こんにちは。ブランディングと広報していますmatsuriです!今回は、今年の1月にCDO(Chief Design Officer)に就任したyspにインタビューしてきました。
CDO就任から約半年経ちますが・・・改めて。CDO就任、おめでとうございます!
ysp: ありがとうございます!
今日は、CDO就任の意気込みとかyspのデザイナー人生的なものとかを聞ければと思います。まずは、デザイナーになった経緯やきっかけについて、教えてください!
ysp: 中高時代になるのですが、もともと勉強が嫌いで授業も身が入らなかったから、授業中に好きなキャラの絵をよく描いて暇を潰してたんですよ。当時は某格ゲーがめっちゃ流行ってましたから。今思えば、それがきっかけになりますね。
それで高3で進路を決める時に、勉強はしんどいしどうせならキャラクターデザインとかができる道に進みたいなーという事で、美大受験の道を選びました。そこから1年浪人して美大に入ってます。
まあいわゆる王道みたいなルートに見えますけど、美大ではずっと絵を描いてたわけじゃないんです。そうですね、振り返ると、ネトゲばっかやってましたね。
絵を描くのが嫌になったんですか?
ysp: いやいや。絵を描くのは好きだったんですけど、専攻した学科は座学が多くて。ほら、勉強嫌いだったんで(笑)
この頃にブログ開設して人集めたり、サーバーの知識を身につけたりして、Web系のスキルを身につけられていたんで、就職ではIT業界に飛び込むことになりました。
それが、前職のところですね。
ysp: そうですね。いわゆるネトゲ好きクラスタではあるものの、デザイナーとしては初心者だったんで、雑務とか受託的な仕事とかが多かったです。でも、経験積んでいくうちにサービスのデザインをまるっと担当できるようになりまして。そのサービスのデザインを、当時ピクシブの社長だった片桐に褒めてもらって、「一緒やろうよ!」って声をかけてもらって、今に至るというわけです。
そこらへんのきっかけは、ピクシブのコーポレートサイトのインタビューにもありましたね。
ysp: そうだね。入社の流れはそこらへん読んでもらえれば(笑)
yspはピクシブ入社7人目で、もう社歴は10年近くになりますよね。これまでのピクシブの中で思い出に残っているデザイン案件とか、聞きたいです。
ysp: そうですねぇ、思い出深いのは色々あります。古い案件だとメンテナンスでpixivが使えない時に、当時いた社員犬のチョビがサーバーラックの前でメンテナンス終了を首を長くして待っているという体で、首をありえないほど伸ばしました。
あれはユーザーのみなさまに楽しんでいただけましたし、やってるこっちもすごく楽しくて、pixivのメンテナンス時には何かしらネタを仕込む習慣ができました。
これの延長で、pixivはサービスの成長の折に触れて何かしらコンテンツを作ってきましたね。
- 会員登録者数1000万人突破した記念企画「超大量絵馬」
- 2016年のエイプリルフール企画「ありがたやボタン」
- pixiv9周年と、会員登録者数2000万人突破の記念企画「黒歴史LAUNCHER」
- pixiv10周年企画「pixiv史」
結構ネタ系に偏ってますね。こういうのは開発中はものすごくしんどいのですが、pixivの普段の業務は地道な改修が多いのでこういうものほど思い出に残りやすいですね。
確かに、ピクシブは全体的にお祭りは好きですよね(笑)そういうデザインのモチベーションって、どこにあるのでしょうか?
ysp: 僕、単純に、pixivが好きで。絵を見るのが好きなんですよね。pixivにある絵って、好きがこうじて描かれた作品ばかり。だから力があって、誰が見ても魅了されると思うんです。それに絵には国境がないじゃないですか。だから可能性としての広がりも感じるというか。
絵、というのが一つのコミュニケーションということですね。では、CDOとしての質問に代わります。CDOにとっての「良いデザイン」とはなんでしょう?
ysp: デザインって色々な定義があると思いますが、ピクシブのデザインは、使う時点でストレスを感じない、自然と使えるようにしたいものを目指しています。感覚的にわかるUIがいいなと。
感覚的にわかるかどうかで、確かに使いやすさは分かれますよね。
ysp: そうなんです。あとは再現性のあるデザインを求めていますね。「こういう問題を解決するために、こういうアプローチでやりました」っていうのをちゃんと考えているデザインがいいなと思っています。
そのデザインを実現するために、今後やっていきたいことはありますか?
ysp: 現状でいうと、ピクシブで展開している色々なサービスたちが、サービスごとにUI/UXが異なってたりするんです。 過去の例だと、これはアプリとブラウザの話になるんですが、お気に入りに入れたものはアプリでは「コレクション」に入るのに、ブラウザでは「ブックマーク」に入るというラベルの不整合が生じていたりしていました。
ユーザーにとってUI的な学習コストが高いとストレスになってしまいます。感覚的にわかるUIにするために、そういった細かな体験を揃えていきたいですね。
ピクシブでは20近くのサービス展開していますが、どういった手順で体験を揃えていくのでしょうか?
ysp: ピクシブでは、サービスごとにデザイナーが専任で就いているのですが、それぞれデザイナー同士でノウハウや知見を共有できるような仕組みにするべく、デザイン室というのを設けています。 「こういう時にこう考えたのがよかった」っていう知恵を会社として溜めていけば、何かで失敗した時に、次にいけるようになるかなと。PDCAを回せるデザイナー、といったイメージです。
そのノウハウを共有した上で、体験を一つずつ丁寧にブラッシュアップしていくことをできたらいいなと思います。
PDCAを回せるデザイナー、面白いですね。ピクシブのデザイナーってどういう人が多いですか?
ysp: 絵とか漫画とか、コンテンツが好きなユーザーのことを理解できるデザイナーですかね。やっぱり、絵とか漫画とかを創作されたものを見ることが好きな人が多い印象です。
ピクシブは作家さんを相手にしているサービスだから、そういう人だと、その作家さんの心理的負担をデザインで軽減できるアイディアが生まれたりしていいんですよ。
周りにクリエイターがいる人は、対象者を観察したからこそ良いものが仕上がっているデザイナーは多いと思います。
対象者の観察、なるほど。例えばどんな人ですか?
ysp: 友人でも、コミケとかに出てるクリエイターでも、なんでもいいんです。幸せにしたい人がそばにいるっていうんですかね。
例えば問題解決をデザインで叶える場合、他者の存在が大事になってくるんです。他者の反応を見れるって最強なんですよね。だから、クリエイターの日常に触れられるような、デザインのプロセスに繋がる観察ができるようになると、すごくいいと思います。
身近に幸せな人を置くって、ものづくりでとても大切ですね。では、最後にCDOとしての意気込みで締めさせてください!
ysp: CDOの役割は、極端な話、ユーザー含むピクシブに関わる人たちとのタッチポイント全部に責任をもつべき存在なのかなって思ってます。だから、ピクシブの使い心地とか満足度とかは全部僕の責任という事になる。正直責任範囲が広いしでかいしで戦慄しますし、めちゃくちゃ難しい事だし、ずっと向き合い続けないといけないことかなと思います。身近な人を幸せにするためには欠かせないので、努力をし続けていきたいです!
ありがとうございました!
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