当記事では、司法書士の業務のうち、代表的なものについて掘り下げて解説していきます。
司法書士は登記のエキスパートと一般的には認知されていますが、最近は他の領域にもその活躍の場を広げてきています。
従来から行われている登記業務と、新しい領域の業務についてお話していきましょう。
様々な業務を専門家として行っていくのが司法書士ですので、何か関心・興味を持たれた業務があれば、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。
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目次
司法書士はどんな仕事なのか
司法書士という職業を語るうえで、登記に関する業務は絶対に外せません。
様々な領域にその活躍の幅を広げてきた司法書士ですが、登記に関する業務は、今も昔も司法書士のメインの業務といっていいでしょう。
不動産登記であれば不動産に関する権利を守るために、商業登記であれば安全性の保証された取引を実現するために、常に正確さが求められる業務です。
正確さを確保するためには最新の専門的知識・技能が求められるので、司法書士は、登記に関する業務に携わるうえで常に努力することが求められます。
司法書士の主な仕事内容
では、司法書士の主な業務内容をみてみることにしましょう。
土地や建物の登記に関する業務
例えば、家の売買契約を結んだ場合、家の所有者が変わることになります。
しかし、「売買契約が結ばれた」なんてこと、その契約を結んだ売主さん・買主さんならいざ知らず、それ以外の第三者は知りようがありません。
このように、知らない間に土地や建物などの不動産の所有者が変わっているなんてことになれば、まったく見当違いの人を相手に取引の交渉をすることになってしまうし、そもそも所有者がいったいどこの誰なのかも分からないなんてことになってしまいます。
そこで、不動産登記制度が誕生しました。
不動産登記制度では、不動産の所有者が変わったときには、そのことを登記記録に残しておいてくださいというルールになっています。
そしてこの登記に関する様々な手続を代わりに行うのが、司法書士の業務です。
登記をするにあたっての手続は、その手続をそもそも受け付けてもらえるのか等注意しなければならない点が多々あり、不慣れな一般の方がご自身でやるにはあまりに難しいことです。
司法書士は、登記制度と共に歩んできた様々な知識と経験に基づいて、登記手続の代行を行っており、登記制度に対する国民の高い信頼性の確保に貢献してきたわけです。
会社や各種法人の登記に関する業務
我が国には、数多くの会社が存在します。
しかし、「会社」という団体は目には見えませんから、果たして本当に活動をしているのか存在しているのかという点で、信用を確保するのが難しかったりします。
そこで、我が国では「商業登記」という登記制度を設け、会社に関わる重要な事項(例えば、代表者(代表取締役)は誰か?本店はどこにあるのか?)を記録することとしました。
こういった登記制度を設けることで、会社が実際に存在する等の社会的な信用や取引上の安全性を確保し、我が国の経済活動を安定的に行えるようにも貢献しているわけです。
成年後見に関する業務
我が国は、他の国には見られないペースで高齢化が進んでいます。
高齢化が進むと、認知症などが原因となり、ご自身の財産管理をすべてご自身で行うことが難しいという方も多くなってきます。
このような方をサポートするための制度が「成年後見制度」であり、この制度におけるサポート役(「後見人」といいます)として司法書士に期待が集まっています。
司法書士は、その有する専門知識・技能を用いて、財産管理のサポート役を担っており、その社会的責任は近年ますます増加してきています。
裁判に関する業務
「認定考査」と呼ばれる試験に合格すると、簡易裁判所で取り扱われる一定の民事事件(訴訟の目的となる物の価額が140万円を超えない請求事件)等について、弁護士と同様、当事者の代理人となって業務を行うことができます(「簡裁訴訟代理等関係業務」といいます)。
裁判に関する業務も行うことが認められたことで、司法書士の活躍の幅が近年ますます広がっています。
司法書士の仕事のやりがい
司法書士は、弁護士のように人々の争いの場に飛び込むような職業ではありません。
ついに念願のマイホームを購入したぞ!とか会社を立ち上げたぞ!等その方の人生において大きな転機となる瞬間に立ち会うことや、自分で財産管理ができなくて困っている方の手助けをすること等の業務が多いです。
その意味で、
「人から感謝されること」
「困っている人の力になれること」
に仕事のやりがいを感じる方は、司法書士という職業に特に向いているかもしれませんね。
まとめ
司法書士は、従来からその専門家として行ってきた登記に関する業務だけでなく、成年後見に関する業務や裁判に関する業務等その求められる役割が増加してきています。
例えば登記に関する業務を行う知識・技能は、不動産業のみならず、不動産を担保や運用資産として活用する金融業界においても必須のものといえます。
また建設業界も、土地の所有者の方から土地を譲り受けた後マンションを建設する等のように、土地や建物に関する業務に当然携わるわけですから、登記制度とは切っても切れない関係にあります。
このように、司法書士はとても活躍の場が広く、様々な業界に求められる人材であるという意味で、持っているメリットが大変大きい資格であるといえます。
取得する意義が大変大きい資格であるといえますので、ご興味・ご関心をお持ちになった方は、ぜひチャレンジしてみてください!