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『映画を早送りで観る人たち』に出てきた、全部言葉で説明されないと分からない観客や、人間の内面や心理の動きを軽視してドラマや映画を観る人たちの増大は、比喩的な用法としてのアスペルガー的な人たちが増えてるってことなんだろうかな。
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良し悪しは保留するけど、これは伝統的な日本文化、日本文学のありようとは全然違う、大きな切断であることは確かで、かつては少数派だったサブカルチャーの主流化と、なんらかの関係があるだろうと思える。日本文化は、どこに行くんだろうかな……
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直接何かを言わないで、間接的に何かを伝えて、その間や情緒的な複雑さの感興を互いに味わい合うことが、昔の日本文学のコミュニケーションだったわけだけど(それは、空気を読む、察する文化として日常にも影響してると思うけど)それは壊滅するだろうね
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あるいはチューリングみたいな人でもいいですが。こういう性質の人はたとえば狩猟採集よりも、コンピュータが日常や産業にある時代の方が活躍しやすいのは自明だと思います。産業がシフトすれば、その中心となり富と権力を得る人の種類が変われば、文化も変化するのも自明であり
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変化は、この世界の全ての変化がそうであるように、いいところと悪いところがあると思います。それを仕分けし、いいところを最大化し、悪いところを最小化する作業をすれば、全体の利益が最大化すると思うわけですが。そういう議論はしてもいいかなと思いますが
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こういう、精神医学や、あるいは『〈自閉症学〉のすすめ』に出て来るような他の専門領域への展開を指して「比喩」と呼んでいます(「社会のアスペルガー化」などの言説がそれですね)。そのような「比喩」「理念」としての利用が良くない、精神医学的な批評自体がダメだ、というご意見は、理解しますが
Replying to
『〈自閉症学〉のすすめ』の「文学」の章では、前原由喜夫氏の『心を読みすぎる』が紹介されています。自閉症者は「心の理論」に問題があるとされていたが、心の理論モジュールの欠点ではなく、ワーキングメモリや実行機能の不足により、自己を相手に投影して理解しやすいのではないかという説ですね
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フィクションを経験することによって「マインド・リーディング」を訓練し、他者の内面や感情のあり方を理解する経験を積むことが、現実での他者とのコミュニケーションに寄与することが推測されます。……その訓練をする機会が減少すると、その能力は低下していくんじゃないかとは思うんですよね
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