福島県議「TBS報道特集があまりに酷く、怒りが収まりません」 ネット上でも「風評被害の拡大」「印象操作」「取材が足りない」など批判が殺到
TBS報道特集の「原発事故と甲状腺がん」が話題となり炎上状態が続いている。
ネット上でも「この10年の大手メディアの「風評加害」を凝縮したような内容」「ここまで執拗に原発事故のあった土地とそこに住む人達を貶める頑迷さを心から軽蔑します」といった意見があがっている。
見逃してご覧になりたいのなら、TVerに5月29日まで配信しているようです。
福島県の渡辺康平県議もこの報道に怒りが収まらず、ブログに綴っていた。
先日21日のTBS報道特集があまりに酷く、怒りが収まりません。
初めにキャスターの金平氏が「11年前の東京電力原発事故による放射線被曝」「甲状腺がんで苦しんでいる子供達がいます」と明確に発言。
番組は訴訟中の一方のみを取り上げ、延々と「福島県の小児甲状腺がん=原発事故による被曝が原因」という結論ありきの番組でした。原発事故による被曝と福島県民の健康被害については、「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」(UNSCEAR)によって「福島第一原発事故後、福島の住民に放射線被ばくによる健康影響は見られていない。将来的にも予想されない」と明確に否定されています。https://synodos.jp/fukushima-report/28158/
しかし、報道特集では国連科学委員会については、一切触れていません。
また、2017年に世界保健機構の外郭団体IARC(国際がん研究機関)が、「原子力事故後の周辺地域における甲状腺がんスクリーニングを推奨しない」とする結論を出したことも番組は無視しています。https://synodos.jp/fukushima-report/22999/報道特集の番組内で出てきた専門家は岡山大大学院の津田敏秀氏ですが、この方は既に多数の誤りを指摘され続けてきた研究者です。
甲状腺専門家としてインタビューをするなら、福島の甲状腺検査と過剰診断を訴えてきた、髙野徹氏、緑川早苗氏、大津留晶氏等にはインタビューすべき。しかし、取材不足なのか、結論ありきの隠蔽か、津田氏しか出てこない。明らかにおかしい。以下、全文はソースで。
この報道はマスコミも問題視して、現代ビジネスは次のように指摘している。
同番組の問題点は無数にあるが、大きくは3つに集約できる。
1)国際的なコンセンサス、科学的知見や事実に真っ向から反している
2)この問題を議論する上で必要不可欠な先行研究や専門家・当事者を無視したり、恣意的な切り貼りをしている
3)被害当事者の救済と被害拡大抑制に逆行する
自民党の細野豪志議員も「あまりに安直かつ偏向したもの」と指摘。
他にも報道特集への批判が多数。
TBSは何をしたいのだろうか?風評被害を広めることで福島の原発事故を忘れてはならないと訴えたいのだろうか?