Re:1Q84序文 まだ温もりが残っているうちに
本年5月末日をもって、当ブログを閉鎖することとなりました。
Re:1Q84、Re:Book3は引き続き下記サイトでご覧いただけます。
いくらか加筆修正いたしましたので、あらためてご高覧いただければ幸いです。
*1Q84未読の方は閲覧をご遠慮下さい。
1Q84に関して、続編book3が出版されるだろうかと問われることがある。
1Q84を読み終わったばかりの頃の私は、物語の舞台設定に疑問を抱きながらも、そのラストがあまりに印象深かったため、続編はいらないと断言していた。
今なら、こう答える。
1Q84に続きがあるかと問うなら、答えはイエスだ。
だがbook3が出版されるかと問うなら、答えはノーだ。
じゃあ1Q84の続きはどういうふうに書かれるのか、とあなたが聞いてくれるなら、私は1Q84のbook1とbook2を指さしてこう言いたい。
「1Q84の続きは、1Q84の中に、あるいはその上に描かれている」
意味がわからない、とあなたは怒るかもしれない。あきれるかもしれない。そういわれても仕方のないところもある。なにしろ私自身いまだ混乱しているのだ。
でも、できればもう少しだけ我慢して私に付き合ってほしい。私が見た景色をあなたにも見てほしい。
うまくいけば、そこであなたは1Q84のラストの新しい意味を見出すことになる。
そして、空気さなぎという名前の本当の意味を知ることになる。
| 固定リンク
最近のコメント