私の役割は終わった | 私は負けました

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敗北したプログラマのブログ


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数日前に、コンピュータ将棋協会が集計したアンケート結果が送付されました。大多数の方がライブラリの制限には反対なようです。まあ、別に反対の人が多いなら多いで構わないのですが、私が腹が立ったのは、論点のすり替えをしている人が大多数だったことです。例えば、「ライブラリの制限は大会のレベルを落とすので反対」と書いている人がいましたが、私に言わせると、この人は本音を隠しています。おそらく本音を書くと、「ライブラリを制限されると、自分が上に行けなくなる」「ライブラリを制限されると、楽ができなくなる」だと私は思います。大会のレベルが落ちるということを建前にして、自分の利益のみを最大化させようとする、非常に狡猾な論点のすり替えです。その他の意見を見ても、ライブラリの制限反対派の方々は、大体似たような意見ばかりです。やはりコンピュータ将棋選手権に私の居場所はないという結論が強く決定づけられました。コンピュータ将棋における私の役割はもう終わったのだと思います。それでもひとつ述べておきたいのは、今年のコンピュータ将棋選手権において、私のソフトはほぼライブラリそのままの2チームに負かされたということです。これはハッキリ時間とお金の無駄でした。

 

繰り返しになりますが、今後コンピュータ将棋選手権には出場しません。実験はしばらく続けますが、今現在コンピュータ将棋によって自分の世界が広がるとか、メリットになることは何一つない状態ですので、このままフェードアウトするかもしれません。また、若い方々が作ってきた文化や潮流に私が乗れなかったというだけのことかもしれません。それについては、否定も反論もいたしません。いずれにしても、コンピュータ将棋をやっていて、最近は何も楽しくなくなったということだけは確かです。

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