつだから、ホテル入る少し前に連絡して! 下までいくから〉とメールし、合流。朝まで一緒に過ごしている。

 その翌日、A子さんに〈会ってくれてありがとう。月、綺麗だったね〉とメールを送った岩寺。だがその後、突然連絡は途絶えたという。

「割り切った関係と思った」

「1月も約束をしていたのに連絡が取れぬまま、ライブの日が過ぎ、『捨てられた』のだなと。相変わらず行為の際は避妊していませんでしたし、一方的に連絡を絶たれ怖かった……」(同前)

 そして彼女は遂にある行動に出てしまう。

「精神的に不安定になって、消えてしまいたいと思い、睡眠薬をたくさん飲んでしまいました」(同前)

 命に別状は無かったものの、A子さんは5月、岩寺に謝罪を求めるメールを送った。彼女の必死さに焦ったのか、遂に返事が来た。それが冒頭のメールだ。

 彼女と再び関係を持ったのは〈決して軽い気持ちや遊びではなかった〉〈A子と会って求め合ったのが忘れられなかった〉。一方的に連絡を絶ったことについては〈罪悪感を拭えなくなってしまった〉から。そして〈俺の存在を消した方がA子が幸せになれるって思った〉と弁明したのだった。

5月の謝罪メール

 5月末、岩寺を直撃した。

――10年ほど、A子さんと不倫していたと聞いている。

「男女関係といっても2、3回くらい」

――会うだけで体の関係がない時もあった?

「もちろんです」

――避妊せず、A子さんは不安だったと聞いている。

「僕もいきおいに任せてっていうのもあった。ご本人に何度も謝罪しました」

――結婚を隠していた。

「結構昔のことなんで、最初はどうだったか記憶が」

――奥さんは知っている?

「知らないです。割り切った関係と思ったんですけど」

――なぜ関係を続けたのか。

「結婚して10年ぐらい経ちまして、妻と男女の関係というのがなくなってきたところで、僕の人生の最後の相手として体の関係を持てる相手が、A子さんだった」

――この間、A子さん以外に女性問題はなかったか。

「あったんですけど、それは家族内で解決している」

 岩寺の事務所に聞くと、

「確認をしたところ、事実であることがわかりました」

 A子さんが言う。

「世間的に見れば、もちろん私も悪いのだと思います。ただ私たちも40を過ぎたいい大人です。一方的に関係を断ち切るのではなく、ちゃんと話して終わりたかった……。それだけです」

 大人の関係は、簡単にはセパレート出来ない。

source : 週刊文春 2022年6月9日号

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