シャムキャッツ 大塚智之 2017年上半期のお気に入り10選

01. Thundercat 「Bus In These Streets」

僕は、Thundercat が出てきたときに、「久しぶりに、ようやく新たなベースヒーローが登場した！！」とおもったんですよね。久しぶりにって言っても、誰ぶりかはわかりませんけど。とにかくベーシストの垣根を超えて、またジャンルの垣根を越えて、今の一つのスタイルを確立したはず、、、多分。でも、Thundercat の面白いところというか、いままでのベースヒーローたちと明らかに違うのは、ベースプレイそのものでオリジナリティを表したわけではなく（もちろんベースプレイも超絶上手いんだけど）、トラックの良さ、楽曲全体の雰囲気にオリジナリティを感じるんですよね。紹介したこの曲もベース自体が際立っているわけではなく、歌やバッキング、リズムがちゃんと折り重なって、普通に良い曲だな～っていう。でもなんかそれも今っぽいな～って思うんですよね。

02. YOUR SONG IS GOOD 「Double Sider」

いや、最近歌物（？）が聴けるようになっちゃって。やっぱ歌っていいよなみたいなことを思っていた自分に、「お～い、戻って来いよ～」って言ってくれたのがこの曲でした。やっぱ、インストですわ！！！最高。やっぱりこういうのが音楽だと思うんですよね～。なんていうと誰かに怒られそうだけど。まあ要するに僕の気質がこうってことです。
で、こういった音楽を大先輩が今もなお鳴らし続けてくれているということの心強さを、自分がバンドを続けて更にはレーベルを作ったりして、ようやく感じることができているな～と思うんですよね。

03. Norah Jones 「Flipside」

もちろんこの曲をよく聴いていたのは、このアルバムが発売された時期なんですけど。去年の10、11月あたり。ちょうどシャムキャッツで初めて海外（台湾、韓国）でライブするって時期で。海外に行くこと自体がかなり久しぶりだったのもあって、ワクワクとソワソワ。だから、落ち着きたかったのか、それともむしろテンションをあげたかったのか。そのどっちもがこの曲にはありますよね。

04. Red Hot Chili Peppers 「Sick Love」

去年のアルバムからの曲ですけど、引き続き聴いていますね。ぼくはなんとなくこの曲が今回のアルバムの中で一番レッチリっぽいなと感じています。当たり前ですけど、フリーのベースプレイにはめちゃくちゃ影響を受けています。スラップやグルーヴが云々ってのもあるんですけど、とにかくシンプルイズベストのフレーズ、これに尽きます。こんな簡単なのにかっこいいフレーズ思いつかなかった！っていつもなります。ドラムのおかずも一々シンプルに効果的なんですよね～、頭にクラッシュ入れないときもあるし。

05. Weezer 「Thank God for Girls」

ウィーザーようやく最近聴きました（遅すぎる）。去年夏目に教えてもらって、そこからハマってます 笑。僕なんかが今聴くと、音的にはレッチリ聴くのと同じような気持ちで聴けますよ 笑。ドラムがとても良いです。あとこの曲は、ずっと同じコードなのにすごく展開に富んでいるように聴けるのが単純に素晴らしい。テンション上がる。

06. Spyro Gyra 「Extrovertical」

ごめんなさい、この曲の動画が見当たらなかったので、リンクは適当なライブの映像を選んでます。とりあえずいままでスパイロジャイラの話をできた人、一人もいません！誰かいませんか？！！といっても僕も1，2枚しか聴いてないので詳しくないんですけど。だれか色々教えてください！！

07. Tower of Power 「Give Me Your Love」

あえていうなら、今回のシャムキャッツのアルバムの曲たちをつくるにあたって、僕がベースプレイの参考にしたのがこれですね。フランシス・ロッコ・プレスティア。彼のベースプレイを、最近までちゃんと理解できていなかったなと思うんですよ。むしろまだ、理解できていない、、、かも。とても難しいですよ。いわゆる黒人的な大きな枠からつくっていくようなグルーヴではないような気がするし。でもいなたいのに、確実に踊れる。割とルート弾きだし、表から入るフレーズが多い。みたいなところを少しだけ参考にしました。あとミュート加減。とても大事。

08. SANTANA 「Waves Within」

この前サンタナのライブを観に行ったんですよ。もちろん初めて。武道館（武道館に行くにも初めて！笑）。すごくよかったんですよね～。何がよかったって、おそらく中学生くらいの時に親父に見せられたサンタナのライブ映像の時とバンドメンバーが変わってなかったんですよ（ドラム以外）。15年以上一緒にやってるわけですよ。しかもすごい楽しそうに演奏してて。レジェンドを目の当たりにしたって感じですよね。ミュージシャンってどんなにレジェンドでもライブをするんですよね～（←当たり前のことを言っています）。でもサンタナって今の子は聴いてないですよね？この曲を聴いて感想を教えてください。

09. Pat Martino & John Scofield 「Sunny」

これは音源化されてないと思います。YouTube かニコ動で見れますね。ニコ動で見ることをおすすめします ww 　 2002年の Umbria Jazz Festival でのライブみたいですね。結構昔に見つけてたまに見返すんですよね。いや～こういうのを見るとジャズ最高！！ってなりますよね。ホント最高。卓越した技術と芸術性を兼ね備えた男たちが、その過去と今をつなげて未来へ羽ばたいていく様でございます（何言っているんだろう、、、）多分見れば分かります。音楽って時間を使ったとても人間的な芸術なんだなと強く思えます。僕はこれを見て本当に普通に泣きました。

10. Miles Davis 「Tutu」

いわゆる流行りの？ジャズとヒップホップの融合みたいなサウンドはホントに昔からあるんですけど。それが何度も焼き直しまたは焼き増しされてきているのは、単純にこのサウンドがクールでカッコよいからじゃないですかね？（大分適当、、、）おそらく何百年後かには ”地球人のブルース” になっているかもしれないですよ？

作品情報

シャムキャッツ
4thアルバム『Friends Again』
2017年6月21日(水)発売

＜収録曲＞
1.花草
2.Funny Face
3.Four O’clock Flower
4.Travel Agency
5.Coyote
6.Hope
7.October Scarf
8.Riviera
9.Lemon
10.台北
11.31 Blues

ライブ情報

《シャムキャッツ tour “Friends Again”》
9月16日(土) 千葉・千葉LOOK
9月17日(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
9月18日(祝・月) 大阪・umeda TRAD
9月22日(金) 石川・金沢vanvan V4
9月23日(土) 岡山・YEBISU YA PRO
9月24日(日) 香川・高松TOONICE
9月30日(土) 北海道・札幌COLONY
10月6日(金) 新潟・新潟CLUB RIVERST
10月7日(土) 宮城・仙台CLUB JUNK BOX
10月13日(金) 福岡・福岡graf
10月14日(土) 鹿児島・鹿児島SR HALL
10月15日(日) 大分・大分AT HALL
10月21日(土) 東京・SHIBUYA TSUTAYA O-EAST