- 1二次元好きの匿名さん22/05/28(土) 10:05:55
それは突然やってきた。いつもの様にスぺちゃんとトレーニングしている最中、唐突に動悸の症状が現れる。足を止めても症状は治まらない。いや、それどころか体全体が高熱を発している。明らかに普通の状態ではない。立っていることができずに四つん這いになる。朦朧した意識の中で、私が私でない何かに変わっていくような感覚があった。怖いはずなのになぜだろう。ひどく懐かしいような。
バキッ、ゴキッ、ズルッ、ブチッ―――――
痛みはない。おおよそ人体からは鳴らないような音を立てながら、徐々に体が変形していく。体が膨張し、手足の指は無くなり、体表には体毛がびっしりと生えてくる。体内でも、骨や筋肉、内臓など、あらゆる組織が形を変えていく。さながら、蛹の中で変態を遂げる昆虫のよう。スぺちゃんが何か叫んでいるが、声が聞こえない。私はただ、自分の体がウマ娘ではない何かに変わっていくのを、ただ傍観することしかできなかった。
怖い。スズカさんが倒れて、何かに変身しようとしている。理解を超える事象に頭が真っ白になって、どうしていいか分からない。私はスズカさんのもとから走り去った。だれか、この状況を何とかしてくれる人を探して。幸いにも、近くを通りかかるたづなさんを見つけた。私はスズカさんの異変を伝え、たづなさんの手を引きながらスズカさんの元に走る。でも、遅かったようだ。スズカさんのいたはずの場所には、ウマ娘と似たような耳と尻尾を持った大型の獣が立っていた。 - 2二次元好きの匿名さん22/05/28(土) 10:08:19
- 3二次元好きの匿名さん22/05/28(土) 10:10:20
もうちょっと頑丈そうな娘にしてくれないとジャンルの経験則的に不安なんだが