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・昭和のグラビア切手とさまざまな技術

局式凹版(きょくしきおうはん)

 印刷局が開発したという意味で「局式凹版」と呼ばれるこの版式は、グラビアの版面に直接手作業で凹版画線を彫り込むという特殊な技法で、極細の画線や細かい図柄をシャープに表現できるのが特徴です。
 昭和15年に開発された技術で、戦争の激化などにより一時期使われなくなっていましたが、戦後はグラビア印刷と組み合わせて採用されています。グラビア印刷で細かい図柄や画線を表現すると、セルによって画線にギザギザが生じるほか、微細な文字が再現できないため、この技術が用いられました。


   (左:部分 右:切手)
     第61回ライオンズ国際大会記念 50円
     昭和53(1978)年

     ロゴマーク部分を局式凹版で表している。

 

   (左:部分 右:切手)
     消防100年記念 50円
     昭和55(1980)年

     図柄の主要な画線のほぼ全てを局式凹版で表し、 細かい画線の多い原画を忠実に再現している。

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