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落語家

落語は江戸時代に日本で生まれた歴史ある話芸(わげい)。最後にオチのある笑い話や人情話(にんじょうばなし)を語り、観客を楽しませる。

こんな人にピッタリ!

ものごとに熱中しやすい人。自分のこだわりを持っている人。

どんな仕事?

日本の伝統話芸を一人で演じる

落語家は、昔の落語家がつくった古典落語をはじめ、ニュースで取り上げられる話題や社会げん象を、おもしろおかしく話して、観客に見せる芸人だ。人をひきつける話術(わじゅつ)はもちろん、せんすと手ぬぐいを使って、いろいろな道具に見たてながら身ぶり手ぶりを交えて話をもり上げる。舞台(ぶたい)には一人で上がるため、同じ演目(えんもく)をやってもえんじる落語家の個性(こせい)によって、味わいがちがってくる。そこが落語の大きなみりょくだ。

これがポイント!

落語家には弟子入りしないとなれない

自分の好きな落語家に弟子入りすることがまず第一歩。入門をゆるされたら、見習いとして師しょうの身の回りの世話をする。その合間に、師しょうの落語を見て、仕草や間合い、声色(こわいろ)をまねしながら自分のものにしていく。落語には教科書がないからだ。修行(しゅぎょう)の期間が長く、師弟関係(していかんけい)の強い世界であるからこそ、これまでずっと受けつがれてきた。

江戸落語と上方落語がある

落語には江戸(えど)落語と上方(かみがた)落語の2種類あり、小道具や慣習(かんしゅう)にちがいがある。江戸落語の場合、師しょうにみとめられ、「前座(ぜんざ)」になると寄席(よせ)に連日通い、手伝いなどをするようになる。さらに認められると「二ツ目」という身分になり、身の回りの世話から開放され、自分で落語をする出番がふえる。最終的に寄席の経営(けいえい)や落語協会に認められると「真打ち(しんうち)」に。「真打ち」になってはじめて、一人前の落語家といえるのだ。

将来はこうなる

落語の人気はすたれない

落語は年齢(ねんれい)を問わず、楽しめる演芸(えんげい)だ。落語家による古典落語は笑いのツボをおさえた観客に、新作落語は未知なる笑いを求める観客に、これからもずっと愛されつづけていくだろう。

データボックス

収入は?

関東の落語家の場合、高座(劇場のぶたい)一席で数百万円、関西の落語家は高座一席で数十万円程度といわれている。関東と関西ではかなりの差がある。

休暇は?

勤務(きんむ)時間が決まっているわけではないので、休みは不規則(ふきそく)。売れっ子になればなるほど、ねる時間が取れないほどいそがしくなる。

職場は?

寄席(よせ)、落語会、テレビ番組やラジオ番組など。

なるためチャート

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