- 2020.01.31
“歯科大競争時代”の”失敗しない開業準備”第1回
今、歯科医院の新規開業のうち「3割近くは3年未満で廃業」する時代です。
昨今競争が激しく、一件あたりの患者数が激減する中、勤務医の平均給与も今後は「一般サラリーマン以下」になる可能性は高いと考えられます。
今回は”「歯科大競争時代”の"失敗しない開業準備第1回」"として、開業を考える先生がまずはじめにすべきことについてまとめました。
開業する前にすべき3つの学習
1,自由診療の技術を選び、学ぶ。2,開業に必要な経営の基礎を学ぶ3,自分の身体を守る術を学ぶ |
1,自由診療の技術を選び、学ぶ。
今歯科では自費診療は必須の時代です。一方患者さんはSNSの普及で嘘の口コミやヤラセには騙されなくなっています。実際の"治療で成果の出せない医院"は今後確実に淘汰されます。
結局、患者さんが「満足できる治療結果」が出せなければ、「継続的に自由診療は続かない時代」なのです。
これから開業を目指す先生は、患者さんのためになる自由診療の基礎を習得する必要があるのです。
学習にあたって、2つの習得基準を理解する必要があります。
・習得する技術に競合数と真似のしやすさ・患者さんのためになり、継続的医院経営の資産となる技術か? |
審美歯科やマウスピース矯正等の技術は導入も容易ですが「競合が激しく」、「トラブルも多い」ため、患者さんの「信頼を失うリスクも高い」と言えます。
「単発的な治療が多く」、「患者さんの意識も低い傾向」があり、長期の信頼関係を作りにくいのです。
また常に宣伝費で新患を呼び込む形態で「忙しい割には利益が出にくい構造」になりやすいです。
一方、患者さんが困っていることに結果を出す治療は、「信頼が得られ易く」、長期通院する患者さんが増えます。「競合院ができても転院される可能性は低くまり」、結果的に経営の基盤が固まりやすいのです。
講習会の代表例としては「自費の根管治療」や、「ブラケット矯正」、「自費の保存修復治療」、「咬合治療」「自費の入れ歯」などの技術などがあります。
これらは、高度な治療技術なので、習得は容易ではないですが、逆に簡単に真似できないというメリットもあり、自分の資産となるのです。
2,開業に必要な経営の基礎を学ぶ
開業医には、経営や、労務、スタッフ募集や医院の宣伝など、多種多様な仕事が要求されます。
開業にあたっては、機器の選定や、開業立地、内装やスタッフの確保や労務、会計、医院の宣伝広告など、開業のあらゆる基礎知識を学んでおく必要があります。
失敗した開業のほとんどは、十分な知識がないまま業者に丸投げ開業をして、借金の返済、スタッフの確保、患者さんの集患に追われて、結局経営が安定するまでもたず、廃業というパターンが結構あります。
3,自分の身体を守る術を学ぶ
開業医が体調不良で仕事ができなくなるケースをよく聞きます。
これは歯科医療行為が、悪い患者さんを診療しなければならない職業であるからです。
歯科衛生士も体調不良で離職する人が少なくないのは、物理的に疲れるだけではなく、ストレスエネルギーが強くかかる仕事であるからにほかなりません。
私自身も、体調不良で苦しみ、様々な体調管理を試しながらなんとか歯科医を続けてきました。
最終的に自分自身の身体を管理できる方法として気功に行き着きました。歯科医は自分だけでなくスタッフや家族を守るため、開業するしないに関わらず自分自身を守る方法を身につける必要なのです。
私共は患者さんだけでなく、歯科医やこれから歯科医になる方にも、自分も守るための気功の技術を指導しています。毎月気功教室もおもなっていますのでご興味がある方はこちらを御覧ください。
いかがだったでしょうか?歯科医療の未来に不安もお持ちの方は是非一度こちらのホームページも御覧ください。
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