NHK「貧困」報道関連備忘録(2016/08/31 追記あり)
写経用のお手本です。http://web書道.com で作りました。
- 作者: 犬山紙子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2015/10/15
- メディア: 単行本
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この話についてツイートしました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160818/k10010641551000.html
いやあ集まる集まる、クソリプの釣り堀のような有様でした。
大雑把に分類すると、
- 女子高生は貧困を主張しながらこんなに豪遊している
- NHKは大した貧困でもない女子高生を貧困だと捏造した
- 苦境を訴える割に自助努力が足りない
といった感じだったように思います。
反論するのももう疲れたし、私程度が語るより読んでもらった方がいいに決まっている記事がたくさんTLに流れてきましたので、参考urlなど備忘録として並べておきます。
まったくですね。1月先までのやりくりを考えるなら半年、1年先までのやりくりを考えるなら3年先までは確実な収入がないと無理ですね RT @taka2002e: 「やりくりを考えるには先を考えられるだけの生活の余裕」重要ですよね。明日の仕事を心配していてはやりくりどころではない
— お菓子っ子 (@sweets_street) 2012年5月16日
しかし、貧困女子高生、漫画とグッズと映画とカフェで豪遊したと批判されるのって、まさに「一見貧困に見えないけど貧困だ」っていう番組の主旨を、見事にアシストしてる。
— 柏崎玲央奈 (@miraiko) 2016年8月20日
ブログの案件自体を叩く人までリプや引用にやってきて仰け反ったんですが、娯楽がいかに重要かは、明日が見えなくなるような追い詰められ方をした時に、必ず身にしみると思っています。
この件に関するマジ怒り。
住所暴くとか正気じゃないにも程があるわ。恥を知れ。
2016/08/31 追記
この件、本当に大量にドヤ顔で「これは捏造なんですよ?」って言いに来た人がいたんですが、今日、衝撃の「お詫びと訂正」が。
まず、「取材の映像でも、少女の部屋はモノで溢れており、エアコンがないと言っているにもかかわらず女子高生の部屋にはエアコンらしきものがしっかりと映っている」と報じましたが、実際には、女子高生の部屋にはエアコンはなく、取材の映像にエアコンらしきものがしっかり写っているという事実も確認できませんでした。
当該記事は外部の契約記者が執筆したものであり、NHKに取材をして回答を入手したと記述しておりましたが、実際には回答を入手しておらず、当編集部も確認を怠った責任があります。
また、「今回の疑惑に対しNHKに問い合わせのメールをしてみたところ、「NHKとしては、厳正な取材をして、家計が苦しく生活が厳しいという現状であることは間違いないと、担当者から報告を受けています。ですので、ネット等に関しましては、取材の範囲ではありません。但しご意見は担当者に伝えます」との回答を得た」と報じましたが、実際には、弊社はNHKに取材しておらず、回答は架空のものでした。
おいおいおいおいいくらなんでも程度ってものがあるだろ!?!?!? 凄まじすぎる。完全に誹謗中傷の作文しましたってことじゃんこれ………。
この「作文」を「根拠」に暴れた人達がしでかしたことに、このメディアが何も責任取らないのは言うまでもないわけで……。
まあビジネスジャーナルは、健康関連でとんでもないデマ記事量産してるし、元々信用ないのはないんですけども……。
呆れて物も言えない………。
卵子ドナー募集がプロモツイートで回ってきた話。
先日、プロモツイートに卵子ドナー募集を掲げるツイートが表示されて、ギョッとしまして。
当該のプロモツイートはもう消えてるみたいなんですが、
元のアカウントは、変わらず勧誘を行ってる模様です。
あくまで慈善事業、社会貢献を前面に押し出して、「謝礼付きで海外に滞在できるよ!」を売り文句にしているようですが……。日本で広告打ってしまうのは法的に大丈夫なのか。twitterは海外扱いだからいけると見たんですかね。
そんなことをブチブチ言ってたら、アメリカ在住のフォロワーさんからこんな情報を頂きました。
さすがに状況が進みすぎててびっくりしました。もう完全に市場がありビジネスになってるんでしょうな……。
いろんなことを勘案した上で精子や卵子のドナーになることを選ぶ人がいるのはその人の選択だし、それを用いて出産したいと願う人がいるのも、生殖医療の進歩と共に避けられない現状だし、全否定するのも違うだろうなとは思います。
ただ、「あくまで慈善事業、社会貢献」「高額の謝礼」「優雅な海外渡航」といった、キラキラした言葉だけでドナーを集める業者が、身体の負担や生殖医療を取り巻く問題についての説明も行った上でドナーになる選択をしてもらっているのか、は、正直疑問です。
こちらの記事には、卵子ドナーになった方の想い、卵子提供を受けて出産した方のお話も掲載されています。
こちらは、精子提供で生まれた子供本人に取材なさった記事です。
簡単にジャッジしていい問題でないのは重々承知です。ただ、雑な「ビジネス」が横行するのは、正直、恐ろしい気がします。
怒ることと個人の幸せと公正さとについてのあれこれ。
怒っているひとは不幸な人だって大雑把にまとめて名前をつけて、いいわけがない、と思う。それはつまり、「正当な怒り」だと認めてもらうために、まず、「幸せな私」であることを、怒りの中身を判別する人に向かって示さなければならなくなる。そうなったら、幸せなひとでさえ不幸にしてしまうよ。
どうすれば「正当な怒り」になるの。Facebookでキラキラしてればいいのか。正当な怒りかどうかは本人が幸せであることを証明してから、になっちゃったら、今幸せでただ楽しかった、って話をしても、「怒る人」が話してたら、「正当な怒り」を主張するためのアリバイ作りってことにするの?
そうやって考えていくと、「怒る人」に「幸不幸」を安易に接続することは、他人の行動を操ることでもあるとも、思う。
「怒る人は自分の生活に不満があるからだ」って、まとめて決めつけるのは怖いよ。じゃあその「不満のある人生」てどうやって決めるの。女性なら「結婚してて子供がいて」って条件、すぐ押し付けられるじゃない。社会で生きる女性は皆そのジャッジに、すぐ晒されるじゃないのさ。
女性だけじゃない。男の人だって、「いい年して結婚してない」ということでいろんなことを無効にする話はたくさんある。家庭周りのことだけじゃなくて、この話はあらゆる差別や見下しに使われる要因全てが当てはまって、「不満のある人生」という理由を作られてしまう。
こんなことは、本当に今更な話だと思うよ。
怒っている、その内容に対しても、共通してる言語を理解する努力は省いて、怒ってる人を1人定めて質問攻めにしてその都度定義しなおさせて、自分は労力を使わずに疲弊させて(説明は労力のいることです)、疲れた相手を勝手にその人の「幸せ」度合いとか関係ないことを持ち出した上でジャッジしたら。
そんなことをして「公平で聡明な部外者がよく話を聞いた上で判断しました」という体を取られたら。どんな問題もなかったことにできてしまうよ。「幸せ」と「怒り」の接続は、ケースを慎重に選ばないと、奴隷の叫びを主人が「解決」する、みたいなことになるんじゃないの。
じゃあ怒りの判別をどうやってするのかって、そこの公正さって何をもって探るのかってなるけど、私は科学の世界に間借りしているので、統計やら客観的数値やらとかにすぐ依存しようとしちゃうんだけども。それより前の段階の話として。
専門用語っていうのは、お互い全然別の立場や考え方をベースに生きている他者同士が、同じ問題を同じ深度で理解して解決に向かうことができるために、一方に負担をかけすぎないために、無駄な労力を省いて議論そのものと向き合えるために、定義を決めて共有する、公正さの模索手段じゃないのかなあ。
当事者でない問題にアクセスしようとする時に、専門用語への敬意を払う態度が見えない人は警戒されうると私が思うのは、そういうところこもなあと、思った。人の怒りを勝手にジャッジしない、人の問題を勝手に定義しない、公正さに繋がるのはそういうところにも共通するんじゃないのかなあ…。
ジャッジができる(くらい頭のいい人という自認がある)から公正なんじゃないよね。公正であろうとする手続きを間違えない人が公正らしさに近づきうるし、その判断が重んじられやすい、ってことなんじゃないのかな……。例えば、ジャッジをしようとする人がいて、その人が「自分は自分で十二分に正しいと自認している」と主張したとして。そのことは、何を担保しうるのかなあとは、思ったりも、する。
もちろんなんだけど、代償行為として全然関係ないところに怒りをぶつける人がいる、ことは否定しない。学校の保健体育ですら習った覚えがある。
でも、そのことを、部外者の立場から揉め事の現場にやってきて、その1点張りで網をかけて説明したら危ない。それは、謂れのない侮辱をされる人を作りかねないから、危ないことだと、思う。
2016年2月14日深夜の連続ツイートに加筆。
※追記※
椎名こゆりさんのツイートが胸を打ったので引用させて頂こうと思います。
2016年2月16日14:30追記
性刺激と虐待についての備忘録
三世代「同居」推進は妻側の実家とでも難しいと思うということ
「同居」と「近居」の違いはマジでデカイよ。私の周りで親とうまいこと助けあって、楽しそうに生活してたのはほとんど「近居」の人。「同居」の人とは共に愚痴大会になってたなー。
— モビゾウ@アイコンはアテクシ (@Movizoo) 2015, 10月 12