いま1番“キメラなバンド”スサシの魅力に迫る──タナカユーキ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!) × R-指定
タナカユーキ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)、R-指定(Creepy Nuts) |
ポップでファンキーでハードコアなサウンドと、ユーモアたっぷりのリリックで、さまざまなジャンルを横断するスサシことSPAK!!SOUND!!SHOW!! 。フルスロットルで活動してきた彼らが、ベスト・アルバム的、1stフル・アルバム『火花音楽匯演』を2018年6月6日にリリースした。今回このリリースを記念して、スサシのフロントマンであるタナカユーキとR-指定(Creepy Nuts)の対談を掲載。親睦が深く、お互いの楽曲にも参加している彼らだからこそわかる、スサシ、そしてCreepy Nutsの魅力とは!? 編集部もびっくりするほどノンストップで話が繰り広げられた対談をお楽しみください!
スサシのベスト・アルバム的、初のフル・アルバム!!
SPARK!!SOUND!!SHOW!! / 火花音楽匯演
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC
【価格】
アルバム 2,000円(税込) / 単曲 250円(税込)
【収録曲】
1. ドカーン
2. ポップらしい。
3. 南無
4. OEO
5. 無愛愛
6. ダンザーラ
7. アワーミュージック
8. 聖★夜(♂♂♂♂ ver.)
9. BRUSH UP remixed by electric candy sand
10. BRUSH UP
11. still dreamin'
キャリア初のフル・アルバム!!
Creepy Nuts / クリープ・ショー
【価格】
3,240円(税込)
【収録曲】
1. 手練手管
2. ぬえの鳴く夜は
3. 助演男優賞
4. 紙様
5. Stray Dogs
6. 新・合法的トビ方ノススメ
7. 俺から退屈を奪わないでくれ
8. かいこ
9. トレンチコートマフィア
10. だがそれでいい
11. 月に遠吠え
12. スポットライト
※こちらはOTOTOYでの配信はありません。ご了承くださいませ。
INTERVIEW : タナカユーキ × R-指定
1stフル・アルバム『火花音楽匯演』(ヒバナオンガクカイエン)を6月6日にリリースしたスサシことSPARK!!SOUND!!SHOW!!のヴォーカル・タナカユーキと、4月11日にメジャー1stフル・アルバム『クリープ・ショー』を発売したCreepy Nutsのラッパー、R-指定。同時期に1stアルバムをリリースした両者だが、その出会いは〈FUJI ROCK FESTIVAL '14〉の《ROOKIE A GO-GO》まで遡る。それ以来、ライヴでの共演だけでなく、「合法的トビ方ノススメ SPARK!!SOUND!!SHOW!!ブチ上げ♂ Cherry boy REMIX!!!!」、「助演男優賞(SPARK!!SOUND!!SHOW!!時として主役を喰っちまうRemix)」、さらにはスサシの会場限定シングル「Swinga!」をサンプリングした「ぬえの鳴く夜に」等、音源でのコラボも頻繁におこなっている。表現のスタイルは違いながら、互いに刺激を受けリスペクトし合っている様子の両グループは、なぜここまでの関係になって行ったのか!? 大阪出身同士、笑いの絶えない2人の楽屋ニュースならぬ楽屋トーク的対談をどうぞ。
インタヴュー&文 : 岡本貴之
写真 : 大橋祐希
やっぱり、いきつくところ、雑食感がある人が多いですよね
──SPARK!! SOUND!! SHOW!!(以下、スサシ)とCreepy Nutsは、とても密な関係にあるそうですね。
R-指定 : 密な関係どころか、俺らのアルバム自体が、スサシなくしてはできなかったというか。リード曲「ぬえの鳴く夜は」は、スサシの会場限定CDに収録されている「Swinga!」という曲をサンプリングさせてもらって、まったく別の曲に作り替えるっていう、ヒップホップの手法を取っていて。以前コラボした「合法的トビ方ノススメ」という曲も、スサシにもう1度演奏しなおしてもらっていたり。むしろ共作アルバムという感じなんです。
タナカユーキ(以下、タナカ) : こっちはそれを、ありがたく使わせてもらっているというか。今回のアルバムの11曲に「Swinga!」が入らへんかったから、逆に会場で売りながら「みんな、Creepy Nutsって知ってる?」って言いながらメイクマネーさせてもらってるから(笑)。
──こうした関係に至るまでを訊きたいんですけど、出会いは〈FUJI ROCK FESTIVAL '14〉の《ROOKIE A GO-GO》の1日目に両グループが出演したときなんですよね。
タナカ : そうです。そのときは喋っていないんですけど、俺は個人的にCreepy NutsもR-指定も知っていて。《ROOKIE A GO-GO》が決まったときに、「ヤバッ、R-指定と対バンや」と思って。クラブでがっつりヒップホップをやってる人たちだと思ってたから、一緒にやれることはないと思っていたし。めちゃくちゃ知ってたけど、対バンの敵として接したかったから「ファンなんです! 」みたいな感じで行きたくなくて。本当は動画もめちゃくちゃ見まくってたし、バトルも1人で観に行ってたし、コッペパン(R-指定がやっていたユニット)も観に行ったし。だけど絶対(R-指定とは)口をきかずに、松永とは「はじめまして」って、すごく良い感じで挨拶して。
それで、翌々月に、大阪のHOKAGEでSPARK!! SOUND!! SHOW!!企画(〈どっかで見た事有るーキーアゴーゴー'14〉)として、そのときとまったく同じメンツを呼んでイベントをやったんです。その打ち上げで、じつはめちゃめちゃ(Rのことを)知ってたっていうことをやっと言えて。それまでは、ヒップホップの話ができる友だちがいなかったので、「あれってどうなん!? 」って質問攻めしまくって(笑)。そこからですね。6人で話すようになって、仲良くなって。だから、こうやって改めて話すのもやりにくいなって(笑)。楽屋でダラダラ喋ってヘラヘラしているのはできるのに。
R-指定 : 結構安心しますもんね、フェスの現場とかにスサシがいたら。俺らからしたら、フェスとかロックのイベントは未だに外様の意識があるので。バンドの人たちで、はじめて仲良くしてくれたのがスサシだったので。
──Creepy Nutsって、バンド界隈に溶け込んでるイメージでしたけど。
タナカ : そうやんな?
R-指定 : いや、本当にはじまりはスサシで。スサシが声を掛けてくれなかったら、バンドの人たちと対バンしたり、いろんなジャンルのところに出たりという風には、なかなかならなかったんじゃないかなって思うくらいで。ヒップホップ以外で、俺らのスタイルをわかってくれたり、面白がってくれたり、一緒にライヴをしたいと思ってくれる人たちがいるとは思ってなかったんですよ。それのはじまりはスサシですね。
タナカ : まあ、センス良いから、俺(笑)。
R-指定 : 先見の明っていうか(笑)。でもほんまに、どこの馬の骨かもわからないような奴を、MCバトルとかまで見てアンテナ張ってるのがヤバいですよ。だって、バンドの人でトラップをやったりする人ってなかなかいないですからね。だから、なにを吸収しているのかなって思いますもん。
タナカ : バトルが流行る前から、ヒップホップは聴いていて。友だちが、鎮座DOPENESSと環ROYがやってるのを教えてくれて。その関連動画にR-指定が上がってて。それと別に、自分たちが高校生の頃に入ってたスタジオで、スペースシャワーTVが流れてて、そこで韻踏合組合が大阪でやってる『ENTER』っていうMCバトルで優勝した子がコッペパンというグループで…… みたいなのが流れていて。後から友だちが勧めてくれた動画を見たときに、「これ、あのときの奴ちゃう? 」ってなって。それを見てたら、リズムの取り方がいいし、韻の踏み方もかっこいいし、聴き取りやすいし、なによりキャッチーだなって。いろいろ難しいことをやってるんやろうけど、それを飛び越えた上でキャッチーで。
それで関連動画をどんどん見て行って。音楽をやりたいってなったのが小学校高学年とか中学1年の頃やったと思うんやけど、キック(KICK THE CAN CREW)とリップ(RIP SLYME)がバーンと出てきたときで、そことは別に175RとSHAKALABBITSが家で観てたスペースシャワーTVから流れてきて、インディーズっていうものがあることを初めて知って。そこから、J-POPはヒップホップを追いかけるし、インディーズはバンドを追っかけだしてハイスタとかに出会って。常に両方興味がある状態だったんだよね。
R-指定 : 良い意味で、めちゃ雑食ですよね。スサシって、最初に出会ったときにその要素はあったと思うんですけど、ライヴで一緒になったり音源を聴いたりしていくうちに、よりブラック・ミュージックの要素って濃くなってきてますよね?
タナカ : うん、うん。両方聴いているうちに音楽自体が楽しくなってきて。高校のときにCDショップの試聴機で聴いてカッコイイと思ったやつがあって。SKINDREDっていうバンドで、メタルっぽいうるさいのとレゲエを同時にやっていて。それでメタルもレゲエも両方聴けるようになって。そうやって聴いてるうちに鎮座のフロウがカッコイイなと思うようになったり。
R-指定 : やっぱり、いきつくところ、雑食感がある人が多いですよね。これは意図せずなんですけど、スサシの「Swinga!」をサンプリングしたのは「ぬえの鳴く夜は」という曲で。「ぬえ」って、いろんな動物の一部分がひとつになってできた怪物というか、キメラみたいなやつなんです。俺らはヒップホップとしての俺らの音楽の作り方をそういうタイトルで表したんですけど、結果的にそのサンプリングもとであるスサシが、めちゃくちゃ「ぬえ」なバンドというか。キメラなバンドというか。タイトルは全然後付けなんですけど、結果的に繋がってるなって。
タナカ : おお〜ストーリー性があるね、その話。
R-指定 : 僕らも「ぬえ」だし、スサシも「ぬえ」で。音楽の作り方も。このアルバムを聴いて、そういうことをより感じたんですよ。めちゃくちゃ「ぬえ」だなって。
タナカ : その「Swinga!」は今回のアルバムに入ってないんだけど(笑)。「Swinga!」はもともと、めっちゃ前に「R-指定にフィーチャリングしてもらおう」っていう話が出ていて。スケジュール的に実現しなかったんだけど、そのときに作ってたのがこの曲なんです。R-指定に歌ってもらおうとしたけど無理だったので自分で歌ったものが、後々R-指定側から「この曲を使いたい」って言ってきてくれたっていうのも、自分の中では1周して繋がってるというか。
R-指定 : 勝手に反応してしまっているというか。でも、そういうのって多いんですよ、スサシの曲は。聴いてて「これラップを乗せたいな」っていうものが。アルバムの曲だと「無愛愛」。あれはどっから来たんですか?
タナカ : あれは、ダニー・ブラウンの「Dip」っていう曲があって。あれって〈Dip, I dip, you dip, dip, I dip, you dip, I dip〉って、意味わからんやんか?
R-指定 : はい、はい。
タナカ : でも口触り、耳障りは超癖になるみたいな。そんな曲を作りたいと思って「無愛愛」(ムーンマナマナ)になった。後で漢字をあてて。
R-指定 : じゃあ、最初はスキャット的な感じだったんですね。ダニー・ブラウンから来てるとは思わなかったです。
すごくヒップホップのアルバムぽいなって思うんですよ
──今回ユーキさんは、どんなアルバムにしようと考えていたんですか。
タナカ : これまで、ミニ・アルバムを2枚と、シングルを出しているんですけど、良くも悪くもジャンルがくくれてなさすぎて。自分的にはそれでも楽しいんですけど、SPARK!! SOUND!! SHOW!! をもっと広く、知らない人に認識させるときに、「多面性すぎて飽和してる」っていうことをフィードバックされたことがあって、まあわからなくもないなって。ミニ・アルバムやったら6曲くらいなので難しかったんですけど、フルやったら6〜7割偏った曲を用意しておいて、残りの3〜4割で別の幅というか、単純にやりたいことをやりたいなっていうのがあったんです。メンバーと話し合って、なるべくうるさい曲を用意しました。でも、これに入らなかった、メロディの良い曲も、もっといっぱいあるんですよ。でもそれを入れたら、また飽和状態になるからやめておこうと。
タナカユーキ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!) |
R-指定 : 俺はこのアルバムの構成が、すごくヒップホップとかレゲエとか、ブラック・ミュージックの人の作品っぽいなって思ったんですよ。「ドカーン」で、掴みでラップの掛け合いがきたり、前半はぶちかます系の曲が多くて、途中から「無愛愛」みたいな、アブストラクトな曲でグッと潜って、「アワーミュージック」みたいな聴き心地の良い曲が来て、そのまま行くのかなって思わせておいて、「BRUSH UP」 で激しく行くっていう。しかもその前にリミックス(「BRUSH UP remixed by electric candy sand」)が入ってるじゃないですか? 1枚のアルバムの中で、掴んで、かまして、潜って、出てきて、飛ぶんかなって思ったらまた潜って、最後は「still dreamin'」が効いてるなって。俺も、Creepy Nutsとかソロでアルバムを作るときって、そういう流れを意識するので。すごくヒップホップのアルバムぽいなって思うんですよ。
R-指定(Creepy Nuts) |
──先ほどユーキさんがおっしゃっていた「メロディの良い曲」っていうのは、「アワーミュージック」みたいな曲のことですか?
タナカ : ああ、そうです。メロディがもっとある感じの曲が、2、3曲あるんですけど。M-floみたいなやつ(笑)。
R-指定 : (笑)。めっちゃいいじゃないですか! これを言えるところがユーキさんの魅力というか、「誰々みたいな曲」って、自信がないと言えないと思うんですよ。なんでそれを言えるかというと、M-floみたいな曲を作っても、ちゃんとスサシになってるから言えると思うんですよね。
タナカ : それ、はじめて言われたけどうれしい。
R-指定 : それは俺らと通じるところがあって。俺らも「この人みたいな曲作ろうや」って言ったりするんですよ。そこをカッコつけない感じがいいですよね。
──やっぱりお互いに、「そこわかるわぁ」って共感するものが多いんですね。
タナカ : 多いですね。それで楽屋でダラダラ喋ってる時間がめっちゃ長なるっていう(笑)。
R-指定 : しかも、対バンのときにそのノリをステージに持ち込んで、お客さんがざわつくっていう(笑)。
タナカ : 内輪ノリのな? 大阪やからアカンねんな。スピード感とかもめっちゃ安心するんですよ。年も2つしか違わないから、どんなところに投げてのだいたいキャッチできる(笑)。それが遠ければ遠いほどアガるっていう。「それ知ってんの!? 」みたいな。
R-指定 : 前にスタジオで「新・合法的トビ方ノススメ」を録ってるときに、ダイアンの話になって、「ダイアン上京してきたからがんばってほしいですよね」って盛り上がって。
タナカ : マジで2人で「ダイアン上京お祝いの飲み」をして。俺たちの「ゴイゴイスー」を(笑)。
R-指定 : 俺らが中高生の頃に見てたお笑いの人たちがどんどん東京で活躍してますもんね。
タナカ : そこで得たお笑いのテンポ感とか、お互いMCに入れてるもんな?
R-指定 : そうなんですよ。それと、俺と松永がよく話すのは、ユーキさんのMCはほんまにオモロいんですよ(笑)。まったく違うジャンルのお客さんでも絶対掴めるんです。なおかつ、誰かを傷つける笑いじゃなくて、ほんまに楽しくさせる喋りなんですよ。最初はゲラゲラ笑いながら見てるんですけど、途中から「うますぎやろ! これ、スタンドアップコメディやん! 」って。
一同 : (爆笑)。
タナカ : これ読んだ人、「どんなもんやねん! 」って構えて見ちゃうから(笑)。
Rがやってるのを見ていて、「こういうのをやりたい」とか「練習しよう」とか「曲に入れて行こう」とか
──ユーモアが根底にあるっていうところも、大きな共通点ですね。
タナカ : それはそうですね。おもしろいもんを作りたいというのは。
R-指定 : あと、ユーキさん、ダブルミーニングを曲の中でやってるじゃないですか? 〈ミッドナイトサイダー 皆んな異才だ〉(「ミッドナイトサイダー」)とか。松永があの曲を好きだって言ってたくせに、そこに気付いてなくて。
タナカ : ははははは。でもそんなん、ラッパーじゃないと気付かんて。これは「子音踏みカッコイイ、やりたい」っていうブームのときに、「俺もFORK(ICE BAHN)さんみたいなことやりたい」って(笑)。子音踏みの話って、この前他で対談したMy Hair is Badの椎木(知仁)とも話してたんだけど。
R-指定 : 俺らの世代って、そこはクロスオーバーしていると思うんですよね。普通に当たり前に韻を踏めるというか。しかも、昔よりも手の込んだライミングができるように、みんながなってるんですよね。ロックの人も。椎木君もそうじゃないですか。
タナカ : 思春期にヒップホップが当たり前にやったというか、ヒップホップとミクスチャーバンドが同時に出てきたから。
R-指定 : ユーキさんってロックの人が使わないワード、レゲエ、ヒップホップを聴いてないと出てこないワードを使いますよね。〈SUPADUPA〉とか。
タナカ : それこそ、パトワ語(レゲエ言語)の話で盛り上がったもんな。
R-指定 : そうそう! たとえばこのアルバムでいうと、「BRUSH UP」の〈Come falla wi sistah〉とか、パトワ語を使っていて。バンドマンでそんなワードを使う人はいないですよっていう。
タナカ : 「ポップらしい。」の〈Dem deh man deh a〉とかもそう。それも「使いたい! 」っていう憧れ。
R-指定 : 前に、レゲエの人の歌い方って、音節が広がるからグルーヴに重みが出て気持ち良くなるよねっていう話で盛り上がって。日本語はブツ切りだから、日本語で普通に発音して乗せるより、英語になった方が伸びるし、よりパトワ語になった方が1つ1つの音がふくよかになるっていう、マニアックな話なんですけど(笑)。そういうのは随所に出てますよね。あと、バンドの人でも歌詞で韻を踏んでみたりっていうのはあると思うんですけど、ユーキさんの歌詞は、相当聴きこんでいないと出てこない踏み方というか。“齧ってみた”程度の人のライムの仕方じゃないっていうくらい、テクニカルなんですよね。
タナカ : それ、ヤバいな。R-指定に言われるのめちゃくちゃ贅沢ちゃう(笑)。
R-指定 : いやいや、そんなことないです。
──かなり箔が付きましたね。
タナカ : ほんまそうですよ。「MCもオモロい」って言われたし(笑)。
R-指定 : いやほんまに、「あっ! 」っていうライムが出てくるんですよ。〈そろそろ覚えたかSPA! DUPA! inc. 同業者の自信ズタズタにする歌唄い〉とか。「おいおい! 」って。
タナカ : ははははは(笑)。
──そういうところは、R-指定さんからの影響も大きいわけですか。
タナカ : もちろんです。めちゃめちゃ踏んでくるのもそうやし、それが気持ちいいっていう。Rがやってるのを見ていて、「こういうのをやりたい」とか「練習しよう」とか「曲に入れて行こう」とか。だって、そんなんRの方が何年も前から余裕でやってきてるやん? そんなんを見て、消化して…… っていう感じかな。
R-指定 : 俺は逆にスサシと出会わなかったら、ロック的な音楽に乗せるラップがわからんかったと思います。「ぬえの鳴く夜は」を作るとき、めっちゃ難しかったんですよ。「Swinga!」の乗せ方が、正解やと思うんで、あれ以上乗せられへんっていうくらい。だからジャンルに関係なく、ユーキさんの音の乗せ方は参考になるんですよね。「なるほどな、こう行くんや」みたいな。
タナカ : すごい。今日はなんて気持ち良いんだ(笑)。
──今後も対バンの予定があるんですか?
タナカ : 大きいところで一緒になったりはあるけど。小さいところで対バンするときは、6人で合体してやるんですよ。
R-指定 : あれはめちゃくちゃ楽しいですよね。スサシのすげえ好きなところは、バイブスなんですよ。ロック・バンドの人たちのアティチュード的な感じじゃなくて、どっちかというと、「バイブスの人たち」なんで、一緒に演奏しててもほんまにアガるんですよね。クルー感が出るっていうか。
タナカ : クルー感出るな。スタジオにもちょいちょい入ったり、2マンもやったりしたんですけど、ほんま部活のノリ(笑)。
R-指定 : スタジオでやってたしょうもないノリを本番でやったり。
タナカ : それをステージでやるときに何も奇をてらってないというか、「楽しいからやる」って、1番健康じゃないですか(笑)? それをCreepy Nutsのお客さんも楽しんでくれたりするから。それで結局みんな楽しいってなって、“スーパーピース空間”みたいな(笑)。
R-指定 : ほんまそうなんですよ。絶対“スーパーピース空間”になるのは、スサシのおかげなんですよ。みんなめっちゃいい奴で。一緒に演奏すればバイブスがアガるし。
──ではアルバムについてユーキさんから改めて一言いただけますか?
タナカ : 2018年現在、現時点でのSPARK!!SOUND!!SHOW!!の“記録”的な作品になってます! このタイミングで気に入ってもらえるなら過去の曲もこれからの楽曲も楽しんで聴いてもらえると思っていて。Rもめっちゃ褒めてくれたけど、まずはそれ抜きで、あくまでも聴いてくれた人の、個人の感想としてこのアルバムを一周してみてほしいです!
──今日は本当に、お2人の楽屋でのお喋りを聴いてる感じでした(笑)。
タナカ : ははははは(笑)。ほんまこんなんです。
R-指定 : 「ダイアン対談」とかやりたいですね。全然音楽と関係ない(笑)。
タナカ : ダイアン応援対談な? ただダイアンを応援したいだけっていう(笑)。
──そっちはお笑いナタリーさんの方でお願いします(笑)。本日はありがとうございました!
タナカ&R-指定 : ありがとうございましたー!!
『火花音楽匯演』のご購入はこちらから
【配信形態】レーベル SUPA! DUPA! Inc. 発売日 2018/06/06
01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11.
※ 曲名をクリックすると試聴できます。
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC
【配信価格】
単曲 250円(税込) / アルバム 2,000円(税込)
【配信ページ】
https://ototoy.jp/_/default/p/109107
Creepy Nuts過去作も配信中!
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LIVE SCHEDULE
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
〈FREEDOM NAGOYA 2018〉
2018年6月23日(土)@愛知県大高緑地特設ステージ
>>詳細はこちらから
〈ATFIELD inc. presents CAMP OF THE NIGHT!!!〜GO!GO!イノチガケNIGHT!!!〜〉
2018年7月2日(月)@千葉LOOK
時間 : OPEN18:15 / START18:45
出演 : Wienners、超能力戦士ドリアン、SPARK!!SOUND!!SHOW!!、INNOSENT in FORMAL
〈Survive Said The Prophet presents NE:ONE TOUR 2018 Supported by DR.DENIM〉
2018年7月4日(水)@心斎橋Pangea
時間 : OPEN18:30 / START19:00
出演 : SPARK!!SOUND!!SHOW!!、Survive Said The Prophet、waterweed
〈SHORTSTRAW JAPAN TOUR EXTRA SHOW!〉
2018年7月5日(木)@新宿NINE SPICES
時間 : OPEN18:30 / START19:00
出演 : SPARK!!SOUND!!SHOW!!、SHORTSTRAW、TENDOUJI
〈SHADOWS presents TORCHES TOUR〉
2018年7月18日(水)@梅田SHANGRI-LA
時間 : OPEN18:00 / START18:30
出演 : SHADOWS、NOISEMAKER、SPARK!!SOUND!!SHOW!!
〈SALMON vol.6 1st LIVE PARTY Beginning〉
2018年7月20日(金)@岡山 CRAZYMAMA 2nd Room
時間 : OPEN18:30 / START19:00
出演 : FOUR GET ME A NOTS、Panorama、SPARK!!SOUND!!SHOW!!
〈FEELFLIP presents TORCHES TOUR〉
2018年7月25日(水)@下北沢SHELTER
時間 : OPEN18:30 / START19:00
出演 : FEELFLIP、Stunner、SPARK!!SOUND!!SHOW!!
〈SUMMERズボップくん2018〜FINAL〜〉
2018年8月4日(土)@大阪名村造船所跡地 PARTITA
時間 : OPEN11:30 / START12:30
出演 : 愛はズボーン、プププランド、THE BOSSS、DENIMS、ナードマグネット、Tempalay、ドミコ、神頼みレコード、TENDOUJI、SPARK!!SOUND!!SHOW!!
〈wata presents TRUST YOUR SOULS〉
2018年9月14日(金)@名古屋R.A.D
時間 : OPEN17:30 / START18:00
出演 : SPARK!!SOUND!!SHOW!!、The Chorizo Vibes、and more
Creepy Nuts
〈Creepy Nuts ワンマンツアー「クリープ・ショー 2018」〉
2018年6月27日(水)@岡山 YEBISU YA PRO
時間 : OPEN18:00 / START19:00
2018年6月30日(土)@長崎 DRUM Be-7
時間 : OPEN18:00 / START18:30
2018年7月5日(木)@浜松 窓枠
時間 : OPEN18:15 / START19:00
※その他公演はSOLD OUT
〈追加公演決定!〉
2018年10月12日(金)@金沢 EIGHT HALL
時間 : OPEN18:15 / START19:00
2018年10月13日(土)@新潟 studio NEXS
時間 : OPEN17:15 / START18:00
2018年10月17日(水)@仙台 CLUB JUNK BOX
時間 : OPEN18:30 / START19:00
2018年10月19日(金)@札幌 PENNY LANE24
時間 : OPEN18:00 / START19:00
2018年10月24日(水)@Zepp Tokyo
時間 : OPEN18:00 / START19:00
2018年10月26日(金)@味園 ユニバース
時間 : OPEN18:00 / START19:00
2018年10月27日(土)@高松 MONSTER
時間 : OPEN18:00 / START18:30
2018年11月7日(水)@広島 CLUB QUATTRO
時間 : OPEN18:00 / START19:00
2018年11月9日(金)@福岡 DRUM LOGOS
時間 : OPEN18:00 / START19:00
2018年11月13日(火)@名古屋 ボトムライン
時間 : OPEN18:00 / START19:00
2018年11月16日(金)@那覇 output
時間 : OPEN18:30 / START19:00
>>ワンマンツアー詳細はこちらから
>>その他ライヴ情報詳細はこちらから
PROFILE
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
スパークサウンドショウ、略して「ス サ シ」。
大阪にてVo,Gt タナカユーキ、Ba,cho チヨチヨイヤマを中心に結成。
2016年にDr,Cho イチロー、2017年にSyn,Gt タクマが加入。
ポップでファンキーでハードコアなパーリーサウンド。
ユーモアと反骨心溢れる爆笑必至のMCと、流血も辞さないハイテンションなパフォーマンス。
シーンやジャンルを選ばない、笑って踊れるハイブリッドなスサシエンターテイメント!!!
>>SPARK!!SOUND!!SHOW!! official site
>>SPARK!!SOUND!!SHOW!! official Twitter
Creepy Nuts(R-指定&DJ 松永)
MCバトル日本一のラッパー「R-指定」とターンテーブリストであり、トラック・メイカーとして活躍する「DJ 松永」による1MC1DJのHIP HOPユニット。業界屈指のスキルを持つこの2人だからこそ実現できる唯一無二のライブパフォーマンスは必見。
これまでにリリースされたMINI ALBUM「たりないふたり」、「助演男優賞」はスマッシュヒットを記録。
テレビや雑誌を始め、数多くのメディアにも取り上げられ、話題に事欠かない。ライヴでは、クラブやライブハウスから大型ロックフェスまで、シーンを問わず数多くの観客を魅了している。2017年には、ソニー・ミュージック内にCREEPERSという自身のレーベルを立ち上げ、メジャー・デビュー・シングル、「高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャー・デビュー。」を、2018年4月には初のフル・アルバム「クリープ・ショー」をリリース。また、同じく4月から自身の冠番組「オールナイトニッポン0(ZERO)」が毎週火曜日に放送中。
R-指定
大阪府堺市出身のラッパー。中1で日本語ラップと出会い、中2からリリックを書き始める。高2で足を踏み入れた梅田サイファーの影響でバトルやライヴ活動を開始する。日本最高峰のMCバトルULTIMATE MC BATTLE(以下UMB)大阪大会にて5連覇を成し遂げ、2012年、2013年、2014年の全国大会UMB GRAND CHAMPIONSHIPで優勝し全国3連覇を成し遂げる。そして2014年、自身初となる1stアルバム【セカンドオピニオン】をリリースする。MCバトルの戦歴からは想像できないほど内向的で卑屈、HIP-HOPとはあまりにもかけ離れたバックボーンとパーソナリティー故に生まれた強烈な劣等感を創作/表現活動の源としている。 曲では幅広いトピックを扱い、独自の切り口から様々なアプローチを見せる。誰もが持つ負の感情を時には武器に、時には笑いに、時には哀愁にも変えてしまう多彩な歌詞世界が特徴。DJ、トラックメイカー、ダンサーと様々な顔を持つ器用な同業者が多い中、ラップという表現一つで無数の表情を見せることができる希有な存在である。
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>>Creepy Nuts official Twitter