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切手におけるグラビア印刷とオフセット印刷の違い


グラビア切手

 グラビア印刷の切手を拡大してみると、セルといわれるひし形をした規則的なマス目がいくつも見られます。
 グラビア印刷とは、凹版印刷*の一種です。図柄を細かいマス目に分割してから色調に応じてそれぞれのマス目に 深さを変えた凹みを作り、版とします。そして、マス目に詰めたインキを紙に写し取って印刷します。
 グラビア切手は、濃淡の表現力が豊かで、多彩な色調を再現できるという特徴があります。

*凹版印刷…彫刻された画線の凹みにインキを詰めて印刷するもの。細部まで表現でき重厚感のある仕上がりになる
  が、彫刻作業に手間がかかり熟練した技術を要する。


  国際文通週間 110円
  平成8(1996)年
※切手の画像をクリックすると拡大します。  

セル拡大
      


オフセット切手

 オフセット印刷とは、平らな版面(平版)を用いて図柄の部分にのみインキが付くように化学処理をして印刷するもので、製版面での手間が少なく量産性に優れているため、パンフレットやポスターなど一般的な印刷物によく使われています。
 オフセット印刷の切手を拡大してみると、図柄が細かい網点の集合によって構成されていることがわかります。この網点の大小で図柄の濃淡が表現されています。



美術の世界シリーズ第2集 84円  
令和2(2020)年

※切手の画像をクリックすると拡大します。

アミ点拡大
          

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