白岩瑠姫&金城碧海&鶴房汐恩が語る、JO1の現在地。JAMの存在と“辿り着きたい場所”

2021.5.20

文=坂井彩花 写真=山口こすも
編集=森田真規


サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』で選ばれた11人によるグローバルボーイズグループ、JO1。彼らの3RDシングル『CHALLENGER』が2021年4月28日にリリースされ、CDは初週25.4万枚を売り上げ、デビューから3作連続の初登場1位を記録した。

ここでは『CHALLENGER』リリースを記念した、白岩瑠姫&金城碧海&鶴房汐恩のJO1メンバー3人のインタビューをお届けする。『CHALLENGER』でこだわった“表現”や、音楽シーンにおけるJO1の現在地、またJAM(JO1ファンの呼称)への想いを明かしてくれた。

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同世代の人に夢を与えたい

──『CHALLENGER』の楽曲説明に「彼らの第二幕が始まる。」とありましたが、どのような意味なのでしょうか?

白岩 『PROTOSTAR』から『STARGAZER』とつづいてきた“STAR”コンセプトがアルバム『The STAR』でひと区切りついたので、そこまでを第一章と呼んでいるんです。第一章では僕たちがチームになって成長していく様が描かれていましたが、『CHALLENGER』から始まる第二章では「チームになった僕らが、今後どのようにして新たなものを掴みにいくか」をお見せしたいと思っています。

──ここから新たなJO1に出会える、ということですね。最近、日本でもボーイズグループが一気に増えた印象がありますが、この状況をどのように受け止めていますか?

白岩 ボーイズグループが増えたというよりも、オーディションが盛んになったという意識のほうが強いです。『PRODUCE 101』が日本に上陸してボーイズグループのオーディション文化も浸透して、僕らと同年代の人が積極的に変わったんだと思います。

──「同年代の人が積極的に変わった」と言いますと?

白岩 それまでは、僕らみたいに未経験からデビューしてテレビに出て、かっこいいパフォーマンスをするチャンスってあまりなかったんです。でも今はいろんなオーディションが開催されていて、チャンスを手にする機会も増えた。僕たちもオーディション出身グループとして、同世代の同性に夢を与えられたらいいなと思っています。

金城碧海(きんじょう・すかい)2000年生まれ、大阪府出身
鶴房汐恩(つるぼう・しおん)2000年生まれ、滋賀県出身
白岩瑠姫(しろいわ・るき)1997年生まれ、東京都出身

JO1は、音楽シーンにおける隕石

金城碧海

──現在の音楽シーンにおいて、JO1ってどんな存在だと思いますか?

白岩 正直なところ、今はまだポッと出の若造みたいな感じで捉えられていると思います。世間的には「ちょっと勢いあるボーイズグループ」くらいの認知じゃないですかね。

鶴房 僕も瑠姫君と同じかな。まだまだ自分たちが「こういうアーティストだ」って伝えられるレベルに達していないですし、「どんな存在だ」って言えるほどになれていない気がする。

金城 僕はJO1って隕石やと思ってるんですよ。予想の段階では「ちっちゃい隕石が飛んでくるらしい」って言われていて、近づいてくるにつれて「この隕石が当たったら地球やばいんちゃう?」みたいな存在。まだ秘めているものがある。
ほとんどのボーイズグループはプロデューサーがいて、その方が主導していく感じだと思いますけど、僕たちは自分たちで作り上げていって、プロデュースも自分たちでやる。こんなふうに自主的に成長しつづけているボーイズグループって、あまりないと思うんですよね。

──確かに、そうかもしれないですね。

金城 “JO1”という隕石が地球にぶち当たるときが必ず来る、と思っています。「今に見とけよ」って感じで、今はまだ地球のまわりを飛んでいる感じです。

白岩 僕たちの中にあるビジョンを、まだまだ届けられていないからね。これからもっと大きくなって、最終的に地球にぶつかるくらいの勢いでやっていきたいです。

まわりと比べず“辿り着きたい場所”を目指す

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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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