介護予防運動指導員

介護予防運動指導員の資格について知りたい?合格率や難易度から取得メリットまで徹底調査

介護予防運動指導員の資格

介護予防運動指導員の資格とは?
どうやって介護予防運動指導員の資格を取るの?
介護予防運動指導員の受験概要を教えて……!

介護業界の資格である、介護予防運動指導員。

介護予防運動指導員といった仕事内容を聞いたことがあっても、実際に細かい仕事内容などを知らない人は多いのではないでしょうか?

そこで今回は介護予防運動指導員の資格概要や取得方法から、メリット、受験概要まで徹底解説していきます。

◆本記事の内容

  • 介護予防運動指導員とは?
  • 介護予防指導員資格取得のメリット
  • 介護介護予防指導員の仕事内容とは?
  • 介護予防指導員の資格取得方法

本記事を読むことで得られるものは、介護業界にてステップアップしたい人や介護予防運動指導員になりたい人への役立つ情報です。

ぜひ参考にしてみてください。

介護予防運動指導員とは?

介護予防運動指導員の資格

介護予防運動指導員とは、それぞれの施設利用者に合った生活習慣プログラムを計画して実行する職業です。

介護業界におけるジムトレーナーのような存在であり、内容は介護予防を目的としています。

非常勤で運動特化型半日デイで機能訓練指導員してます.全員が介護予防(1人で歩けるもしくは見守り)の方が運動のみをしにくるので,入浴介助無し,食事介助なし,運動指導と生活指導がメインなのでリハ職には良いかもです.そしてお給料も少し高いですよ.(内緒ですが.笑)

引用-https://twitter.com/TakayukiUehara/status/1420213857272819716?s=20&t=n2YaqRpPB54y_Dh5fU7xQw

私はリハビリ・デイサービスを運営している、介護予防運動指導員です。

筋トレは社会保障費用を抑制する非常にいい方法で、共感しています。

毎日、高齢者の方が元気になるようにリハビリ・トレーニングに邁進してます!!

引用-https://twitter.com/SW_fancolle/status/1321039186191790082?s=20&t=n2YaqRpPB54y_Dh5fU7xQw

介護予防運動指導員の口コミを探したところ、仕事に対して課題を感じて取り組む方が多くいます。

介護職は給料水準が低い割に重労働といわれますが、そのなかでも介護予防に対して前向きな姿勢が見られました

介護予防指導員の仕事内容とは?

介護予防運動指導員の資格

ここからは、具体的な介護予防指導員の仕事内容について解説します。

介護予防指導員の主な仕事内容は、以下の4つです。

  • 介護予防プログラムを立案
  • 生活習慣に対するアドバイスを実施
  • 医療・保健・福祉における専門スタッフと連携
  • 事後評価する

詳しく解説するので、参考にしてみてください。

介護予防プログラムを立案

介護予防指導員の仕事内容、1つ目は「介護予防プログラムを立案」です。

介護予防プログラムとは、施設利用者が今後どのように運動や食事などを通して要介護状態にならないかを考える計画のこと。

介護予防プログラムを計画することで、周囲のスタッフに共有したり利用者へのリハビリを深められたりします。

生活習慣に対するアドバイスを実施

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介護予防指導員の仕事内容、2つ目は「生活習慣に対するアドバイスを実施」です。

悪い生活習慣は、目に見えないうちにだんだんと身体をむしばんでいきます。

身体が健康的な若者なら打ち勝てることも、老体にはなかなか難しいでしょう。

そこで利用者の悪い生活習慣を見直し、指導していくのが介護予防指導員の仕事です。

医療・保健・福祉における専門スタッフと連携

介護予防指導員の仕事内容、3つ目は「医療・保健・福祉における専門スタッフと連携」です。

介護予防指導員は医療や保健、福祉といった密接する業界の橋渡しをします。

利用者にとって良い環境を整えるために、各分野の専門スタッフと連携して介護予防プログラムを実行します。

事後評価する

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介護予防指導員の仕事内容、4つ目は「事後評価する」です。

介護予防プログラムを行った後、利用者の動きを観察して事後評価をします。

これにより次回追加する計画を練ったり、利用者に合わせた進度でケアを進められるといえるでしょう。

介護予防指導員資格取得のメリット

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ここからは、介護予防指導員資格取得のメリットついて解説します。

介護予防指導員資格取得の主なメリットは、以下の5つです。

  • 専門的な知識と技術が身に付く
  • 今後も需要の高さに期待できる
  • スキルアップできる
  • 利用者さんの状態が改善していく様子を見守れる
  • 資格手当を得られる

詳しく解説するので、参考にしてみてください。

専門的な知識と技術が身に付く

介護予防指導員資格取得のメリット、1つ目は「専門的な知識と技術が身に付く」です。

介護予防プログラムを計画するために必要な知識は、数多くあります。

そのため専門的な知識や技術が身につき、利用者1人ひとりと向き合うごとにスキルアップしていけるでしょう。

今後も需要の高さに期待できる

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介護予防指導員資格取得のメリット、2つ目は「今後も需要の高さに期待できる」です。

厚生労働省の発表によると、2025年には人口の1/3が高齢者になると予想されています。

何もせずに高齢者が要介護認定されてしまうと、慢性的に人手不足の介護業界は負担が大きくなりすぎるでしょう。

しかし要介護者に認定されるまえに予防できれば、動ける高齢者が多くなりますよね。

このように、今後市場が拡大されると予想できる介護予防指導員は需要が高まるでしょう。

スキルアップできる

介護予防指導員資格取得のメリット、3つ目は「スキルアップできる」です。

現在介護業界で働いている人にとって、資格取得するというのはスキルアップにつながります。

介護予防に興味がある人であれば、なおさら向いているといえるでしょう。

利用者さんの状態が改善していく様子を見守れる

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介護予防指導員資格取得のメリット、4つ目は「利用者さんの状態が改善していく様子を見守れる」です。

基本的に高齢者医療や介護業界では、衰退していく利用者を食い止めるような機関と認知されます。

そのようななかでも、利用者の状態が改善していく様子を見られる介護予防指導員は貴重でしょう。

悲しい思いをして介護業界を去ろうとしている方にも、非常におすすめできる資格といえます。

資格手当を得られる

介護予防指導員資格取得のメリット、5つ目は「資格手当を得られる」です。

介護予防指導員は、施設によって手当が支給されます。

ただしこれは稀であり、ほとんどの施設は実績や能力によって給料にプラスαの金額を上乗せするようです。

介護予防指導員の資格取得方法

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つづいて、介護予防指導員の資格取得方法ついて解説します。

今回紹介する介護予防指導員の資格取得方法は、以下の5つです。

  • 受験資格
  • 合格率・難易度
  • 修了試験について
  • カリキュラム
  • 受験費用

詳しく解説するので、参考にしてみてください。

受験資格

介護予防指導員の資格取得方法、1つ目は「受験資格」です。

介護予防指導員の資格を運営する特定非営利活動法人日本介護予防協会では、以下のように定められています。

介護系(介護福祉士、初任者・基礎・実務者研修修了、ヘルパーなど)。看護系(看護師、准看護師、保健師など)。リハビリ系(理学療法士、作業療法士、言語聴覚 士など)。運動指導系(健康運動指導士、健康運動実践指導者など)。その他、高齢者に関わる資格をお持ちの方。上記資格の養成校などを卒業見込みで取得見込み の方。

引用:特定非営利活動法人 日本介護予防協会

合格率・難易度

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介護予防指導員の資格取得方法、2つ目は「合格率・難易度」です。

国家資格とは異なり、介護予防指導員は民間で行われているものなので正確な合格率は開示されません。

しかし難易度は高くないようで、授業をしっかりと聞いていれば誰でも合格するといわれています。

修了試験前には、自分で書いたノートやテキストを見返して復習しておきましょう。

修了試験について

介護予防指導員の資格取得方法、3つ目は「修了試験について」です。

介護予防指導員の修了試験は、研修を行った指定業者が行います。

3日間の授業をしっかりと聞いていれば合格できるような内容なので、安心して受けましょう。

カリキュラム

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介護予防指導員の資格取得方法、4つ目は「カリキュラム」です。

介護予防指導員の授業で教わる内容は、以下のとおり。

科目/時間数 講義/実技 概要
介護予防概論
2.5時間
講義 介護予防の概念が生まれた背景から現状に至るまでを概観します。介護予防の重要性や介護をとりまく社会情勢など、全体像が把握できます。
栄養ケア
1.5時間
講義 中年期と老化期の食事の違いを知り、体力を維持し老化の進行を遅くするために必要な栄養改善の知識を身に付けます。低栄養予防のための具体的な食生活の指針を学ぶことができます。
口腔ケア
2時間
講義 最新の口腔ケア事情、歯周病医学の概念、嚥下障害の対処法、症状別口腔ケア、口腔・嚥下ケアの体操等、専門的なことから実践的なことまで幅広く口腔ケアについて知ることができます。
筋力訓練指導
2.5時間
講義実技 筋力トレーニングの意味と効果を学びます。自分で体を動かすことにより、訓練の対象となる部位が実感できます。また、講義を元に受講生が自分で考え、行動するので、応用力が身に付きます。
ストレッチング
2時間
講義実技 ストレッチを「やる」と「やらない」とではどの程度の違いがあるのかを、実践を通して学びます。筋肉の伸び方、ストレッチの安全性、機能改善のためのバリエーション等を知ることができます。
転倒予防
2時間
講義実技 転倒しないための体力の維持と増進を目的とした運動の指導方法を学びます。音楽に合わせて体を動かし、楽しく続けられる方法を体験します。教室を開催する際の注意点も学べます。
測定と評価
2.5時間
講義実技  若中齢期とは異なる高齢期の体力測定と評価の意義を知り、受講生同士で実際に測定を体験します。得られた数値を健康の回復・維持の指標として評価する方法を学びます。
リハビリテーション
3時間
講義実技 リハビリテーションの意味にはじまる基礎知識が得られ、すぐに実行できるリハビリの方法が学べます。実際に体を動かして、関節可動域を確認する方法を身に付けます。
救急蘇生
2時間
講義実技 高齢者の死因の現状を把握し、人形を使ってCPR(心肺蘇生法)とAED(自動体外式除細動器)の実習を行ないます。
認知症ケア
1.5時間
講義 認知症高齢者を正しく捉え、状態別に理解します。家族や地域の中で生活する人をどのように受けとめ、支えていけばよいのかについても学習します。

また例として、特定非営利活動法人日本介護予防協会で行われる3日間のカリキュラムを提示します。

初日 2日目 3日目
時間 科目 時間 科目 時間 科目
9:30~ 開講式 オリエンテーション 9:00~10:30 栄養ケア 9:00~11:00 転倒予防
10:00~12:30 介護予防概論 10:40~12:10 認知症ケア 11:10~13:40 測定評価
12:30~13:20 昼休み 12:10~13:00 昼休み 13:40~14:30 昼休み
13:20~15:20 ストレッチング 13:00~15:30 筋力訓練指導 14:30~16:30 口腔ケア
15:30~17:30 救急蘇生 15:40~18:40 リハビリテーション 16:30~16:40 理解度チェック
理解度チェック配布 翌日朝回収 理解度チェック配布 翌日朝回収 16:50~17:10 修了式 認定証授与

受験費用

介護予防指導員の資格取得方法、5つ目は「受験費用」です。

受験費用は10科目(21.5時間)で、54,000円(税込)かかります。

なお上記の金額には、認定料やテキスト代が含まれているので総額と考えてよいでしょう。

まとめ

介護予防運動指導員の資格

今回は介護予防運動指導員の資格概要や取得方法から、メリットなど徹底解説しました。

介護予防指導員とは、これから増加するといわれている高齢者の自立を目的とした予防プログラムの実施を行う仕事です。

専門的な知識と技術が身に付くだけでなく、スキルアップが叶い「利用者さんの状態が改善していく様子を見守れる」のがメリットといえます。

今後も需要の高さに期待できるので、介護予防指導員の資格に挑戦する絶好のタイミングといえるでしょう。

また介護予防指導員の資格合格には、認定された機関による研修と修了試験が必須です。

難易度はそこまで高くないといわれているので、しっかりと勉強して試験に臨んでみてください。

 

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