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2009年8月 7日 (金)

Re:1Q84序文 まだ温もりが残っているうちに

本年5月末日をもって、当ブログを閉鎖することとなりました。

Re:1Q84、Re:Book3は引き続き下記サイトでご覧いただけます。

いくらか加筆修正いたしましたので、あらためてご高覧いただければ幸いです。

Re:1Q84|shunya|note

 

 

 

 *1Q84未読の方は閲覧をご遠慮下さい。

 

 1Q84に関して、続編book3が出版されるだろうかと問われることがある。
 1Q84を読み終わったばかりの頃の私は、物語の舞台設定に疑問を抱きながらも、そのラストがあまりに印象深かったため、続編はいらないと断言していた。
 今なら、こう答える。
 1Q84に続きがあるかと問うなら、答えはイエスだ。
 だがbook3が出版されるかと問うなら、答えはノーだ。
 じゃあ1Q84の続きはどういうふうに書かれるのか、とあなたが聞いてくれるなら、私は1Q84のbook1とbook2を指さしてこう言いたい。

 

 「1Q84の続きは、1Q84の中に、あるいはその上に描かれている」

 

 意味がわからない、とあなたは怒るかもしれない。あきれるかもしれない。そういわれても仕方のないところもある。なにしろ私自身いまだ混乱しているのだ。
 でも、できればもう少しだけ我慢して私に付き合ってほしい。私が見た景色をあなたにも見てほしい。
 うまくいけば、そこであなたは1Q84のラストの新しい意味を見出すことになる。

 

 そして、空気さなぎという名前の本当の意味を知ることになる。

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